ＭＣプロデュース

雪を見て嬉しかったのも最初の5分だけ、後は自らの軽装が悔やまれる。
下着は半袖シャツだし、いつものダウンジャケットはあるがマフラーもない。
秋田駅に着いた。
本気で帰ろうかと思った。
全身がガタガタと震えて一生懸命にエネルギーを出そうとしている。
超寒い！が、
超ミニスカートの秋田の女子高生の群れを見て勇気が湧いた。
（２度目は想いが深まるので弱く言う）
こいつら普通じゃない。
心頭滅却すれば秋田も寒くはないのだ、と勇気を出してタクシー乗り場へ。
でも、心頭滅却しても寒かったし、正直女子高生には完敗だ。
すべるすべる、いつこけてもおかしくない。
こけたらカッコ悪いだろうなと思いながら、
乗り場までのわずかな道でも慎重に、
足の裏全体に等しく体重を乗せて抜き足差し足・・・。
道行く人に次々と抜かれた。
お爺さんとお婆さんの二人連れにも抜かれた。
屈辱だー。
そしてタクシーは行ってしまい、寒風の中、乗り場に並んだ。

タクシーの運転手さんが言うには、昨日の夕方から寒気が来たらしい。
今日の気温は終日0℃以下だそうな。
雪道を目的のホテルへ向かう途中、
道の両脇に赤白の何やらめでたそうなポールが立ち並ぶ。
これは、雪が深くなったとき、道と道以外の区別がつかなくなるから
立ててあるのだそうだ。
そういえば、山形でも同様のものを見かけたことがあった。
九州福岡川筋育ちの私には考えられまっしぇーん。



研修会は、相変わらず猛烈に喋った。
ノーパソをフル活用して、次々とスライドを見せながら、一気に1時間半。
今年のラストを締めるだけにこちらも自然と力が入る。



次は懇親会だ。
これは参った。
何しろ金屏風の前に座らされたのだ。
落ち着かなくて、腰がムズムズした。
目の前には豪勢な料理が並ぶ。
ふと見れば、アワビが苦しそうに踊っているではないか。
主催者の挨拶、乾杯、コンパニオンの自己紹介、温泉女将の挨拶と続き、
やがて皆さんあっちへ行ったりこっちへ来たりの酒量民族大移動。
ビール、日本酒、焼酎をチャンポンにして・・・飲んでしまった。

金屏風の前に座るのは・・・人生で2度目だ。
15年ほど前、生涯一度だけ主演させていただいた
連続ドラマ『約束の夏』の記者発表の席がそうだった。
東京・名古屋・大阪と3ヶ所で記者会見をし、
その時初めて新幹線のグリーン車にも乗せて頂いて、
黒塗りのハイヤーやベンツにも乗った。
ワイドショーの取材を受けて調子に乗っていたあの頃だ。
あの時も、性に合わなくて腰がムズムズしていたが・・・。

2次会はカラオケ。
コンパニオンの時間が来るまでは終わらないだろうと覚悟を決めて参加。
その時のコンパニオン同士のおもしろい会話から・・・
～中略～
『ねえ○○ちゃんはヨン様、好きでしょ』
『私は全然・・・、だって本当はぺ様でしよ、もし結婚したらぺよ、ぺ』
『そうねえ、本当はぺ様か』（そう言う彼女は少しあきれていた）
『病院で、ぺ様とか呼ばれるのは恥ずかしいし、自分の名前が
ぺ○○なんて考えられないわ、第一子供がかわいそうよ・・・』
『・・・』
～中略～
石川が講師でなくて良かった。
きっと取っ組み合いの喧嘩になっていただろう。
想像するだに恐ろしきかな。
ただ、秋田のコンパニオンが只者でないことだけはわかった。
そして参加者がそれぞれ歌ってやっと2次会も終了。

酔ってはいたが、ここまで来たからには露天風呂だ。
雪を見ながらの露天風呂は、寒いのやら熱いのやら・・・。
上半身と下半身で意見が分かれて考えがまとまらない。
フラフラになって、やっと出た。
全身猫舌の私は、風呂にも酔っていたらしい。

こうして今年最後の研修会も無事終わり帰路へ。
「赤い月」は完読した。
めでたし、めでたし。

《おまけ》
先日お話したサンタの件ですが、今年もやりました。
腹にバスタオル4枚巻いてのフル装備。
見事に演じ切り、息子にはバレませんでしたよ。
（いゃあ、演技力は衰えてないなあ）

お陰様でＦＵＮＥＴは順調に伸びている。
来年のさらなる飛躍を期待しよう ！

ではもうすぐ年越しですが、最後にまた

大晦日　煩悩捨てるに　四苦八苦（ゴーン）

自分のことでーす。