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2007年01月24日

葬儀スタッフ向け「接遇研修会・テキスト作成」(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

この10年間、葬儀スタッフ向けに接遇研修会をはじめてから、
ほとんどのテキストは、私自身で作っている。
最初の頃は、文字数が少ないレジュメのようなテキストだった。
内容も一般のビジネスマナーに毛が生えたような感じだった…。
それから葬儀の現場に出て、レディや司会者として仕事をしながら、
自分の目で見て、耳で聞いて、心で感じたことを研修会のテキストに落とし込んで来た。
以来、テキスト内容のほとんどがデータとして残されている。
最初は、ワードで作っていたものも、今はパワーポイントで作れるようになった。
もちろん周りのスタッフにも色々と教えてもらいながら、
テキスト作りの勉強もしてきたつもりである。

 

接遇研修会は、その時の主催者側や葬儀社様のご要望により、
すべてのテキストが違う。
研修会として、言葉や動作の細かいことやタイミングなどが求められる「接遇」は、
葬祭ホールの導線やスタッフの能力など、
お客様側の思いもよりよく繁栄させなければならない。
そのすべてを同じテキストで行うなど、不可能なことだ。

今月に予定されているN葬儀社様の接遇研修会も、
ご担当者から、今どのような問題を抱えているのかをじっくりと聞き出した。
研修会の予定時間と使用するホール、参加するスタッフの具体的な状態、
人数…などを照らし合わせながら、1冊のテキストにまとめあげた。
パソコンの中にあるデータから1ページ、1ページを繋ぎ合わせる部分もある。
また、スタッフ能力を照らし合わせながら、今回の研修会用に作り変えもする。
今回は、新しい形の接遇を作ることもメインのひとつだ。

「基本のやり方が上手になってきたので、
もう少し接遇レベルを上げたものを取り入れたい」、
また、「他のやり方を試してみたい…」などのご要望をいただいた。
これは、スタッフ達の意欲の現われでもある。
その場合のテキストは、枠組だけを作っておき、
中身は、研修会内で実際の式場を使い、スタッフに動いてもらい作るということになる。
あらかじめ他のやり方を例としてテキストに入れておくこともあり、
そのやり方と照らし合わせながら、自分達のホールに合った、
また、自分達の実力に合った接遇を作って行くことになるだろう。

 

この葬儀社様は何年か前に、私も協力しながら、独自の接遇プログラムを作った。
しかし、マニュアルもプログラムも生き物だ。
1度作ったものが、何年もそのままで使えるということは不自然なこと。
何年か経てば、人が変われば、必ず変えて行きたいところが出てくるはずだ。
今回も「お別れから出棺」のプログラムを見直し、
新たなものに作り直したいというご要望をいただいている。
様々な形をご提案しながら、
現代にマッチしたものをスタッフ達と作りあげて来ようと思っている。
研修会の充実は、まずはしっかりとしたテキスト作りから始まると思っている。
数日間をかけて、61ページに及ぶ、
「N葬儀社様・接遇研修会オリジナルテキスト」が出来上った。
研修会がとても楽しみである。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年01月24日 00:17

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