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2006年04月03日

葬儀司会研修会~インサイドレポート (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

エイプリルフールの一昨日はとても春うらら…。
花粉症の鼻をクシュクシュいわせながら、それでも家族で近所の公園へ。
一気に咲いた桜のショットです。

エッセイは、先日の葬儀司会研修会について。
すでに石川も工場長もレポート済みだが…何のことはない、
このMCエッセイ七転八起をせっせと埋めるためにだけ?
先を争ってレポートしやがったので、私の書くことがなくなってしまったのだ。
しかし、私とて書くことがない。(質問も来ないしね…拗ねてます)
さあそこで、視点を変えてお届けしよう。
題して「研修会インサイドレポート」…英語の使い方合っているのかな?…。

講師席から見たアングル
 

私のノーパソは900グラムで、携行するにはとっても便利。
トップ画面は自分で撮影したヒマワリの写真。
偶然のショットとはいえ、我ながら撮影センスに驚く。(ふふふっ)
FUNETの背景画像で使おうと思って撮ったが、没になったものだ。
(こんな良い写真をもったいない)…ので、もう一度。

さて講師席からの眺めは不思議なほど死角がないのだ。
つまらなさそうにしている受講生や、眠そうな受講生、
目をキラキラと輝かせている受講生や、笑いを堪えている受講生、
別の事を考えている受講生から、果ては何か言いたそうな受講生までも、
しっかりと把握できるものだ。
視点としての、<多対1>と<1対多>の違いが明確に体感できる。
受講される皆さん、意外と些細な事でも、見られていますぞ。
(鼻くそなんかほじくったら一発だね)

講座は午前10時からのスタートだが、受付は9時30分から。
よって事務局は9時前から準備に入っている。
(いつもありがとうございます)
通常私は、9時頃に会場近くの喫茶店でアシスタントの石川と待ち合わせ、
優雅にコーヒー&一服の状態で簡単な打ち合わせをしている。
受講者数、事前アンケートのチェック、質問への回答の確認、ギャグの切れ味。
テキスト類は、もう長いこと続けているので安定している。
本テキスト、サブテキスト、司会実務資料、アナウンスハンドブック…。
必ず持ち帰り資料を用意し、受講後の実務で役立つように配慮されている。

9時30分過ぎから次々と受講生が入室してくるが、
受付でテキスト等資料一式を受け取った後、指定された自分の席に付く。
一人で参加される方もいれば、会社の同僚と連れ立ってみえる方も。
しかし皆一様に緊張した面持ちである。
この時、会場内はFUNETのMCライブラリから、
その日の講義内容に合わせた司会音声が延々と流れているのだ。
プロ司会者の音声を、繰り返し聴く、耳から憶える、雰囲気を掴む。
講座のスタートから全員が一丸となれるように、バラつかないように、
それは意図的に流されているのだが、ちょっと異様な光景でもある。
30分近くも延々と音声が・・・次から次へと音声が・・・ホレ音声が・・・
何だか新興宗教の洗脳行為のようだけど、要はコツを掴んでもらいたいのだ。
この日は、何故だか石川が眼帯をしていたので、
いつも以上に異様な雰囲気を醸し出していた。

講座前から音声ライブラリで受講生の耳を刺激

正直申し上げて、私は発声練習など滅多にやらない。
18~25歳にかけて、嫌になるほどやらされてきた。
来る日も来る日も来ない日も・・・発声・滑舌の辛い日々・・・。
それでも講座の始まる前には、喫煙室で煙草を吸いながら少々準備運動。
ただアシスタントの石川は、日頃の行いやレッスンの積み重ねがないので、
つまり悲しいかな技術的貯金が無いので、毎回講座開始前には、
こうして真面目にやっている・・・らしい。

技術的貯金の無い石川?

講座スタート後の1時間は、葬儀司会への取り組み方、考え方、
日々の現場でのデータの取り方と、活用の仕方、そして最も大切な
<それぞれの宗教儀礼との接し方><寺院との信頼関係の結び方>。
更には、基本の練習方法とその理論的背景、そして私の雑談・・・。
贅沢過ぎるほど聞いた事もないような話のオンパレードだ。
1時間が経過する頃には、受講生の目の色が変わってくる。
そして残った時間は、司会実技として全員のマイクリレーに割り振る。

FUNETのパネル展示

この日、FUNETで作成する思い出コーナーのパネル展示や、
追悼文の実例サンプルや、DVDサンプルなどを展示した。
しかし受講生はそれどころではない。(そりゃそうだ)
休憩の度に次の課題が提示され、ゆっくりと休んでなんかいられないのだ。
昼食後は、まるで少人数で行ったカラオケボックス状態のように、
次から次へとマイクが回ってくるのである。
そんな忙しい中、それでも何人かが興味を持って体験してくれた。

FUNETを体験する受講生1

講座との連携から一番人気は「ナレーション作成システム」。
簡単にナレーションが作成できて、音声も聴く事ができる優れものに、
「よくこんな事思いつきましたね!」
「こんな便利なもの誰が考えたのですか」
「商売がお上手ですね」
<・・・様々なご意見ありがとう。>
葬祭業界という限られたパイの中で、尚且つ葬儀司会という
またまた限られた小さなパイの中で、大胆不敵にもネット配信という行為。
「これでペイするのですか?」
「システムって作るの高いんでしょう?」
<・・・的を射たご心配ありがとう。>
そして意外と人気が高いのが、短時間で作成できる追悼文。
出来上がりを見れば、とても簡単には出来そうもないのに、
実はあっという間に作成できることに驚きを隠せないようであった。
実際に追悼文の浸透力はなかなかのもので、
FUNET会員の中でじわじわと広がっている。

FUNETを体験する受講生2

午後も2時を過ぎれば、受講生の間にマイクが回る回る・・・。
あんまり早く回し過ぎるとバターになっちゃう(昔使ったネタでごめん)
が、とにかくたくさんトライさせることが大事。
私がやって見せて、やらせて、指摘して、またやらせて、
ギャグをかませて笑わせて、またやって見せて、やらせて、指摘してやらせる。
工場長曰く、山本五十六語録に似ているモノがあるという。
やってみせて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かず。
なるほど・・・私との違いは、ギャグをかませるかどうかだな。(バカ)
下手な鉄砲、数撃って当らないこともあるが、
繰り返しの中で何かを掴む人が必ず出てくるものだ・・・から人生は面白い。
それは他の受講生への良い刺激となり、言葉は悪いが芋づる式に・・・
もっと言葉は悪いが入れ食い状態で・・・いつの間にか好循環を生み出す。
そうなれば最後の課題まで一直線、鞭を入れてのラストスパートだ。

課題発表

最後には、ジャンケンで順番を決めて全員の前で課題発表。
この時のジヤンケンの勝敗とその方の対応で性格を読む。
それをも参考にして、最後の課題の評価表に反映させているのだ。
例えば、5人のジャンケンで勝ってトップに課題をやると決める人は、
積極性は買えるが、慎重さに欠けるかも、自信過剰気味かも・・・等と
あれこれ気を回し、心配しながら最後の課題を見守る。
そして私は全員の評価を付けながら・・・これは後日受講生の元へ。
この評価表を付けながら・・・という作業が大変である。
聞きながら、書きながら、注意をしながら、ギャグも考えながら・・・
最近私のギャグの切れ味が悪いのは、このように忙し過ぎるからだろう。
そう、講師は楽なように見えて、実はとってもとっても忙しいのだ。

終了後は、居残って質問を受け、評価表の記入を確認して事務局の方に渡す。
そして近くの居酒屋へ向かい、熱くなった喉を冷たいビールで冷やさねば。
グビグビっ、うっ、グビグビ・・・プハー。
ふと隣を見れば、喉が熱くなっていないはずの、工場長と石川も
何故だが笑顔でビールの泡にまみれている。
そして心地良く冷えた喉に、ハフハフの肴でもあれば最高である。
ほどよく油を差したところで居酒屋を出るが、
駅のキオスクで日刊ゲンダイか夕刊フジでも買って、
適度な社会情勢とスポーツ、そしてニュースを読んで、はいお終い。
こうして葬儀司会研修の一日が過ぎていくのだ。

ではおまけ。
昨日聞き逃した方は試聴してください。

試聴される方は、下ボタンをクリックしてください。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年04月03日 00:00

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