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2004年10月27日

阿蘇の山並み、広がる大地、水と緑の熊本で(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

今回の研修会場は、熊本県。
とにかく元気で明るい!バイタリティあふれる頼もしい葬儀スタッフの面々。研修会から親睦会、二次会に至るまで、喋って、語って、笑って、熊本ラーメンまで食べて、焼酎飲んで、歌って・・・。講師冥利に尽きるフルコースの一日だった。

熊本県のスタッフのパワーにはすごいものがある。それだけ日々をお客様のために、体と心を張って、人生を掛けて仕事をしているんだなあ・・・と、私はうれしくなる。

研修会の中で、疑問点などを質問形式で投げかけても、ほんの数人しか手は上がらない。人前だからちゃんと質問しなくては・・・などと構えるのだろう。確かにそうかも知れない。しかし、一旦、親睦会となるとそこは自由な世界。「その時のノリで、何でも、先生を独占して話が出来る」と皆さんが言ってくださる。

今年は幸せなことに、研修会後に多くの受講生の皆さんと、そのような時間がとれる機会をたくさん得た。目の前の美味しそうなお料理を食べる暇も無いくらいに(これは本当!)次から次へと皆さんが私の席に来てくれる。そこで食べないと夜中になってとてもお腹が空くので、最近は上手に食事も戴きながらお酌にもバンバン応えながら皆さんのお話を聞き、答える術を身につけた。

どのような仕事をしていてもどのような立場でも、日々の仕事に対する不安や心配、このままでいいのだろうかという疑問や悩みは尽きない。そしてそれは周りの仲間には話しにくいことも多くある。組織の中にいても人はある意味孤独な存在で、どんな悩みでも最後には自分で越して行くしかない。

そんな話が部外者の私には気軽に出来るらしい。性別年齢に関係なく真剣に語ってくれることが私はいつも心底うれしい。そしてその時に私は、その人だけに向き合いひたすら話を聴く。心の中のモヤモヤを話してしまえば楽になることも多い。

葬儀の仕事をしながら私自身も色々なことを越して来た。その時に何が一番私を支えたか。それは「自分を信じるということ」この仕事に誇りを持ち、悲しみのお客様を大切にし、喜ばれると言う体験を重ねながら、やっていることに間違いは無いと、繰り返し納得し、どうにかここまでやって来た。

「大丈夫」「出来てるじゃない」「頑張ってますね」「誰でもが大変な時代」「頑張ろうとすれば悩むのは当たり前」「誰かが必ずアナタを見ている」「自分を信じて」「その調子よ」・・・。そんな言葉を返しながら話しを聴く。

ある人に「魔法の言葉」と言われたことがある。魔法でも何でもいい。その人の全てを受け入れてあげて楽になってくれて、又明日からお客様のために頑張れれば、それでいい。

今回も様々な話しを聴きながらその苦労を分かち合い、労い、心からのエールをスタッフの皆さんに送った。そして「私も頑張ろう」と小さくつぶやいて、お土産に戴いたデコポンゼリーと心地よい疲れを両手に抱えて、無事に帰京した。

熊本の皆さん、大変お世話になりました。「感謝!」

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2004年10月27日 00:28

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