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2005年07月02日

肉を、肉を食わせろー!(関谷 京子)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

私は特別お肉が好きな方じゃない。
むしろ魚の方が俄然好きだ。
鯛の塩焼きなんぞ出てこようものなら、
いつまでほじくっているか解らない程だ。
そして、我が夫は大の肉嫌い。
牛はしゃぶしゃぶ以外駄目
(それもスーパーで売っている物は高いお肉でも臭いがして嫌い)、
豚も駄目、鳥なんぞもっての他、
(ただ小さいネギマの焼き鳥だけは食べる)ときている。
じゃぁ魚はというと、お寿司大好き、塩焼きOK、でも煮魚は嫌い
(ただ唯一鯖のみそ煮だけは好き)だと言う。

私はある日問うてみた。
「ここに最高級の神戸牛のステーキと、ちっぽけな冷ややっこがあります。
さて、あなたはどちらを選びますか?」と。
すると間髪入れず
「勿論!冷ややっこ」ときたものだ。
そのくせ、肉まんは大好物で、
「ブッタマーン、ブッタマーン」と
行進しながら喜んで食べ、餃子はフガフガ言いながらパクつく。
高級フィレカツは大嫌いだけど、うっすーいハムカツなら好き、云々・・・
えーい!全く50才近くにもなって、子供のようにややこしいやっちゃ。
そもそも好き嫌いの区別が今もってようわからん。

そんな我が家のメニューは、
野菜料理と焼き魚や大豆製品が来る日も来る日も続く。
お肉が使えないとメニューに苦しむ。
そのかわり、野菜物は生でも温野菜でも
“あんたは馬か”というほどワシワシ食べる。
(通常4人前は優にある大皿をペロリとたいらげる)だから、
我が家の冷蔵庫の野菜室は大家族でも住んでいるのかというくらい満杯だ。

誰が見ても、夫婦二人暮らしとは信じないだろう。
野菜という野菜全種揃っているほどなのだから。
野菜嫌いな殿方が多いこの世の中で、珍しいくらいだろう。
こんな食生活なものだから、年に2回ほど私は爆発するのだ。
「肉を、肉をくわせろー!!!」と。
そして、その爆発が最近ジワジワと迫ってきているので、
今度のお給料が出たらしゃぶしゃぶを食べに連れてってもらおうと思っている。

でも本音を言えば、昔仕事の接待で食べたことのある、
目の前の鉄板で焼いてくれる、口の中でとろけそうにジューシーな、
あのステーキをもう一度味わってみたい。
想像しただけで、よだれがチュルリンコ、タラリンコしそうな、
あのステーキよ、あぁ恍惚のひとときよ、もう一度!・・・だ。

そんな事を想像している私の横で、我が夫はカツオの出ているTVを見ながら、
「勝浦に食べに行きたいねぇ、いいねぇ、やっぱりカツオ、カツオだよね」
・・・トホホ・こりゃだめだ。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年07月02日 11:10

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