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2005年02月20日

ウグイス嬢での怖~い体験!(藤田 順子)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

私も大好きな遊説の仕事。
石川嬢につられ、怖~い体験を一つご披露いたします。
忘れもしない、あれは今から7年前の6月23日。
町議会議員選挙のウグイスとして海の見える風光明媚な、
ある田舎町へ行ったときのことです。
選挙戦2日目の朝、お天気も上々。
まだ序盤ということもあり、なごやかにスタートしました。

午前10時半頃、農家を営む支援者のお宅で
トイレ休憩をとらせていただくことになりました。
(予断ですが、私はトイレが非常に近くウグイス仲間には
「ミルクのみ人形(飲んだらすぐ出すあの人形です)」と呼ばれています。
そのお宅は旧家で敷地が広く、庭には番犬用の大きな日本犬が5~6頭、
鎖につながれ元気よく吠えていました。
用を足した後、ふと見ると候補者や運転手さんは
タバコを一服しながら支援者と世間話をしています。
私たちウグイスもしばしの休憩。

この頃には、すっかり静かになって庭のあちこちに腰をおろしている
番犬の一頭に私は近づいていきました。
今から思うとかなり無謀だと思いますが、
当時の私は、幼い頃からずっと「どんな犬でも絶対に仲良くなれる」
という根拠のない自信を持っていたのです。
飼い主さんも私の行動を見ていて、
特に何も言わなかったので大丈夫だと思い込みました。

犬の目の前にすわり両手で頭をなぜなぜしたら、クンクンと甘えてきました。
『やっぱり~見た目は大きくても可愛いわんちゃん』(余裕)
と調子に乗って撫で回していると、周りにいた他の犬達が再び興奮して
「ワンワン」と勢いよく吠え出しました。
『なんでみんな興奮してるんでしょ~ねぇ』(やきもちかなー)と、
撫でている犬に話しかけた瞬間!
《ガブッ》と左頬を咬まれました。
余裕をぶっこいていた私は、何が起こったかわけが分からず、
立ち上がった瞬間に左手の親指も咬まれました。
悲惨でしょ~!
でも不思議なもので全体に痺れているだけで、そのときは痛くないんですよ。
あれっ、ひっかかれたかな? くらいの感覚で
『私、咬まれましたか-?』と振り返ったとたん、
その場は蜂の巣をつついたような大騒ぎになりました。

そのまま遊説車で近くの病院に運ばれ、すぐに7針縫いました。
お医者さんには
『もう大丈夫!少し腫れるけど、ウグイスは続けていいよ』
と言われましたが、ウグイスチーフと相談し降ろしていただくことにしました。
犬に咬まれたウグイスなんて縁起悪いですからねぇ…!
いやぁ候補者や後援会の皆さんにはご心配・ご迷惑をおかけしましたが、
候補者は無事当選!
胸をなでおろしましたよ!

この話しには後日談があって、
7針縫った医者はとんでもないヤブ医者だったんです。
傷口もつき、抜糸は自宅近くの北里大学病院でしてもらうことにしたんですが、
その日たまたま偉い先生がお見えで、その先生が私の顔を一目見たとたん
『なんだこの治療はぁ~?』と驚きの声を上げ、
折角くっついた傷口をすぐさま思いっきり裂かれ、
中にたまった膿を、これでもかと絞りだされたんです。
その痛いのなんのって!!!
医者の前であんなに大泣きしたのは、
小学生のとき中耳炎の膿を注射器でとられて以来です…きっと!
30過ぎの女がって…気取っている余裕はなかったです。
なんでも犬に咬まれたときは必ず化膿するので、
すぐ縫わないのが医者の常識らしいです。
ひどい目にあいましたけど、それでも私はラッキーだったようです。
もし抜糸まで、ヤブ医者でやっていたら、
半年後には顔半分、膿と一緒に流れ落ちてたそうです。
(ゾー)

いやぁ、気持ちの悪いエッセイになってしまいました。
失礼失礼!あれ以来、犬には気をつけていますよ。
チワワでも怖かったりします。
お医者さん曰く、慣れている飼い犬でも油断は禁物。
生き物には本能があるし、どんな清潔にしている犬でも
咬まれたら必ず化膿するそうですよ!
最後に…こんな目にあっても、もちろんウグイスは続けていますよ。
キツイ・苦しい・ギャラ安い・と三拍子揃っていますが、
それに代えがたい何かがある!
とっても魅力的なお仕事の一つなのです。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年02月20日 03:42

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