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2005年04月30日

親の仕事!(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

「子供の学校」のPTA組織という環境に身を置いて11年目を迎えた。
宴会部長肌の私は、子供達が保育園の頃から、
茶話会の企画だけはよくしていた。
小学校に入ってからしばらくはPTA活動にナンの興味もなかったが、
ある時ひょんなことから学級活動委員になった。
学級活動委員というのは、
クラス担任と親のパイプ役であり、クラスの親のまとめ役だ。
それ以来、長男と次男と毎年変わりばんこのように、学級活動委員をしている。
そして今年は中学校で学級活動委員長になった。

もう何年も前の話しになるが、PTAに関わって初めの頃は、
お化粧をしてきちんとした洋服を着ないと学校へ行けなかった。
お母さんとしてもまだまだ新米だったのだろう。
気持ちにも変なチカラが入って変に構えていた。
PTA活動はすごく頑張ってやらなくてはいけないように錯覚していた。
今思うのは、仕事の私とは切り離して、
ただのお母さんでいることが大事だということだ。
親たちも先生たちも色々な年代がいる。
小学校の親はそれこそ20代から、先生たちも新卒なんていったら、
高2の息子と5つ位しか離れていない。
すでに校長先生も私と同世代で、鉄腕アトムの話で盛り上がったりしている・・・。

「ここ(PTA)は世の中の縮図だなあ・・・」と思う。
私自身の仕事の現場よりやりにくいことも多い。
仕事だったら、時には割り切って切り捨てるものも、
ここでは一つ一つ説明をしないと理解してもらえなかったり、
言葉を選ばないと、トンだ誤解を生じることもある。
そして「うわさ話」。
まるで見てきたような「話」をする人たちが大勢いる。
私も最初はそんな「うわさ」に翻弄されたが、
今は、自分が体験したことしか語らないし、信じない。
考えてみればPTA活動では
人と人との関わり方を随分教えられたし、鍛えられた。

どんなに一生懸命クラスのことを考えて頑張ってみても、
約1割の人は私をよく思わないということも体験した。
人には色々な考え方があっていいし、
それぞれが自由なのだということを知った。
100%の人を納得させられるということはこの世には無いということと、
約1割の反対派の話にも耳を傾ける大切さを教えてもらった。
又、どこで誰が何をやっても批判する人たちがいるということも体験した。

しかしPTA活動とは、ボランティア活動の最たるもの。
当たり前だが、苦しんでやるのと楽しんでやるのとでは充実感がまったく違う。
私は絶対に楽しんでやることにコミットしている。
学年の集まりでも保護者会でも、ざっくばらんな自由な雰囲気を作る。
先生たちをより知ろうと努力もするし、もちろん仲良くなる。
先生だって人間だ。
完璧ではない。
そして今の時代、先生たちにも大変な苦労がある。
世の中には頭から学校や先生を批判することばかりする親もいるが、
批判からは何も生まれない。
私は親として、毎年微力ながら、まず先生を支えてあげることから始めている。
そうすると先生も私に歩み寄ってくれる。
とにかく何事もなければ、本当に楽しんで1年を過ごしたいということだけだ。

又今年、新しい先生と出会い、新しいクラス作りが始まった。
親として精一杯関わりながら私自身も成長できたらと思っている。
茶話会も宴会もたくさん企画しよう!
しかしながら、どうやって時間をやりくりしようかと、
ちょっとだけ頭が痛い・・・。


〈井手の割り込み・・・一言〉
「子供を叱るな 来た道だ 年寄り笑うな 行く道だ」
どや、今日の一言。
お寺の掲示板からぱくったでぇー。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年04月30日 10:26

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