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2006年06月09日

新人スタッフ向け、葬儀接遇研修会(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

綜合ユニコムさんのセミナーを終えて、
余韻を楽しむ間もなく、次のセミナー会場の平塚に向かった。
このセミナーは朝が早いので、必ず前日に現地入りして準備を整える。

すでに10年近く通った道であり、宿泊する施設も管理人さんとも顔見知りで、
勝手知ったる・・・という感じだ。
数年前には女性専用の大きなお風呂も出来て、
ほとんどいつも一人でのんびりと入らせていただく。
それまではユニットバスにひとりずつ順番に入っていた。
(女性の受講生が少ないということもあるが)
「ふ~、極楽、極楽・・・」と、この日も東京でのセミナーの疲れをとった。
この宿泊施設の難はひとつ、なぜか去年あたりから、
ビールの販売機が撤去されてしまった・・・。
この日の仕事疲れを冷えたビールで癒すことが出来なかったことだけが、
ちょっと心残りである。

さて、セミナー当日は、7時半には会場にパソコンを持ち込み、
スライドショーのチェックをする。
このチェックはもうすっかり慣れたが、
パソコンを持ち込んでのセミナーはちょっと緊張する。
会場の映像機械とパソコンの相性や、
つなぎ方次第ではスクリーンに映らないこともあるからだ。
他のセミナーの時に1度だけ調子が悪くて、
スライドショーが使えなかったことがある。
全員の手元に同じテキストを用意していたので、
どうにか無事に終えることが出来たが、冷や汗ものだった。

そしてチェックをし、大きなスクリーンに映し出されるとほっとして朝食に向かう。
前日には事前アンケートで、受講生の様々なことは知識として頭に入れるが、
実際にお会いして話しをしてみると、又、色々なことが見えてくる。
今回はほとんどが、葬儀現場に出て日の浅い方々だった。
中にはまったく現場を知らない方々もいる。
その中で、葬儀スタッフの接遇をどのようにアプローチして行くか・・・。
セミナーの前にはいつも悩むところだ。

どちらにしても、新人スタッフがすぐに現場で、
仕事をしなくてはならないことに変わりはない。
そしてお客様は、それが新人かベテランかなどは分からないし、
関係の無いことで、すべてのスタッフに最高のサービスを求める。
まず、何が出来なくてはいけないのか、
そして何から身につけて行くのか・・・などを説明して、
実践のトレーニングに入る。

受講生達は2泊3日のセミナーで、3日目の最終日が私の接遇研修である。
2泊目ともなれば夜には外出をして、お酒でリラックスをするお楽しみの方もいる。
様々な地方から集まる仲間と飲みニケーションも大切なことだ。
しかしそれがちょっと過ぎると、翌日の私のセミナーでは、お疲れの方は瞼が重い。
しかし、私の研修内容は実践中心のトレーニング。
講義は少しですぐに動く。寝ている暇は本当に無いと言ってよい。
お疲れの方には申し訳ないが容赦はしない。

実際のお客様の前に出て、照れることや恥ずかしがることなく、
自然体で動けるようになるためには、このトレーニングの時点で、
大いに恥ずかしい思いをしたり、間違って欲しいと思っている。
一人ずつのロールプレイングは、それは緊張する時間だと思う。
そして私も仕事として「重箱も隅をつつくような」指摘をする。
普段はこんなに他人にチェックされることも無いだろう。
葬儀の現場ではみんな自分のことで精一杯だ。
余程のことが無い限り、新人であっても周りの先輩から何の指摘もしてもらえない。
先輩に何かを注意してもらえるということは、幸せなことなのだ。

今、鉄が熱い内に色々なことを注意してもらうということが、
後々その方にとって、どれだけためになるかということを私は確信している。
だから私も敢えて指摘をさせて戴く。
そしてそれ以上にその方のいいところを褒める。
自分に自信を持ってもらうことが目的だ。
それだけで人は、みるみる内に元気になって行く。

今回も、本当に真面目に、前向きに取り組んでくれる受講生が多かった。
今は、取り敢えずは頭で理解するだけの段階かも知れない。
でも分からないなりに一生懸命に動いて戴いたことが、
必ず実践で生かされると思っている。
皆さんの3年後、5年後、10年後・・・。
それぞれの場所でリーダー的な存在になり、輝いていることを私も夢みています。
その為に何かサポートできることがあれば、協力は惜しまないつもりです。
胸を張って葬儀の仕事をしてください。期待しています。
頑張りましょう!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年06月09日 01:50

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