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2006年02月22日

道無き道を行く!(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

接遇研修会講師として、全国の葬儀スタッフと出会い始めて9年目に入る。
ある時期から、葬祭業にも女性スタッフが増え始めた。
しかし、まだまだ葬儀の仕事は男社会であると感じることも多い。
もちろん男性スタッフの中にも、仕事と真剣に向き合い、
お客様のための葬儀をサポートしようと努力を続ける人も多いが、
新しいことに前向きに取り組む姿勢や、
悲しみのお客様を支えようとするやわらかな感性は、女性に勝るものはない。
「人は、母親から生まれて、いつかは母なる大地へと還る」
だから葬儀の世界は、母親的なものだと言われるのだろう。

私は、そんな元気な女性スタッフ達から、
葬祭業界の様々な質問や相談を受けることが多い。
最近は昔の司会者仲間や音楽関係者などから、
「葬儀の仕事に興味があるが、どうやって入って行けばいいのか?」
という質問を受ける。
そんな時には、ユニコムさんのフューネラルフェアを紹介し
「一度見てみたら?」と答える。
そして「結婚式の司会が出来るからって、簡単なものじゃないわよ!」
と一言付け加える。
一般の司会が出来るからと言って、すぐには出来ないのが葬儀の司会。
遠回りのようだが、セレモニーレディなどのスタッフを
一通り経験してからがいいとアドバイスする。
葬儀の場合、葬儀の司会だけがやりたいと思うことは危険だ。
「司会」は、あくまでも「葬儀」という大きな歯車のひとつだから。
色々な意味で周りとの連携や関連が見えない人には難しい。
だから「簡単には、出来ない仕事ですよ」と言うと、
すぐにあきらめる人も多い・・・。
しかしそんな中「それでもやりたい」という強い意志を持ち、あきらめることなくコツコツと突き進む人もいる。

Aさんは、関東近郊でブライダル司会を中心に活動している方。
葬儀のことは何も知らない。
でもユニコムさんの葬儀スタッフ向けセミナーにも一生懸命参加して来る。
しかし葬儀のイメージが分からないのは致命傷。
セミナー中は、講師の井手に、
「言葉のトーンが高い、明るい、速い、ダメだなあ・・・」
など注意されっぱなしだった。
「もう葬儀の司会はあきらめたかな?」
と思っていた頃私に連絡があった。
「どうしても葬儀の仕事をして行きたい。どうしたらいいのでしょうか?」
という相談だった。
それがとっても真剣だったものだから、
一度だけお話を聞いてみようと、お会いした。
そして、「葬儀の司会だけがやりたいと思っても最初はまず無理」
「仕事をさせてもらえそうな葬儀社さんはあるのか」
「葬儀のことをどれだけ知っているのか」
「派遣社員という方法もある」・・・・・など等を話した記憶がある。

そして先日その彼女から
「偲ぶ会の司会の仕事をとりました」という連絡があった。
あるホテルが、初めて「偲ぶ会」をやるということだ。
何年越しかで、葬儀ではないがそれに関連した
「偲ぶ会」の司会にこぎつけたのだ。
早速、ユニコムさんの司会セミナーのテキストを引っ張り出して
勉強をしているという。彼女の葬祭業デビューを心から祝いたい。

Bさんは、昨年のフューネラルフェアで、私の講義を聞いてくださった。
当日の大勢の受講生の中でも、印象に残る人が数人いる。
その中の一人だった。
彼女もブライダル出身だが、すでに葬儀の現場で仕事をする環境はあった。
これまでの道のりは並大抵ではなかっただろう。
そして先日このBさんとお会いするチャンスがあった。
二人でその地方の葬儀への大いなる夢を語り尽くした数時間だった。
東京以外の現場の話しを聞くということは、
私自身にとってもセミナーに向けたアイデアを考えるにあたり
すごく興味深いことだ。
その話の中でも、今、地方の葬祭業界はまさに「変化の時」と感じる。
東京のようにすでに変化がはじまっている所もある。
しかし地方はまだまだこれからだ。
本当にお客様のことを考えて、遺族がやりたいという葬儀を創造したり、
新しい何かを始めるとしたらそれは「今」。
そして1日でも早く準備に着手することに尽きる。
周りの既存の葬儀社が旧態依然なことをしていればいるほど、
そのチャンスは大きいのではないだろうか・・・。

私が好きな言葉に「道無き道を 努力の塊となってころがって行け!」
というものがある。
確か、中村天風さんの著書にあったと思う。(私は、天風翁が大好きだ!)
新しい何かを始めることに苦労はつきもの。
苦労しなかったとしたら、多分それはすぐに脆く崩れるだろう。
特にAさん、Bさんのように地方の場合、
周りからヤッカミ半分で言われることも多いと聞いた。
周りには無責任な人が多い。
そんな批評家の言うことに一喜一憂していたら
チャンスはあっという間に消えて行く。
「人の言うことで<自分の夢>をあきらめてたまるものか!」
と、私も「絶対にあきらめない!」ことを信条に突き進んできた。
AさんもBさんも、どうかじっくりと悩みながら、
大いに迷いながら、繰り返し繰り返しのチャレンジを惜しまないで欲しい。
「3歩進んで2歩下がる」位で丁度いい。
これからこの業界で頑張ろうとする女性達に、大いに期待すると共に、
何かを始めようと努力する人たちの大きな可能性を心から応援したい。

今、新しく葬祭業界に入って行こうと、いい意味で虎視眈々と狙うのは
何も会社組織ばかりではない。
司会やレディ派遣などの個人単位でも異業種からの参入が始まっている。
それだけ葬祭業界は、多くの人々にとって魅力的な場所なのだ。
既存の葬儀社も派遣会社も、生花や返礼品、料理、車輌に至るまで、
すべての葬祭関連業者はウカウカしていられない!


 


仕事の打ち合わせに行ったついでに大好きな益子まで足を延ばした。
夫が買い換えた車の調子を見ながら山越えのワインディングロード。
田舎の枯れた木々が広がる冬景色が大好きだ。
疲れた脳には何も考えないで「ボ~ッとすること」が一番いいらしい。
田舎の素敵なたたずまいの家や、
焼き物たちをのんびり眺めながらの散策は、心にもすごくいい。


 


益子は、数年前に街並が綺麗になって若い作家の店も増えた。
オシャレな喫茶店や古道具のお店も多い。
狸も元気!
今回はバレンタインのプレゼント用に、マグカップを捜した。
プレゼントする人をイメージしながら捜すのはすごく楽しい。
お店に並ぶ焼き物は、色も形も様々。
「忙しい日々の中でこのマグカップを持つ時、ふっと肩の力を抜いてもらえたら」
と思って選んだ。



益子焼きは、見た目も手触りもとても暖かい。
両手で包み込むと土のやわらかさが伝わってくる。
このカップと共にゆっくりとした時間をプレゼントしたいと思った。
私もスローに過ごしたいい休日だった。


<井手の割り込み>
聞いた話だけど、小学校の給食時に「いただきます」と
子供に言わせるのはおかしいのではないか。
こう教育委員会にクレームをつけた親がいるそうです。
「いただきます」は謙譲語だから、給食費払っているのにそれはないだろう。
どうもそういう理屈らしいのですが・・・。

馬鹿だね。
どうしようもないね。
こういう人は、レストランに行っても自分は金を払っている客だから・・・
そんな態度で周囲の人が迷惑するんだよね。
屁理屈ばかりこねてさ。

大変な世の中になりましたなあ。(がっかりだぜ)

さて今日は、<がっかり>つながりということで
「えっ、何・・・これだけ」(トホホ)という日本のがっかり名所。
がっかり名所は、実体を伴わないのに、そのネーミングや写真写りが素晴らしい。
名所としての知名度だけが一人歩きして、そこを訪れた人は一様にがっかりする。
なんだかなあ、詐欺に遭ったみたいな気分にさせてくれるのだ。
しかし、少しばかり話のネタができた気分も、またよろしい。
そしてがっかり度が大きいほど、がっかり名所としての知名度は上がり続ける。
(不思議な現象です)

それでも人は、がっかりすることが分かっていても・・・
自分がどれくらいがっかりするのか確かめたくて・・・
そう話のネタにでもと、つい訪れてしまうのだ。(そういうもんです)
そしてやっぱり・・・お決まりの<がっかり>・・・するのだ。

では皆さん、機会があったら行ってみましょう。
那覇・首礼門
札幌・時計台
高知・はりまや橋
京都・京都タワー
名古屋・テレビ塔

おまけ
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年02月22日 12:02

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