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2006年07月28日

研修報告in大阪 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

2日目の朝。
どんよりと曇っているが、雨は落ちてこない。
時折蝉の鳴き声が、突然降ってきたように騒々しくなる。
「来るな」…梅雨が明けてヒートアイランドの猛暑が近いことを知る。
葬祭D対策も残すは来週の東京開催のみ。
このツアーが終わる頃には季節も変わっているだろう。

 

1泊2日の大阪研修会は、関西を中心に33名のご参加。
初日は<実技筆記>と<接遇>という新設の科目だ。
科目自体の馴染みの無さと、知らない者同士の緊張感が混ざり合い、
何とも雰囲気が硬くて仕方がない。
私の軽妙なトークも外れっ放し。
笑いを取ることの難しさを痛感する。(何をやってるんだオレは)

しかし初日の講座終了後、ホテル対面にある馴染みの中華屋さんで親睦会。
アルコールが入れば、盛り上がるのなんのって…。
つい先ほどまでの、お通夜の様な団体があら不思議。
テクマクマヤコン…羽目をはずした団体旅行客。
この日は大阪天満宮のお祭りで街も賑やか。
花火大会も催され、夜の街に繰り出した受講生も多かったのでは。

私は部屋でしっかりと休息を取りました。
何故なら、初日の喋りは機関銃。
落語家の高座よりは確実に多弁。
喉の痛みも慢性化しています。
ヒリヒリする声帯にアルコール消毒とスモーク。
また声が出なくなったら、喉に筋肉注射を打ちましょう。
(チーン、1本六千円)

 

司会の試験はちょっと特殊。
日常業務とのズレが大きいようだ。
とはいえ、司会実務の経験が乏しい人にはかなりのハードルだろう。
せめて司会の研修にでも出ていれば、かなり違った結果になるはず。
資格を有することの必要性も理解できるが、
現場が伴わないとね…意味がないからなあ。
修正したい言い回しや、口調としての聞きづらい癖を、
耳を塞いで聴かないフリをするのも辛い。
でも、研修の目的が違うから、優先順位が…ね。
皆さん、出来るだけ司会の研修に参加してください。
私の溜まったこのストレスは、どこにどう発散すればいいのでしょう?
司会研修の場では見逃さず、きっちり直しまっせ。(ウオーリャー)

 

幕張は、これまた広い会場で悠々と。
講師2名体制でフォローしますので、マンツーマン形式だね。
O講師はなかなかお洒落ですな。
受講生の皆さんを見てたら、幕張は結構上手いんじゃないの。

さてさて、最近気づいた法則があります。
司会が下手な人は…幕張はそれなりに出来る。
司会が上手な人は…幕張がすぐに上達する。
幕張が下手な人は…司会も苦手。
幕張が上手な人は…司会がすぐに上達する人は滅多にいない。
結論…司会が上手な人は器用な人が多い(と思います)。
もちろん異論もあろうかとは存じますが、
ここは独断と偏見でアバウトに表現してみました。(ご勘弁を)
(そのうち、接遇と司会の関係も探りましょう)

受講者の中に弊社エッセイを読んでくださっている方がいて、
MCプロデュース的「葬祭力検定」で、
1問しか間違わなかったと胸を張っていました。(凄い、ランクは匠だ)
いやあ、立派です。
問題が難しすぎて評判が悪いのに、よくチャレンジしてくださいました。
次回は接遇の問題も作る予定でおります。(なるべく簡単にします)
ところでFUNET会員向けには、葬祭D対策として、
○×形式で<1000問>きっちりと用意いたしました。
本日工場長から報告があるはず。
クイズ形式で楽しみながら勉強して是非合格してください。

今回受講生に、シカ(シカバナ)の飾り方について尋ねました。
一本だけ飾る地域、一対飾る地域、二対飾る地域と、
全てのパターンが揃っていました。
そこで今日は、またまた独断と偏見でシカ(シカバナ)について…。
講座の中ではテキストに指定されている「葬儀概論」以外のことは、
なるべくコメントを控えています。(受講生が迷うと成仏できないのでね…笑)

釈尊入滅の時、東西南北に生えていて時ならぬ花を咲かせたと伝えられる木。
それが沙羅双樹のことであり、2本ずつ生えていたので双樹なのです。
合計8本の樹があったということですが、4本は緑のままであったが、
残りの4本は花が白く枯れたと伝えられています。
ですから左右に一対、一瓶に4本ずつ挿すのが本当かも。
葬儀でこれを使うのは、死者が涅槃に入ることを願ったものでしょう。

ちょっと難しいのですが、四栄四枯を意味するという説もあり、
四栄とは、涅槃の四徳(常楽我浄)で、
四枯とは、涅槃の非枯非栄を意味しています。
おそらく…後付けでしょうね、そうに決まっています。(アハハ)

実際にシカ(シカバナ)は、葬列の先頭だったり、
墓地の四隅に立てられたりしていたようですね。
葬祭D対策では、祭壇最上段の左右に…となっていますので、
それはそれとして答えておきましょう。
祭壇は葬列を形にしたものですので、葬列の先頭なら祭壇最下段でもいいはず。
屁理屈ばかりでスミマセン。
故人の近くに飾るということで、祭壇最上段と書かれているのでしょうね。

以上のことから考えると、シカ(シカバナ)の飾り方は、
一瓶(一台)を一対(双樹)と考えて、4基飾るのが理想かも。
そして、緑と白(または銀)を半分ずつ…というのはどうですか。
葬祭ディレクター試験には不合格ですが、私はこう思います。(ごめん)

今回、高知の方が6名参加されていましたが、
昨年までの過去3年間は、私が高知へ伺っていました。
今回は人数的にも大阪に合流ということになったようですが、
過去の受講生、延べ人数35名ほどでしょうか、落ちた人は皆無。
そのことが、今回の参加者に大きなプレッシャーとなっているようです。
ヘヘヘ、高知ガンバレ! 記録が掛かっているぞ。

それから、広島の方だったかな、
以前このエッセイでも紹介した<白道>についてご質問がありました。
というより、その方も僧侶に<白道>を作るように指示された経験があるようで。
そこで改めて、明日は<白道>について書きます。

では、ライフカード…つづく!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年07月28日 00:06

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