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2005年11月20日

まつげエクステンション (関谷 京子)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

仲の良い美人の友人二人に感化され、私は昨年まつパー(まつげパーマ)
というものを体験した。確かに、クルリンと上を向いたまつげは魅力だった。
しかし、まつげそのものが短い私は、あらたに、まつげエクステンションとい
うものに興味が向いて仕方がない。そこで、まつパーを一番丁寧に、美しく、
勿論トラブルもなく、かけて下さったサロンで、早速施術を受けることにした。

予約した当日がやってきた。
私のまつげ一本一本に、長いまつげを同化させていくように付けていく、
気の遠くなりそうな、また肩の懲りそうな細かい作業だ。
私はひたすら目を閉じ、うっすらとBGMが流れる空間で、45分間シーンと
静まり返った時間を過ごした。会話が、その間一言もなされなかったことが、
施術者の真剣さが伝わってくるようだった。

「は~い、お疲れ様でした~」と言われ目を開け、
化粧台に案内された私は、我が目を疑うほどの目元に変身していた。
つけまつげなどとは全く違い、そこには自分のまつげそのものとして存在する、
スーッと伸びた長いまつげが、特に斜め横、ややうつむき加減にしたら、
顔に陰影を付けるほどに美しい。(言い過ぎか・・・)
私はひたすら「ホーッ!ホーッ!こりゃすごい」と繰り返し、笑み満々である。

ところがだ。暫くして手入れ法を伺ってみると、どえらい落とし穴があった。
まず、マスカラ禁止、うつむきに眠ったり、目をこすったりも駄目、顔を洗う
際、ザバザバと、ましてやシャワーなんかで洗い流さないこと。よって、アイ
ラインも、濃いめのアイシャドウも、おのずと使用は難しくなる。
それらの注意事項を守るか守らないかで、一週間しかもたないか、
一ヶ月以上保てるかにかかっているというではないか。
それって、目元はスッピンでいろ!ということか。(ガーン!)

ウーーーーーーーッ!私はそれでなくてもせっかちな性格。
手を洗う牛乳石鹸で、ゴシゴシ顔を洗って一丁上がり!
で、これまで何十年と生きてきたのだ。
多少シャドーが残っていても、タオルでゴシゴシこすって済ませてきた。

あぁ、面倒くさそうだなぁ・・・と思いつつ、
どうなるか一ヶ月様子を見ることにした。
毎日毎日、不精者の私にとっちゃ、苦痛そのものの注意事項を守り抜いて、
寝るときは、目をこすらないように、うつ伏せにならないように、
眼鏡もかけたまま寝た。
そして一ヶ月半、最高に良い状態で保つ事が出来た。
勿論、今はもう自毛に戻っている。

で、結果感じたことは、“こんな面倒くさいことなんて、ずっとやっとれるか
い!”と思った事。おまけに美容代金としては、財布とにらめっこする程、
まつパーよりかなりお高め。よって、安くて手間いらずのまつパーに
今後は戻そうか・・・と考えが傾きつつある。

“それでもパーマはかけたいのか!?”
と、若者に言われそうだが、今こそが肝心なのである。
中年だからこそ、ババー化するか、こぎれいでいられるかの瀬戸際に、
今まさに立たされているのだから。
装いはどうにでもなるが、たるみやシミは隠せない。
そして、ついてしまった贅肉も、その進行を、どうにも止められない、
ときたら、出来ることはこんな事ぐらいなのだ。
せめてもの慰めかもしれないが・・・・

あぁ、次なる秘策はないものか。
迷える中年の悩みは尽きない今日この頃である。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年11月20日 13:14

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