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2005年04月08日

1歳10ヶ月の天使(井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

我が家に1歳10ヶ月の女の子が来てくれました。
お陰で毎日が楽しく、特に私はデレデレ状態です。
(家族は皆あきれています)
里親というものをやらせていただいていますので、
(世間的には、あまり馴染みがありませんが)
我が家の子供の出入りは多く、ちょっと家庭的に事情のある子を
長期短期に関わらず、お預かりすることが多いのです。
このクソ忙しいのに、好きでやっています。

まあ、分かり易くどれ位私がデレデレ状態かと言うと、
『もちもち、MC(エムチー)プロジューチュでごじゃいまちゅ!』
と電話に出てしまいそうな勢いである。
(一度こうして出てみたいのですが・・・接客の加藤先生よろしいでちゅか?)
そして私は今年46歳である。
傍から見れば、さぞかし馬鹿である。

先日も仕事の合間にバギーを買いに行き、工場長が恥ずかしがっていた。
用も無いのに、早速そのニューバギーに天使を乗せて、
近くのコンビニにまで出かけてしまった。
(仕事なんかやってられるか状態だー)

私自身が他人の家で過ごしてきたから、
他所の子供を預かることにほとんど違和感を覚えない。
外国籍の子も、ハーフの子も何人か居たけど、皆かわいかった。
去年、ある男の子がフィリピンに帰ることになったその別れの日には、
人目も憚らず号泣した。(かっこ悪くて仕方なかった)
あんなに泣いたのは父の葬儀以来だったろう。
何せ児童相談所の職員が、私のことを見ないようにしてくれたくらいだから。
(んー、武士の情けか)

そもそものきっかけは、愚妻の職業が施設保母だったことから、
縁あってK市とT市の里親になったのである。
しかし本当のことを言えば、愚妻が施設に勤めていた頃も、
お盆と正月に施設に取り残される子供たちを、
毎回我が家へ連れて来ていたのだ。
これは規則違反である。(20年以上前のことだから時効ですよ)
もう当時の子供は、皆立派に成人している。

(井手の小声)
世間では小さい子供が犠牲になる事件が発生するたびに、
行政や児童相談所を責めるけれども(一理ありますが)、
自ら進んで助けてくれようとは、なかなかしませんね。
ワイドショーなんか特にその最たるもののような気がします。
宗教でさえも、小さい子供はあまり助けてくれないのかな、
という印象がどうしても拭えない。

(井手の大声)
我が葬儀業界でも、高尚な理屈を並べて、一人一人の悲しみを癒す・・・と。
とってもいいことですが、悲しみを癒す一方の僧侶が、大きな外車に乗って
酒に溺れ、肉を食らう姿は(一部の人ですよ)説得力に欠け、
もう一方の葬祭業者(特に社長たる者)も、大きな外車を乗り回して、
高価なスーツに腕時計で身を固める姿には、悲しみさえ漂います。

経済活動ですから、そのことに納得はしますが、
人の命を扱う職業ですから、清らかでいたいですね。

ところでこの数字なんでしょう?
【2.147.483.648人】

理論的に30代さかのぼった、先祖の数です。
計算の仕方は、1代前は両親で2人、2代前は両祖父母で4人の計6人。
こうして30代前までを算出しますと上記の数字になります。
20億人を超えていますが、30代前というと、
一代を25年平均にしても750年前(鎌倉時代)ということですな。
鎌倉時代以降からだけでも、自分と関わった命は20億人を超えるのです。

今に繋がる一つの命の重さを感じますし、
自分の周りに居る人は、皆遠い親戚みたいなものだと思っているのは、
・・・やはり私はどこか感覚がズレているのでしょうか。

最後に、

「人間の自由を奪うものは、悪法よりも暴君よりも、実に社会の習慣である。」

なんか昨今の葬式仏教も(形骸化した形式仏教と言った人もいましたが)、
上記の言葉がぴったりのような気がします。

葬儀業界の空前の大ヒット商品である「白木祭壇」・・・
これは葬儀社儲かった・・・にも、遂に終止符が打たれようとしている昨今、
お葬式の習慣は大きく変貌していくでしょうね。
弊社が取り組んでいる[FUNET]の趣旨もそんなところにあるのです。
皆さん、世の中の習慣が「右」だったら、迷わず「左」を見てください。
以外と正しい道はそちらにありますよ。

〈おまけ〉
最近弊社は、音楽事務所の様相を呈してきましたが(ちっょとオーバー)
ここでニュースを一つ。
葬祭の人材派遣に居た頃からの知人が(ずーとバンド活動をしてましたが)
「JAZZBILLY」・・・ロカビリーとビッグバンドジャズの融合らしい
・・・で、2004年12月に1stミニアルバム「Casablanca Dandy」を
日本クラウンから発売しています。
なかなか、いいらしい・・・。
(ジュリーの懐かしい曲などをリメイクしてます)

でも、お金の有る人は弊社の新作「葬送BGM」を買ってくだちゃいね。
どうやら予約販売も始まったようでちゅ。
(綜合ユニコム株式会社より発売・・・でちゅ)
では、おねむの時間ですので、天使の背中をポンポンしてきまちゅ。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年04月08日 17:51

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