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2006年06月29日

フューネラルビジネスフェアの裏話! (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

今年もフューネラルビジネスフェアが終了した。
これが終われば夏がやって来て、私はツアーへと旅立つ。
(チーン、合掌)
まずは展示会場の様子を。

(写真は事務局の許可を得て掲載しております。)

FUNETの体験者は予想以上。
8割程度が女性の方、しかも若い方が多く工場長は大喜び。
人気ナンバーワンは「ナレーション自動作成システム」と「音声ライブラリ」。
だって、あっという間にナレーションが出来ちゃうからね。
皆困ってるんだと再認識。
体験された女性が、上司に「買ってえ」とねだる姿が印象的でした。
(買ってやらんかい!)

今年リリースした「珠玉の葬儀ナレーション作品集」は…
このタイトルちょっと気恥ずかしいね、自分で<珠玉>って書きづらいけど
まあタイトル名だから許して…これがナント盗難にあったらしい。
盗難はオーバーか、万引きという言葉に変えましょう。
知らずに持って行かれただけかもしれませんので、じゃ容疑者ということにする?

万引きに遭えば、これはもう立派なものである。
商品価値が認められたようなものだ。
この際、急遽作品タイトルを変更して
「万引き・葬儀ナレーション作品集」ではどや?
耳目を集めることだけは間違いない。
ちなみに、加藤のBGM「日本の歌/母の歌」は、
残念ながら被害に遭っておらず、まだまだ半人前。
私はひとりで、勝った、勝ったと大喜び。

とまあ、なんだかんだあったけど、
2日続きのシンポジウムは達成感があった。
2日目なんて、9時半からだから驚き。
だって開場は10時からなんだよね。
業者だってまだスタートしていないのに、私一人が働いてました。
それに来てくれた60名の受講者も早起きなんだ。
こちらの講座タイトルも「早起きクラブの司会講座・三文の徳」ってどや?
オープニングはラジオ体操から始めれば良かったかな。

私の講座は司会の講座が中心です。
ですから事務局の方が講座前のオリエンテーションなどの司会進行を担当します。
司会の講座の司会を担当するのは…やりにくいだろうな、と思っています。
いつもより緊張するのも致し方ないでしょう。

私が大学生の頃、学園祭で寅さん映画の「山田洋二」監督に講演を依頼しました。
私の先輩が司会を担当したのですが、緊張の余りでしょうか、
冒頭の紹介のときに、「山田洋二朗」監督と紹介してしまいました。
会場はシーン。
山田監督は優しくて、何も仰らなかった。
司会者が緊張していることは手に取るようにわかりましたからね。

私も、社名の誤読やちょっとしたタイムスケジュールの連絡ミスなどは気にしません。
ただし、優しいからではなく、ギャグに転化できると嬉しくなるのです。

昔、地方へ行ったときに、やはり事務局の方が
講座の始めに仰々しく私を紹介してくださるのですが、
「全国を股に駆けて講演活動を続けてらっしゃるとても有名な伊田先生です」って。
その時は余りに可笑しくて、即座に突っ込みました。
「全然有名じゃないじゃん」
…会場は大爆笑でした。

話は突然、初日の夜に戻ります。
中華街で打ち上げた後、私と工場長はホテルへ戻り石川は自宅へ帰りました。
そして元気なおばさん橘と加藤は別のお座敷が掛かって出かけました。
(ここまではレポート済みです)

悲劇は突然襲ってきます。
部屋で英気を養い、ブラジル戦も見ずに寝ていましたら、
私の携帯にメールが…(以下忠実に再現します)
「いらっしゃあい!待ってるわあん!623号室よ! 貴美子」
貴美子とは橘の名前です、そして携帯の発信人は加藤。
しかも短いメールにビックリマークが3つ。
無視したら後でどんな嫌がらせを受けることになるか、私は迷いました。
薄暗い部屋の中を、まさに彷徨っていました。
そして勇気を振り絞って、短く返信したのです。
「もう寝るよ」
即座に返信が帰ってきました。
「一回、挨拶に来い!と貴美子が言っています」
私は震えましたが、語尾が敬語だったので少しだけ落ち着きを取り戻します。
「パンツ一枚だからでれないの。おやすみ」
ギャグを咬ましたつもりだったのですが、これがいけなかった。
相手の闘争心に火をつけてしまいました。
またもや即座に返信が。
「そのままでイイじゃん!と貴美子が言っています!」
「イイ」とカタカナになっている余裕が怖い。
相手は思ったよりも冷静でした。
しかし、良く考えてみれば623号室は工場長の部屋。
あいつは馬鹿だから、どうやら捕獲されているらしい。
であれば、私は二次災害を避けるべくこの後のメールを一切無視することに。
こうしてガタガタ震えながら神に祈り、仏を拝んで朝を迎えました、
ひたすら二人の酔いが醒めることを願いながら…。

(この物語はノンフィクションです)

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年06月29日 00:00

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