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2005年07月26日

災難だったわ~ (石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

「キャッ!」
ざわざわしていた会場内が、静まり返った。
皆、頭上のユサユサ揺れるシャンデリアを見つめている。
「テーブルの下に避難して下さい」
と喉まで出掛かったが、もう少しだけ様子を見よう。(冷静沈着に・・・)
すると、マネージャーが、
「耐震工事・耐震工事・・・」
キャプテンが、
「落ち着いてもらって!エレベーターも止まっている!」と告げに飛んできた。
(なんだ、私より焦ってんじゃん!)
落ち着いてアナウンスを入れたが、揺れはまだ止まらない。
幸いにも新郎新婦は、お色直しの中座中でスピーチ中断等の
進行上の乱れには至らなかったが、もう少し揺れが続けば
私の独断で避難誘導をしていたかもしれない。(その場の思いつきで・・)
いい加減な誘導ではなく、普段から現場の非難口や階段箇所を
把握しておく必要がありますね。

そう・・・私は、先日の関東地方を襲った震度5の地震の最中、
ブライダルの司会を担当していました。
関東地方の震度5の地震は、平成4年の2月2日以来だそうですが、
私は当時のその地震の3分後に娘を出産しているのです。
夜中にも関わらず停電にはなるし、ただでさえ陣痛で苦しんでいるのにね~ぇ。
忘れもしない怖かった思い出です。(よく覚えていますよ)
備えあれば憂いなし!皆さん非難準備は万全に!

さて、この日は、大安で2本(ダブル)の司会を担当していました。
1本目は、福祉関係の仕事に従事する2人でおとなしく心配性だ。
少しの変更でもすぐに連絡があり、
こちらからも早めに折り返しの連絡をしないと不安になるタイプ。
(職業柄でしょうね)

 

2本目は、プロサーファーの2人で明るく大雑把なタイプだ。
こちらから連絡をして留守電を入れても折り返しの連絡は、ほとんど無い。
しつこく連絡をして捕まえるしかないのだ。

 

司会者や担当者は、打ち合わせでどんなタイプの2人なのかを見極め
本番を迎えるまでの対応も考えなければならない。
信頼関係を深め安心して本番を迎えていただく事も大切な仕事です。
もちろん葬儀も同じですよね。
お2人に個性やタイプがあるように、
会場・スタッフ・司会者がすべて同じでも
会場の雰囲気だけでもこんなに違います。
お色直しのドレスの色に合わせての会場のコーディネートのようですね。
内容だって全く違うから面白くて辞められないのですけどね。

けど2本目の新郎・新婦は地震に見舞われちょっとかわいそうだったかな・・・
と思っていたら、3本目の披露宴は、地震の為電車が不通になり
定刻になっても半分くらいの参列者しか集まらず
開宴を大幅に遅らせたらしい・・・
(悪いけど、私の担当じゃなくて良かった!ほっ・・)
また寿命が縮まるところだったわ。

天災は忘れた頃にやってくる!
記憶が新しいうちに飲み水・食料など
必要なものを準備して災害に備えましょう。
(あ~怖かった!!)

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年07月26日 00:26

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