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2005年09月06日

9月4日に、防災訓練がありました!(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

我が家は東京都杉並区にある。
昨今の東京都内の地震に対するあらゆる角度からの警告は、
のんびりとした我が家もさすがにじっとしてはいられないところにまで来ている。
今回、杉並区をあげて避難所となる小中学校を中心に一斉に防災訓練があった。
私も息子の中学校の訓練に、保護者として地元住民として参加することにした。

中学校もこういう試みは初めてなので、訓練ですら何が起きるか、
何が支障になるのか、どのような不都合が出るのかが分からない。
訓練を含めたすべてを検証することも、目的だった。
今どきの中学生ともなれば一般の大人ほどの体力がある。
背丈もあり力もあり、我が家だっていざとなった時には、
おばあちゃんを背負って逃げるのは長男の役目。
力仕事は息子二人を頼った方が正しいと思っている。
今回の訓練でも、中学生の子供たちが大いに頑張り、
大きな力になってくれたことに、逞しさを感じた。

 

午後1時半に警戒宣言。
子供たちが校庭に避難してそれぞれの地区班で点呼をとる。
これだけでも手間取っているが、本当の災害があったときに
こんなに冷静にはなれないはず。
第一私がすぐに子供の学校に駆けつけられるかと言ったら、無理なことの方が多い。
これが夜中だったら、休日だったら、出張中だったら・・・
色々なことを想定してみるが、そうなってみなければ分からない!

 

実際の訓練は、仮設トイレの組み立てや設置、リヤカーを組み立てる、
テントを組み立てる、テントの回りにシートが張られている場所は遺体安置所。

 

乳幼児は畳のある部屋、放送用の電源確保、
避難者の誘導、簡易水道の組立て・・・・・・・。
なるほど一通りの体験や訓練をして分かったことは、
最初から人や行政をあてにしないで、まず自分たち家族で
最低限の食料、水、排泄場所を確保するということ。
もちろん行政や国も頑張るだろうが、本当に災害があった時には、
この狭い校庭に1.000人もの人が避難してくるだろうということ。
水なんて、トイレなんて、並んでいたら陽が暮れる・・・。
今回の「ハリケーン・カトリーナ」のニューオリンズもそうだった。
のんびり主婦の私も、それ以上にのんびりしている我が夫と子供たちと、
いざとなった時のことを話し合って行こうと思った。

 

いよいよ本当にやってくるのだろうか。
大地震。
その時に通夜をやっていたら告別式だったら、火葬場にいたら・・・。
お客様をどのように安全に誘導して、その現場をどのように進めたらいいのか、
祭壇や供物がばらばらに崩れたら、火が出たら・・・。
葬祭業者もいつか来るであろうその時を考えて、
心構えだけはしておく必要があると痛切に感じた。
もう、人ごとではない!

<そしてその夜・・・>
ナンと、杉並区に1時間110mmの雨が降った。
我が家の裏にある妙正寺川は、あっという間に水位があがった。
35年位前にこの川が氾濫し、床下浸水の経験がある夫も
「それ以来、こんな雨は初めて・・・」と言っていた。
その後、護岸工事がされて深くなったにもかかわらず、
あと40cm位のところまで水位は上がった。
「バケツをひっくり返したような雨」という言葉そのものだった。
駅ひとつ先ではその川が、欄干すれすれになっているのを今朝のテレビで見て、
もう少し降っていたら絶対に溢れただろうと怖くなった。
人は怖い思いをして初めて備えの大切さが分かるものだ。
今年もまだまだ台風はやって来る。
備えあれば憂いなし!

<井手の割り込み>
加藤さんのところは大丈夫ですよ。
加藤先生がいる限り。
「備えなくとも憂いなし」だね。
・・・何せ、逞しいから。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年09月06日 13:31

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