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2006年10月11日

葬儀司会研修会【キャリアアップ講座】その2 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

近年登場した葬祭関連商品で、日頃は玄関の花瓶として使い、
いざ亡くなった時には、そのまま骨壷に早変わり。
生前から自らの骨壷を身近に置けるという面白いものがある。

この話を聞いた時に思ったのが、名取裕子さん主演の少し古いドラマ。
彼女の役柄は、ブライダルプロデューサー。
愛憎のもつれからお決まりの殺人が起こり、(定番ね)
もちろん2時間もあれば事件を解決に導くのだが、その彼女が劇中で
「もうブライダルは終わり。これからの時代は絶対葬儀よ!」と嘆き、
密かにフューネラルプロデューサーへの転職を目指して、
少しずつ仏具や備品等を買い漁る。(これだけでも笑えた)

そんな彼女の自宅に客が訪れ、
「よーく焼けてるわよ、お一つどうぞ」と、
彼女が骨壷の中から煎餅を出して客にすすめるシーンがあるのだ。
(シナリオライターが秀逸)
やっぱ骨壷は、玄関や居間に置く花瓶より、
こんがり焼けた煎餅入れの方が僕は好きだなあ!


では、昨日の続き。
超詰め込みのキャリアアップ講座だが、締め括りは課題発表。
ある程度の長さの実演をしてもらうことでアドバイスがしやすくなる。
良くも悪くも実力がそのまま表れてくるからね。
個別のアドバイスシートは後日郵送される予定。
(お楽しみに)

ここからは講座終了後の極めて個人的な感想を。
数年前と比較して講座のレベルが確実に上がっている…ということは、
ベーシック講座とキャリアアップ講座の開きも大きくなったということ。
少し難しい問題になりそうだ。(今後の課題)
笑い話だけど、その昔はレベルが低いだけでなく、
誤読や当て字も多く「含蓄のあるお言葉」を
「薀蓄(ウンチク)のあるお言葉」と読んだり、
「良妻賢母の母親」を「料裁健母の母親」と書いたり、
海の藻屑(もくず)を海のモズクと読んだりね…(食べれるしなー)
随分笑わせてもらったり、ピッタリの当て字に感心したり。
個性的でユニークな人も多かった…。
しかし今は、葬儀の司会業務も成長期から成熟期へ入った。
明日は石川のインサイドレポートがある予定だが、
私も気になった方々の独断と偏見のレポート!

2日続けて参加された方の中に、山形からズブの素人が一人。
しかし彼女はメキメキ上達した。(初日はひどかったよホント)
その上達振りは本人が一番感じているはず。
理論とコツを掴めば急成長するのが葬儀司会の面白さ。
先輩にも恵まれ、また会社からもチャンスをもらったね。
後は本人の努力次第だろう。
頑張ってもらいたい。
(若い彼女も①を山形独特の「いちまる」と読むのだろうか?聞きそびれました)

四国の女性。
かなり綺麗な司会アナウンスで、表現理論のお手本のよう。
春のベーシック講座に比べて格段の差に目を瞠る思い。
元来、丁寧な読み方をされる方だが、一語の大切さが身についている。
これは石川や事務局も同じ意見だった。
(もしかして双子の別人?…ウソ)
強いてあげれば、葬儀の臨場感がやや不足気味なのが気になるが、
細かい点にも気を使ったアナウンステクニックはすでに完成の域。
今後もメールでのご質問はいつでもどうぞ。
研修で彼女の住むエリアに伺った時には、情報交換をお願いしたい。
(その時は、飲みながらね)

京都の男性。
ナレーションを取り入れて2年未満のはず。
前回もキャリアアップに参加されていたが、その力強い表現には驚いたね。
どうやれば良いのかを知ったから、自信に溢れ説得力がある。
聞きやすい音の流れと、男性らしさをミックスしたものに出来上がっていた。
この会社はここ数年、順番にスタッフが参加されているが、
間違いなくレベルが上がっていることだろう。
縁あって、最初に講座に参加された先輩の判断が功を奏したと思う。
(実は、その先輩の事が今でも気になる。悪い癖が抜けただろうか?)

大阪の男性。
キャリアアップ講座初参加だけど、
自身のキャリアの長さと教育担当の視点があったので、
表現の理論や様々なコツをすぐに理解されたようだ。
司会以外のスタッフ教育も担当されているようだが、
フィードバックで充分に活用していただきたい。
今までの司会とミックスしてもらえればと願う。(地域性もあると思います)
司会経験の浅い女性スタッフを伴ってのご参加だったが、
きっと彼女もすぐに上達してくれるだろうと願いたい。
(時間があれば、葬儀全般について語り合いたかった)

茨城の女性。
彼女とは、もう何回顔を合わせたことか。
参加される度にレベルが上がり、今では文句のつけようがない。
(それは本当に残念…笑)
司会派遣者だから今後は営業に力を入れてもらいたいと思う。
もう何処へ出ても通用する葬儀司会だ。
優しい感じのする司会進行に特徴がありますね。
(葬儀社が聞く耳を持っている事を祈りましょう)
どこか「茨城の人」(弊社の加藤とも共通)の垢抜けなさが、
とことん彼女の魅力でもあるのだ。

宮崎の男性。
最近とても積極的に参加して下さっている会社。
二人とも上達していたので安心したが、もう一息頑張って欲しい。
キャリアアップ講座の復習をお忘れなく、そして読み込んでください。
朴訥な感じがとてもいい味を出している、そんな司会です。
(前泊で東京に来てるなら、連絡くださいよ遠慮なく)

私の地元、福岡の女性。
この方も春のベーシック講座に比べて格段の進歩。
司会に大らかさが漂うタイプ。
私見だけど、残念ながら九州の葬儀司会はレベルが低い気がしていた。
それなのに、この女性の登場によって雰囲気が一変するかもしれないなあ。
井手流が福岡で受け入れられるかどうか不明だが、
シンプルでスマートな司会を持ち帰っていただけたことは確かだ。
ただこの方の司会は、どちらかというと押し出しの効くタイプ。
葬儀に対するアプローチの仕方も確立されているようだ。
福岡も研修でちょこちょこ行くので、機会があれば。(酒ね…アハハ)

秋田の女性。
参加者のレベルの高さに戸惑う様子も見受けられたが、
北国の女性の粘りだろうか、必死に付いてきてくれた感じ。
ただ、1名の方はいきなりのキャリアアップ講座だからね。(無理もない)
弊社もご縁があってお世話になっている業者さんなのだが、
もう少し司会研修の方向性に一貫性があると助かる。
現場の人が素直に伸びていけない環境を危惧している。
あれやこれや手をつけずに、一つの事を継続されたら…
いい結果に結びつくのではと(余計なおせっかいです)
色んな人の研修を受けるのも難しいものだね。
彼女たちの頭がショートしないか心配になってしまった。
それぞれ環境は違うけど、頑張ってもらうしかない。
しっかりとフィードバックをしてください。
(充分話す時間がなくてゴメン)

兵庫の女性。
参加者の中で一番数多く顔を合わせている人だ。
最初の出会いは、もう7~8年前になるのでは。
…随分と司会が変わったなあ。
優しくなったし、技術的な裏づけもある。
この間、ずーと頑張って来られたことが何より。
休息の度に一緒にタバコを吸っていたけど、
私と同じで、年を取れば人間は丸くなる…これ、正しいね。
(私は人間的にも、体型も丸くなったぜ…その内、一緒に禁煙しましょう)

振り返れば、ユニコムさん主催の講座とフェアの受講者だけで、
2.000人を超えたらしい。
講座内容は若干異なるけど、他団体主催も含めると1万人を軽―く突破。
そして私は、四捨五入したら大変な歳になっている。
この後も、新潟・岩手・福岡・長崎・愛媛とあって、年間の移動距離は?
葬祭業界の司会進行という側面からの旅はまだまだ続くのです。
いつも重い荷物を持ち歩くので、普段はカバンとして使い、
いざ私が亡くなった時はそのまま骨壷にもという、
「優れモノ」を誰か作ってくださーい。
(きっと売れないよ)

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年10月11日 00:10

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