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2004年11月28日

限りなく音楽葬に近い仏式葬~社葬の司会を終えて~(石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

ルイ王朝全盛時のベルサイユ宮殿のような会場が儀式空間(座席数650~700)。
白を基調とした広い会場に、ステージを目一杯に使った豪華な花祭壇。
後方の扉から祭壇までは40mほどあり、ご遺骨の入退場時には、その長い通路を使って音楽と光の演出が施され、参列者を圧倒したのではないでしょうか。
ステージ上には、ピアノと二胡の奏者、七人の導師と結集、葬儀委員長以下、葬儀役員や遺族・親族の方々がずらりと並んでいる。
そして、その脇には巨大スクリーンが備えられており、弔辞者や演奏者のアップを映し出すことにより、広い会場でも話し手や奏者の呼吸が、そのまま映像として参列者に伝わるようになっているのです。
ライティングの濃淡で奥行きとコントラストを醸し出し、音響効果の細部にこだわり、まるでショーをみているような錯覚をおこされた参列者がいたかもしれませんが、故人のお人柄で式辞や弔辞にも味があり、洗練された統一感の中に温かみのあるお式になり、女性担当者 Y さんのご人徳でチームワークもよく、トータルするとすごくいいお式だったのではないか・・と思います。

  

ただ、少し気になったのは、遺された故人の奥様の気持ちです。
私は、ピアノと二胡の「日本の叙情歌」の献奏時にやっと我に返ったような緊張ぶりだったのですが、ふと気が付けば、故人の奥様が大きなタオルを目に当てて肩を震わせていらっしゃる姿が・・・。
きっと奥様にとっては、私が必死になっていたタイミングや整った人の動きはどうでも良かったのかもしれません、・・・そう思うと胸が痛かったですね。
余裕が無くて、肩に力が入り、少し怖い顔をして司会進行をしていたのであろう自分を反省しました。
社葬の場合は、遺族が置いてきぼりになりがちですが、疎外感を与えずそのフォローをどうするか・・・いつも思うのですが、とても難しい問題ですね。
担当者が時間を掛けて遺族のフォローをしてきたことが伺えますが、例えば「FUNET」の追悼文に、奥様の言葉や故人との思い出を入れ、受付で配るだけでも、遺族(奥様)を前に出してあげることが出来るのではないか・・と思う瞬間でもありました。

   


そして、私が当日、全く余裕を持つことが出来なかったナレーションや進行・・・。
音楽葬は司会者の出番が多いですが、その上導師が追悼歌を唄ったり、衣替えがあったり、また導師の合掌・礼拝が何回もあったりと、差定とお経本を追いかけながらの演出の数々・・・。
DVDも含め、ナレーションだけでも5箇所あったのです。
まず指定された箇所に合う5つのナレーションは、社葬らしく重厚な格調高い、荘厳なイメージを念頭に、「FUNET」文章作成システムから私のお気に入りのベスト5を選出し作成しました。
そして、アナウンス進行台本。
今回導師は居ましたが、限りなく音楽葬に近い演出だったため、司会進行の文言にも「FUNET」のプロローグから2・3行ずつ引用し随所に差込んだ進行台本を作ってみました。

例えば、
『故人の在りし日の笑顔を今一度思い出してください。
ふと、耳を澄ませば、残された無数の言葉が胸の中に聞こえてきます。
献奏でございます』
この上の2行は、「FUNET」から引用したものです。
音楽葬は、司会により式の雰囲気が変わります。
ナレーションだけではなくて、司会の文言にも「FUNET」をどんどん活用していただきたいですね。(使い放題なのですから・・・笑)

まぁ・・「FUNET」のお陰で、前準備は万全だったものの・・井手社長から「100回練習しておけ!」と言われたのに、30回しか練習をしなかったから、本番のとき余裕がもてなかったのかもしれません。
次回は、きっと!!

おまけ
オバジを始めて3週間以上がたちましたが、良くなったかと思うと次の日には、また皮がボロボロ剥けてといった状態です。
最近オバジのCMをやっていますが、日本で製造されたオバジは、もっと反応は緩やかだと思いますよ!
効果が現れ始めたのか、シミがちょっと薄くなったような気が・・・。
ホホホ・・・!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2004年11月28日 23:11

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