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2006年08月25日

葬祭へぇ~ その7 (工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

葬祭ディレクター技能審査。
その設問を見ていると「へぇ~」と思わせるものも多い。
葬儀において「なんでだろう?」と思っていたことも、
葬祭ディレクターの問題として取り上げられていることもある。
(現場離れしていない問題は、良問!)

そんなわけで、葬祭ディレクター技能審査の設問において、
ちょっと気にかかった「葬祭へぇ~」をゆるい感じで紹介していきたい。
(実際の設問とは全く切り離してエッセイを書いております。
 その点、ご注意下さい。あくまで、工場長の「へぇ」です。)

今回は、その7。「真宗」に関すること。

2級の実技筆記に、
「うちは真宗大谷派です。仏壇を買おうと検討しているのですが、真宗には位牌が
 ありませんよね。真宗の場合、位牌の代わるものがあるのでしょうか?」
というような問題があります。

真宗大谷派といえば、葬儀の際、祭壇にも特色があるのを覚えています。
例えば、以前、石川さんが司会をした真宗の葬儀ですが、

中央には、お名号と呼ばれるご本尊です。
それも教えていただいた話によると、
木像よりも絵像、絵像よりも名号と言われるらしい。
確か蓮如上人のお言葉でしたか。
高価な、例えば金メッキの木像よりも掛け軸タイプの絵像の方がよろしいし、
絵像よりもただのお名号の方がより相応しいという教えです。

遺影写真はシンメトリーに拘らずというか、
寧ろご本尊を中心に据える目的で、一段下の右に配置してあります。
祭壇における故人の象徴である遺影写真が中央に来ないのは、
初めて見た時には、驚きがありました。

仏壇でも、ご本尊が中央に来るようです。
真宗のご仏壇には位牌をご安置せず、
法名軸に法名を記してお内仏の側面に掛けるのが通例のようです。
また、先祖代々の命日や法名が記録されている過去帳が、
仏壇に置かれていることも多いようです。
ちなみに、真宗の祖父母の仏壇にも、過去帳はありました。

また、真宗は「戒名」と言わず、「法名」と言うのですね。
ほとんど同意のようですが、調べてみると、
「戒名」…戒(戒律)を守ることを約束した者に与えられる名前
「法名」…帰敬(剃髪の儀式)を受けた在俗の者に与えられる名前
という違いがあるそうです。(ネット検索によるとですが)
真宗には戒が存在しないので、
名称に「戒」という字を避けたのかもしれません。
戒を守れない凡夫だから弥陀の力によって救われるという、
【他力】の訓えの影響が根本にあるのでしょう。

また、真宗は大きく西(浄土真宗本願寺派)と、
東(真宗大谷派)に分かれています。
分裂の歴史を、再びネット検索で探ってみると、
戦国時代に織田信長との抗争による、講和派と抗戦派の内部対立が発端だそうです。
その対立を政治的に上手に利用したのが徳川家康で、
准如を12世門主としていた(西)本願寺のすぐ東に、
教如を12世門主とする東本願寺を建立して、
当時最大勢力だった真宗の分散を図ったといわれています。
(実は、教如は西本願寺の11世門主でした)

宗教も、こんな勢力争いがあるなんて、“人の子”ですね。
…なんて書いたら、怒られるでしょうか。
そもそも、浄土真宗は浄土宗から分裂し、浄土宗は天台浄土から分裂し…と、
宗派の分裂はその前からも多かったようですが。

ちなみに、真宗が分裂した際、西と東の違いを明確にするために、
焼香の回数を西は1回、東は2回としたのでしょうね。
と書いたら、怒られるでしょうね、きっと。
でも、この回数の違いに意味があるかどうかは、ネット検索で調べても不明でした。

そういえば以前、大型葬儀で、
「浄土真宗なので、焼香の回数は1回でお願いします」
と言って会葬者を捌いていた葬儀社がありました。
「会葬者の人数が多数なので…」と素直にお願いすれば良いのに。
【浄土真宗なので、】が理由ならば、
お香を額におしいただかない等の作法も、説明してあげるべきでしょう。
…なんて書いたら、怒られるかな。

ま、一般焼香の前の指名焼香では、
遺族が2回焼香をしていたというオチもありましたが。
お焼香は、何よりご冥福を祈る気持ちが大切ですよね。
(作法が大切じゃないと言っている訳ではありません。)

話が随分逸れてしまいましたが、
オニシとオヒガシに、へぇ~でした。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年08月25日 00:23

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