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2006年01月31日

葬儀司会<合同葬>を終えて (石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

確か・・「18:00からの通夜だから行って」って言いましたよね?
井手社長!

私は、この日3時間も離れた現場から、飛びで通夜の現場に入った。
タクシーに乗り、走って電車に乗り継ぎ、電車のダイヤが乱れたり、
不通になったりしないでよ・・・と祈る気持ちで通夜の現場に向かったのだ。
一刻も早く通夜の現場に入り、ナレーションも作らなければならない。
移動時間に全く余裕がない仕事は受けるべきではないですね。(心臓に悪いわ)

しかし、神は私の見方だ!(入り予定時刻にギリギリセーフ!)
けど・・・(何だか?様子が変)
開式1時間半前なのに現場が閑散としていて、お花の札も置きっぱなし・・・。
(何で~?)
式場入り口に戻り看板を見ると、なんと開式19:00だと~ぉ!?
「はっ???」
井手社長!これでこの間の借りはチャラですから!!<(`^´)>





今の時期、葬儀社さんは忙しいようですね。
この会館は、すべての式場で通夜が執り行われ、
参列者の多い私が担当させて頂いたお式は、
開式を19:00に変更したそうです。
ずっと通夜葬儀・・通夜葬儀と続いているとか。
そして焼香案内に入っていた社員さんは、この通夜後当直で泊まりだそうです。
「いっぱい出動出来るといいわね」(ふふふ・・)
「やめてくださいよ」とすでに疲れていた。





そして次の日。
当直だった社員さんは、
「昨夜4回も出動し1時間しか寝ていない」と目を擦りながらやって来た。
それで、また葬儀の現場に出てくるシフトとは・・。(ハードですな)
おまけに担当者は、インフルエンザで熱が上がり始めているらしく、
開式直前までマスクをしていた。
そのせいか・・?ヘルプで来たのか?
いかにも現場慣れしていないような社員さんが式場内でまごまごしていた。





1月にブライダル部門から移動になり、
今は、解剖を見学したり納棺を勉強しているそうだ。
まだご遺体に慣れず、食事も喉に通らないとか・・・。
解剖室で貧血を起こしたり、嘔吐したり、奮闘しているとの事。
「怖いっすよ~」と明るく話してくれるTさん。
けど、彼なら大丈夫だ。
ブライダルでお世話になった事があるが、とてもお客様に親切にできる方。
きっといい担当者になれると思います。
(けどご遺体に慣れるまで、大変でしょうけどね)

さて、このお式の宗旨は、天台宗。(はっきり言って不得意だ)
お経本を持参してもよく分からない。
そして、進行もお寺さんの指示により変則的だった。
引導後、指名焼香、導師退場直前に弔辞、退場後に弔電だった。
(弔辞は、導師が後ろを向き聞いているのだ)
関東エリアの弔辞がない場合の一般的な進行に似ているが、
今日は弔辞があるのだ。
焼香後に弔辞だと帰ってしまう参列者も居るので、
「お時間ございます方は、元にいらしたお席へとお戻り下さい」
と案内が大変だった。
何度かアナウンスも入れたが、弔辞の時点での参列者は、半数以下。
お寺さんの指示なので仕方がないが、ちょっと残念な気もする。
(いい弔辞だったのにな)


 


大勢の参列者が集まった2日間。
まだまだお若いのに残念です。
故人のご冥福をお祈りいたします。


<工場長の追記>

社長は、また出て行ってしまいました…。
(割り込み期待している皆様、しばらくお待ちを。)

石川さんは、先週から仕事が続いております。
司会派遣として弊社が信頼を得ていることは、嬉しいことです。

最近は、葬儀社さんとの電話でも、「忙しい」という空気をピリピリ感じます。
葬儀は、人の死が確定してから行われる儀式。
厳冬のせいでしょうか、亡くなられている方が多いのかもしれません。

人の死の確定には、2つあります。
一つは、「心停止による死」。もう一つは「脳死」。
脳死に関しては、現状では「臓器移植の場合に限って
脳死を人の死とする」制限がありますが、
実は、昨年の5月頃から、自民党から「脳死は一律に人の死」にするという
法案提出への動きがありました。(脳死、臓器移植に関する参照

このときは、自民党の内からも、
「脳死を一律に人の死」とするのはいかがなものかという議論が巻き起こり、
この法案を起点に、日本中が脳死を問いかけられるのかと思いましたが、
8月の衆議院解散によって廃案になってしましました。
脳死に関してしっかり議論して欲しかったと思っていたのに、残念!

ちなみに、「脳死=人の死」とするかは、個人レベルだけの問題ではなく、
社会制度にも、変化をもたらします。
例えば、「脳死=人の死」となれば、脳死の判定の時点で「ご臨終です」といわれ、
延命処置をする義務がなくなるようになります。
(延命治療をしても、医療保険の対象にならなくなります。)
一方で、脳死判定者の増加により、臓器移植制度も改善されていくでしょう。

欧米では、『脳死=人の死』という解釈は、制度上で一般的のようです。
ただ、アメリカで脳死患者の延命装置を再装着するかしないか、
訴訟問題に発展した事件が昨年の8月にあったように、
全ての人が「脳死=人の死」を受け入れているわけではないのが実情のようです。
(特に、患者の家族という立場になれば、尚更でしょう。)
難しい問題です。


<少しFUNET情報>

もうすぐ1月は終わりますが、2月もシステム改善予定で埋まっています。
現在、パネル作成システムの完成に向け、精進しております。
(パネル作成システムは、文章と写真で綴るパネルを複数枚同時に
作成できるシステムです。)

また、音声ライブラリを改善・充実させていきますので、
司会の発展を目指される葬儀社様にとっても、より魅力的なものにしていきます。
ご期待ください!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年01月31日 21:17

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