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2005年03月28日

葬送BGMレコーディング後記(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

今春に綜合ユニコムさんから「葬送BGM第2弾」として
発売させていただくCDのレコーディングがあった。
第1弾の発売から早や2年、第1弾の時と同じように、
葬儀の現場で感じる私なりの想いを、
コツコツとメロディに変える作業を続けてきた。
そのイメージを3月に入ってから一気に五線紙に書き上げた。
久し振りに録音という緊張した空間に身が引き締まった。
社長の井手が見守る中で、レコーディングは始まった。



私自身、長年にわたり多くの葬儀の現場で
「遺族の悲嘆」を見つめながら、サポートしてきた。
葬儀司会者やスタッフとして、又、ミュージックセラピストとして
相手の方の「悲嘆」に寄り添う時に、いつもその方の
「悲しみの中にも前を向いて歩もうとする一途な気持ち」に出会う。
もちろん身近な方を亡くしたという悲しみの現実は避けられない。
しかしそれでも残された人は生きて行かなければならないし、
故人は何よりも、残していく人が強く生きていくことを望んでいる。

今回のレコーディングのコンセプトは、
「悲嘆」をただの悲しみでくくるのではなく、
悲しみの中にも又明日から前を向いて生きて行く
「残された方々へのエール」を送りたいというイメージに決めていた。



第1弾のCDの1曲ずつが、
亡くした私の身近な人々への「鎮魂歌」であったのに対して、
第2弾は、残された遺族の方々に向けた「応援歌」とでもいうのだろうか・・・。
深い悲しみのメロディの中にも、
どこか前向きさを持ち合わせた曲に仕上げたつもりだ。

葬儀に集う人々にとってそこは、悲しみの想いに沈む場所であり、
一方明日からの生きる力を蓄える場所でもあると私は思っている。
「どうか再び前を向いて歩き始めて欲しい」という
悲嘆の方々への想いを込めて録音をした。
1曲1曲に魂を込めて、すがすがしい気持ちで弾くことができた。

葬送BGMはあくまでもBGMとして、
その悲しみにそっと寄り添うものでありたい。
これは第1弾を作曲した時と同じ想いだ。
音楽は特別なものではなく、
葬儀の現場の多くのホスピタリティ表現のひとつであると感じている。
皆さんの現場でもそのようなスタンスで活用していただけたらとてもうれしい。

〈井手の割り込み〉
これでオリジナル葬送BGMは全80曲ということになります。
やっぱ葬祭業界の「つんく」だー!
違いは「モーニング娘」に対して、
弊社は「イブニング・・・」ということでしょうか。
でもモーニングという言葉には、礼服という意味も。
ならイブニングにも夜会服という意味もあるなあ・・・。
とにかく100曲までは頑張りましょう。

最近加藤が歌いたがって困っています。
元歌のお姉さんだから、本来はピアノよりも歌を収録したいとかで・・・。
適当になだめていますが。

さて今日は11時からナレーション等のレコーディングです。
メインは、橘の[FUNETナレーション]の収録。
早速新曲のBGMを使っての葬送ナレーション録り。
とても楽しみにしています。
その報告はまた後日。
ウリャー、頑張るゾー!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年03月28日 03:10

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