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2006年09月14日

葬儀司会研修会in愛知 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

ステップアップ方式で行われる司会研修の2回目。
ステップ1から一ヶ月の間隔を空け、
宿題という課題を与えてステップ2を迎えた。
(さてさて、みんな練習してきたかな?)


この体制で5~6年は続けさせてもらっているので、仮に業務の都合などで、
前年度やそれ以前にステップ1だけを受講したとしても、
今回のステップ2に参加できる利点がある。
しかし、いきなりステップ2の受講はかなり厳しい。
毎回、数人はステップ1未受講の方がいらっしゃるが、
歴然としたレベル差を本人が感じるだけに辛いだろう。
基礎からキチッと学ぶことはとても大切。



ステップ2は資料も豊富に取り揃えてあるが、これはあくまで資料。
今後の司会実務で困らないように渡してあるだけ。(説明はしますけどね)
今回のテーマはとにかく実践。
加藤の新曲BGMを流しながら、嫌になるほどマイクリレー。
延々と司会実践の繰り返しで、コツを身につけてもらうべく時間を取った。
休む暇は余り与えたくない。
キッカケを掴んで上手くなりだしたら、キチッとハードに固めたいのだ。
他人のロープレを聞くだけでもかなり上達するはず。
一人だけが突出しても意味がなく、全体を底上げしなくてはならない。

今年は驚くべきことに…驚いちゃいけないのかもしれないが…
受講生の出来が過去最高!(びっくらこいた)
実は昨年辺りから、全体のレベルが上がってきている感じはあった。
感じはあったが当てにはしない、何度も裏切られてきているからね。
しかし…厳しい研修を5~6年継続して漸く実を結びつつあるようだ。
研修の締めくくりに行う課題発表は圧巻だった。
音の流れも悪くない、聞きづらい癖もない、口跡も切れている…
根気良く人集めをし、継続して講座を続けてこられた事務局に感謝したい。



それにしても今の若い人達は、司会が上達するのが早い。
成長過程で体験した文化が違うのか、表現することに慣れているのか。
今後大いに期待が持てるだろう。
ただスタッフが男性ばかりなのが気に掛かる。
単に女性司会者が少ないのか、業務体制の問題か。
将来を見据えると女性の活用は検討しないといけないだろう。

次の悩みは、ベテランと若手の逆転現象。
はっきり申し上げて、基礎から学んだ若手の方が圧倒的に上手い。
今後どうしたらよいものか?
実はこの現象は司会実務に関する特殊なケースではないようだ。
接遇に関しても同様の事態を招きつつある。
大きく様変わりする葬祭業界の中で、何の根拠もない過去のやり方に固執し、
その結果ベテランが取り残される…そんなことが起きないことを祈るばかりだ。
常に前向きな姿勢がないと駄目。
頭はいつもフニャフニャで柔軟な方が宜しいようですな。



休憩時間…
前回書いた旅支度の頭陀袋の中に六文銭ならぬアジの開きを六枚入れる、
という地域の風習の話で持ちきりだった。
秋田県のある地域の、神道飾りの金魚鉢の中の金魚(生きたまま)や、
泥鰌(どじょう)や鮒と双璧を成す凄さ。
さすがにそれを越える風習はないらしい。

へえーと思ったことが一つ。
ある寺では、喪主参拝と言って(字はこれでよいのかどうか不明)、
葬儀開式の際、入場し祭壇の前に座る導師や役僧一人一人に対して、
喪主に参列者の前で丁寧に頭を下げさせる仕来りがあるらしい。
理解に苦しむね。
どこにでもいるんだね馬鹿坊主は。
坊主拝んでもしょうがないのに。
(早く潰れないかなあこんなお寺は)
ちなみに、( )の中は心の声ですから気にしないで。



夢…
通夜開式前の葬祭ホールの入り口。
お勤めをする僧侶が一列に並んで弔問客をお迎えし、
「私のお経をしっかりと聞いてくださいね」と一人一人に丁寧に頭を下げ、
終了後は全員で返礼品を渡して、
「本日はお忙しい中、本当にありがとうございました」
とまた頭を下げてお斎の席へとご案内し、
時にはお婆ちゃんを背負い、足の悪い方には車椅子を誘導し、
お食事をどうぞ、お酒をどうぞ、と勧められても
「修行の身ですから」と固辞し、袂から豆を一粒口に入れ
「もっともっと精進して、豆にならねば」等と口走り、正座したまま半刻余り。
全員の食事が終わり、余り物を片付けはじめると、
「差し支えなければ…その…喜捨してくださらんか?」と弱々しく訴え、
「わしらは余り物で充分、勿体無い、あーかたじけない」と五体投地で感謝の意を表し、
しかし、目は清らかに澄んで、その目には理想が宿り、
よく見れば、うっすらと後光が差しているような…
そんな坊主の夢を見た・・・かった。
(絵夢四亭小嘘)


<残念な話>
今年の葬祭ディレクター試験。
いろんな話が聞こえてくるが、とある会場では、
堂々とある団体のバッヂを着けて受験した人が数名…。
んー、団体による不公平感は無くしましょう。(昔はあったのだからさ)
個人の資格で受験するわけですからね。
審査官には注意をしてもらいたいし、どうして指導できないのかなあ。
またか?…という余計な詮索をされますぞ。
少し残念な話でした。
残念ついでに言うと…新設の実技筆記試験では、
どうやら模擬問題集が模擬問題集ではなかったという噂もチラホラ。
これってあり?
じゃあ買う必要がないってことか?
有料の説明会ではそんな話はでなかったと思うが…。
どうもスッキリとしない話ですが…詳細はいずれ分かるでしょう。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年09月14日 00:44

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