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2005年12月18日

葬儀司会<お別れ会>を終えて・・・(石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

「社葬のようにかしこまった感じのお式ではなく、和やかな温かい、
でも締めるところは締めて司会をして下さい」

「また、式中にビデオ放映や受付で栞を配るので
んー・・・略歴ナレーションは特には、要らないかな・・まぁ、お任せします。」
と担当者。





お寺さんは居ないので、進行役はこの私。
それなら・・・進行文言に短いナレーションを組み込んでいくパターンの
無宗教らしい進行台本にしようと決めました。
特に細かな故人情報は頂いていなかったので、
本番前日に追悼ビデオを見せて頂き、その内容とダブらないように配慮して
故人のお人柄をもとに、ある程度はイメージで短い短いナレーションを
いくつもチョイスして進行文言を組み立てました。

「チョイス」?
そう「FUNET」のナレーション文章作成システムのナレーションを
いくつも取り出し、故人のイメージに合うフレーズを選択して
それぞれ4・5行ずつ抜き出していくのです。
(なんて贅沢な作り方なんでしょ!)
ビデオを見て私が感じたキーワードは、
母・家族愛・辛抱人・強い精神力・笑顔など・・・。
これをもとにしたイメージで、お別れ会進行台本を構成しました。
(FUNETのMCライブラリも参考になりますよ)
開式前・黙祷前・ビデオ放映前・ビデオ放映後・追悼演奏前・
献花前・閉式前と7箇所に短いナレをちょこちょこと・・・。
具体的な情報は、一切入れなかったのですが、
担当者の言う和やかな温かい感じのお別れ会になったと思います。


 


この葬儀社さんは、メモリアルコーナーに力を入れています。
式場内・外ともに、故人を偲ぶ環境に満たされていて、
参列者全員の気持ちが一つの方向に向かいやすいですね。
司会者としても、やりやすい環境が適度に保たれていると思います。
ただ悲しいばかりではなく、その空間には、懐かしい思い出と、
故人の温みが溢れていて、皆が故人を偲び、遺族に寄り添える・・・。
そんな感じでしょうか。
思い出の作品や遺品がライトアップされて並ぶと生前の故人が彷彿されますね。
優しいおばあちゃんの感じがよく出ています。

演奏は、シンセサイザーとフルートで、
知床旅情・しかられて・母さんの歌が献奏されました。
3曲メドレーでしたが、曲間には波の音が挿入され素敵でした。
シンセを起用している会館はありますが、
フルートが加わると気品が加わりさらに柔らかい音色でいい感じ。
(ただし、フルートという楽器は、意外と主張が強いので要注意かな)

現在、綜合ユニコムさんから発売中の関谷さんの葬送BGMは、
いろいろな音源を使って音を重ねているから、
重厚感があり、バリエーションも抱負で生演奏に負けてないよ。
特にお別れ会にはピッタリだと思います。
加藤先生のピアノ演奏バージョンもセットになってるし、
様々な用途に対応しやすい構成で、とてもお得な感じがします。
(宣伝よ~)


 


さて今回のハプニングは、ビデオです。
2つのお部屋の仕切りを取り、広い祭壇になりましたが、
スクリーンは祭壇の両サイドに天井から降りてきます。
その他、受付付近や控えのロビーにもモニターが設営され、
計5箇所に同じビデオが同時に放映される予定でしたが・・・。

ありゃ!?
祭壇の遺族・親族席のスクリーンのみビデオが映らない。
他は、いっせいに放映が始まっているのに・・・。
(よりにもよって、一番大切なお席の映像が×とは(>_<)参りますなぁ~)

映像・音響担当さんは、本番前日もテストをして準備万全だったはずなのに・・・
と嘆いていましたが、機械は時々機嫌を損ねて下さるのですよね。
こちらの意図を全く理解してくれない機械ものは、苦手です。
しかし、命令に忠実な分、使いこなせばこんなに便利なものはありませんが。
最後までこのスクリーンだけは、冷ややかに青い光が点灯されたままでした。
・・・心残りはありますが、いつまで気にしていても仕方がありません。
こんな時は、他の面で挽回していくしかないでしょう。

後で井手に聞いたら、磁気の影響を受けやすいものは、必ず2つ用意して、
一つは予備だそうです・・・しかも絶縁体のケースに入れて保存が必要だとか。
皆さんもご参考にされたらいかがですか。

けど細やかな心配りと真面目な人柄の担当者のリードで、
とてもいいお別れ会になったと思います。
お式終了後の施主様の安堵の表情が印象的でした。

<おまけ>
担当者に了解を頂いていましたが、私はこの後ブライダルの本番が
入っていたため、ご挨拶もそこそこに次の現場に駆け込みました。
「よく短時間で切り替え葬儀とブライダルの司会をこなせるね。器用だね」と
言われますが、私の場合、葬儀→ブライダルの順での本番はこなせるのですが、
ブライダル→葬儀(通夜)の順での本番の仕事は受けるつもりはありません。
テンションを上げる方が簡単だからかな?
まだまだブライダルの方が自信あるからかな?
自分でもよく分かりませんが、私のこだわりです。


 


さて前回のように慌ててトイレで着替えて、
葬儀用の服を置き忘れて失くさないようにしなくっちゃ!
(く~っ!前回、葬儀によく履いていたお気に入りのスカートを紛失したのです)
慌てない!あわてない・・・。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年12月18日 18:04

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