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2006年12月21日

葬祭会館「蓮月季」訪問2 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

JA葬祭わたりの葬祭会館「蓮月季」は、幹線道路沿いに建っている。
玄関から外を望めば、こんなに田園風景が。
(斜向かいにはライバルの互助会さんのホールも)


そして基礎工事中に遺跡が出て大騒ぎになり、(正直迷惑だ)
多少の変更を余儀なくされ、今は駐車場となっている高台からホールを見た概観。
駐車場の路面は当局から砂利でと言われたそうだが、
結局コンクリートではなく、後々処理しやすいアスファルトに。
(掘り返す事を前提にしているようですね)



さて、今日は昨日の続きと、実際の葬儀の写真を中心にレポートしたい。
蓮月季会館の建坪は約300坪で、メインとなる式場は1式場だが、
パーティションで仕切れば3分の1のスペースは会食会場Aにもなる。
お斎の会場Bは別室に存在し(昨日掲載)、そこを法要会場とすれば、
1日に1施行プラス1法要も可能だ。
遺族・親族控え室は大小2部屋。
司式者控え室も2部屋で、これは隣接していて併せることも可能。
全体の印象は、葬祭実務を総合的に理解している人間が設計に携わったので、
弔問客・会葬者の導線、スタッフの導線などが効率的に組まれている。
例えば厨房は、A会場・B会場と連結していて、
一方の出口はA会場、反対の出口はB会場へ繋がっている。
それら全体を貫くように、建物の壁沿いに一直線でバックヤードがある。
そしてその通路上には、それぞれの部屋へ通ずるドアがある。
司式者(導師)控え室にも、それぞれの部屋にトイレ・洗面台が備わっていた。
(下の写真がトイレ・洗面台)



電話室は個室になっていて、年配者への配慮か文字盤が巨大。
携帯もこちらで利用されることがあるらしい。
亀のライトは縁起物?
それとも、焦らずごゆっくりどうぞのメッセージか。
各コーナーにもさり気なく、花が飾ってあった。



事務所スペースは、エントランス横の空間に作られているが狭い。
(宿泊用の広い部屋も別に存在するようだけど)
スタッフが贅沢していない感じが良いけど、少しかわいそう。
(私の差し入れがテーブルに乗ってますな)



それでは、過去の実際の写真をいくつか。
同じ祭壇空間を工夫して使っているので、様々な表情が見えて興味深い。



背景の景色を効果的に使ってみたり、あるいは幕で遮断したり。
バックを消すことで、ユニフォームが際立っている。
お次もどうぞ。



この3枚の祭壇写真も同様のことが言えるが、
通夜祭壇の背景としての使い方だ。
最後の設えは、まさに光だけの演出に近い。
昼間の法宴会場では、下の写真のようになる。
大きな窓からの景色と採光は、閉塞した気持ちを開放感へ誘う。



最後は、メモリアルコーナーの1例と大好きな雪景色。



とまあ、写真で色々と見てもらったけど、
工夫の無い白木祭壇は確実に減っていくようだ。
今や成熟期の葬祭業界は、様々なプロデュースを手掛ける担当者が増え、
どこのホールへ行ってもクオリティが高い。
団塊の世代が大量に退職する来年以降、確実に家族葬規模の葬儀が増えるだろう。
祭壇に限らず、より個性的で、より充実したサービス内容が求められ、
エンドユーザーの満足度が勝負の分かれ目になってくるはず。
ハイレベルな戦いが繰り広げられることで、
葬祭サービスの内容は自ずと引き上げられる。

良いものを吸収し、学ぶべきテイストを取り込んでいくしかない。
成長しなくなった企業の行く末は見えている。
今さらITは出来ないと嘆くスタッフは甘いし、
自分の業務はここまでと壁を作って楽をするスタッフもいらない。
チャレンジして、学ぼうという姿勢が無い者に、進歩も無い。
業界での生き残りは、企業も人も、確実に厳しくなっていくだろう。

<おまけ>
今回ご案内下さったS館長と葬祭とのキッカケが面白い。
若い頃は、今で言うニート…単なるフリーターだったようだ。
この点は私とそっくり。
音楽をやったりと好き勝手に暮らしていたようだが、(この点も似てる)
子供が出来たことで、就職しなければと葬儀業界に飛び込んだそうだ。
それまでの仕事と比較して、手っ取り早く生活の安定を求めたということか。
最初は、JAではなく民間の企業だったが、1年間は全くの下働き。
2年目以降に徐々に仕事の幅が広がり、一人前になった頃、縁あってJAへ。
そして私の講座を受けてくださって、葬儀に本当の興味を持たれたとか。
何度も続けて研修に参加され、嬉しいやら気味が悪いやら…
時には、もう来なくて平気でしょう…などと失礼な事を言った。
以来、その勉強熱心さには驚かされていたが、この度の僧籍取得も私と同じ。
というより、私は追い越された感じである。
ホール近くにある、彼の所属寺も拝見した。(立派でした)
まったく頭が下がる思いだが、人格的には私と違って落ち着いている。
FUNETについても、その構想段階から相談を持ちかけ、
色々と意見を伺った思い出がある。
今回ホールを訪ね、何でも教えてくださった事に感謝したい。
まだアップしてない情報もあるが、それは来年以降のセミナーで紹介したい。

最後に、こんな事を書くとご迷惑を掛けることになるかもしれないが、
斎場視察には面白いホールだなと感じた。
今後益々の健闘を祈りたい。

<おまけ2>
この後、二人で仙台まで戻り、定禅寺通りのトンカツ屋へ。
S館長馴染みのお店だが、正直美味かった。
トンカツと赤ワインの組み合わせを紹介してもらったけど、
もしかしたら、これはハマル。
目黒の権の介坂にある「とんき」の味を思い出した。
それも先代のご主人の味。
心地良く酔ってホテルへ向かった。

一日中振り回して、本当にすみませんでした。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年12月21日 00:08

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