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2005年11月01日

綜合ユニコム主催「セレモニーアテンダント養成講座」(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

綜合ユニコムさん主催の接遇研修会が開催された。
場所は、上野にある「葬送空間・スペースアデュー」。
これまでに何度か私も葬儀の仕事で伺わせていただいている葬祭ホールである。
普通の式場の他に、個性的な3つの葬送空間を持つ。私も好きな場所である。

 

葬儀のロールプレイング研修会は、多くの動きと、
模擬葬儀に近い豊富な内容が求められる。
多くの受講生が快適な広い空間で、いくつかのグループに分かれて
研修出来る場所を探していた。
スペースアデューの山川社長はじめスタッフの方々、
ユニコム担当者の様々なご配慮で、きれいにレイアウトを整えられた理想の会場で、
この日は私のイメージ通りの研修会ができたことに心から感謝したい。

  

当日は、まったくの初心者からベテランまで、
28名の受講生が九州から北海道までの全国から集まってくださった。
葬儀の儀式は宗派や地域性などのやり方で大きく変わる。
しかし人間対人間の関わりである「接遇」は、相手が人である以上、
どこに行っても同じ。永久不変である。
時々「地域のやり方で教えてくれ」と言われることがあるが、
人と人のコミュニケーションに地域のやり方の違いはないはず。
そういう人は多分、研修会でお伝えする接遇の基本と、
日頃やっている接遇を同じライン上に重ね合わせることの出来ない人であり、
それはその方の現場体験の未熟さから来ていると私は思う。
今回の研修会も見事に様々なキャリアの方が集まった。
様々ということは、接遇について私が伝えること一つにしても、
それぞれの解釈が違うということだ。
大きく分けると、
① 伝えたことのイメージも、その実行もできない方
② 伝えたことのイメージはできるが、プロとしては未熟な方
③ 伝えたことのイメージができて、プロとしての仕事もできる方
④ 伝えたことのイメージができて、プロとしての仕事もでき、かつ指導もできる方
全体の接遇能力の幅はとても広い。
そしてそれぞれが学ぼうと言う意欲を持って来ている。
しかし、テキストは一つ、講師も一人。
こういう研修会は同時に私の力が試されることにもなる。
記念すべき綜合ユニコムさんでの第1回目研修会、何が起こるのか、
どんな感想が聞かれるのか、すごく楽しみでもあり少し怖くもあった。

  

これからの葬儀スタッフは、お客様の前で多くの接客言葉を喋り、
多くの接客の動きができて、それに伴う暖かい気持ちと、
お客様への感謝という見えないものを表現できる力を持つ人が求められる。
葬祭ホールに立っても何も喋れない、動けない、気持ちも伴わない人は、
必要の無い人になって行くだろう。これは自然の法則といってもよい。
だからこそ、一人一人のスタッフが自分に力をつけて行く時代であり、
力をつけた人こそが残っていける。
これから葬儀スタッフ向けの研修会も個人で参加する時代になるだろう。
随分前から日本の一般のビジネスマンが自分のキャリアアップのために、
ビジネス研修会に参加するように。
葬祭業界にも遂にそういう時代が来た。
やる気のある人にはどんどん出来る人になって欲しい。
力をつけて欲しい。その為に私はお手伝いをするつもりだ。

第1回目ということで、内容も実に豊富だった。
(欲張りすぎたな・・と反省している)
最後の方が駆け足になってしまったことを大変申し訳なく思う。
ロールプレイングの3グループ同時進行という技も使わせていただいた。
導師入場が3グループ続くと良くも悪くも他のグループと比較ができる。
そしてあまりにも「接遇の形」が未熟な方は、受講生の中から出来る方を
サブ講師に任命し小グループで教えていただいた。
お手伝いいただいた受講生の方は有難うございました。

  

私は、この研修会をキャリアの違う誰でもが、ここに来れば今のスキルの上に立って
様々な学びの出来る場所にして行きたいと思う。
研修会というのは葬儀社の縮図だ。
周りの受講生の現状を通して自分も多くを学ぶ。
経験が少ないないなりに人を見て学ぶことは多いし、
指導出来る方には指導方法も伝えて行きたい。
私自身もその能力をさらに磨いて行くつもりだ。

  

受講生が自席に座っていたのは午前中の少しだけ。
あとは最後まで、立って、動いて、お辞儀して、喋って、歩いて、
ご案内して、入場して、退場して・・・。
きっとヘトヘトに疲れたに違いない。
でも動いていることが何より輝いて生き生きとしている28名の受講生だった。
今回の研修会はお陰様ですぐに定員となり、追加の研修会がすでに決まっている。
追加研修会は11月11日(金)とのこと。
若干名空席がある様子。
良くも悪くも1日でも早く自分の接遇を検証すること、それが接遇上手への近道だ。
あなたも一緒に汗をかきませんか? 
心からお待ちいたしております!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年11月01日 15:51

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