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2007年04月23日

四人姉妹「お花見&温泉旅行」(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

私の母は長女で、「久美子」と言います。
母の妹、次女は「くみこ」の「美」をとって「美代子」と言います。
その下の妹、三女は「みよこ」の「よ」をとって「陽子」と言います。
母の実姉妹は3人ですが、その中に「久美子」の長女である私も入れて、
随分前から「四姉妹」と呼んでいます。
次女と三女と、四女?の私は、干支が同じ猪。
そして、今年喜寿の母と4人で、「祝!猪女3人+喜寿姉 記念旅行」と名づけて、
南東北へお花見&温泉旅行に行きました。

 

母たち3人は、自宅から三女運転の自家用車で、
私は東京から新幹線で現地入りしました。
郡山から初めて乗る磐越西線は三両編成の単線で、1時間に1本しかありません。
東京の桜はもうすっかり散っていましたが、
沿線では満開で、今年は2度目のお花見を楽しみました。

今回の旅行は、「滞在型」です。
なるべく4人でゆっくりと過ごしたかったのです。
ホテルには、早めにチェックイン。
昼、夜、朝には温泉三昧、もちろん全身マッサージも前から予約しておきました。
今、温泉ホテルで流行の浴衣を借りて、4人で仲良く食事やカラオケ…。
さすが私の叔母たちです。2時間1本勝負。
歌が苦手な母を除く3人が、寸暇も空けずに見事に順番に歌いっぱなしでした。
時々母も混ぜて大きな声で歌いまくりました。
そして、その興奮を部屋まで引きずらないように、
最後にはちゃんと「忘れな草をあなたに」で、
しっとりとクールダウンをして終了いたしました。
その後はやっぱり露天風呂へ…。
風がとても強い日で、露天はものすごく寒かったですが、
めげずに「湯舎(ゆや)めぐり30種」あまりのお風呂を制覇いたしました。

 

翌日もいいお天気で、猪苗代湖まで足を延ばしました。
湖の先には残雪をかぶった「磐梯山」が望めます。
私が小さい頃からよく遊びに来ていたこの辺りは、親戚一同思い出の場所です。
湖畔の世界ガラス館、ビール館をぶらぶらとおしゃべりしながら散策しました。
お昼は、道を隔てた所にある「三城」というお蕎麦屋さんでいただきました。
このお店の社長さんが、高校時代の友人の知り合いで、
クラス会で数年前に来てとても美味しかったので今回も予定に入れていました。
わざわざ友人の「チビちゃん(愛称)」が、電話を入れておいてくれました。
お陰さまで、ゆっくりと奥の座敷に上がりこみ、
磐梯山を眺めながらのお昼を過ごしました。
「社長さん、チビちゃん、お世話になりました! ありがとうございます」

その後、猪苗代で帰途に着く母たちを見送って、
私ひとり今回のもう一つの楽しみ「三春滝桜」に向かいました。
猪苗代駅がある磐越西線から、郡山で磐越東線に乗り換えて、
一路「三春」への1時間の旅です。
畑の中をのんびりと進む電車に揺られていると、心のねじが緩みます。
体中の力が抜けて行きます。こんなスローな時間は、とっても大切だと思いました。
「ああ…のんびりするぅ~」

「三春滝桜」は、何年も前から行きたいと思っていた場所です。
4月に入った頃から三春役場のHPで、桜の開花状況をチェックしていました。
数日前に、「開花宣言!」が出されて、この数日は暖かく、
絶対に「見頃」と確信していました。
そして、三春駅に到着。見ると駅のホームはものすごい人、人、人…。
1時間に1本の、郡山行き上り電車を待つ人たちでした。
「これは駅を降りても思いやられる…」と、私は察しました。
三春は歴史のある街で「滝桜」も有名ですが、町の中にはお寺も多く、
この時期桜の名所のあちらこちらに観光客がおしかけるそうです。
タクシーの運転手さんは、
「ここは普段は、じっちゃん、ばっちゃんしか居ないところだあ!」と言っていました。
この時期はとにかく人が多くて、地元の人は近づかないと言います。
この日は日曜日だったので、車で来る人が多く、
船引三春インターチェンジから「滝桜」までのメインルートは、
びっしりと渋滞だそうです。
道路の右にも左にも見事な桜があって、ずうっと見物渋滞のような感じだそうです。
そういえば「滝桜」の前でも、拡声器を持った役場の係員が、
「そこの白い車、もっと早く走ってくださ~い」と叫んでいました。

三春駅から「滝桜」までは6キロほどあり、観光用のバスもありますが、
まずは時間通りには進まないらしいです。
帰りは17時33分の郡山発新幹線を取ってあったので、
絶対に2時間後の登り各駅電車には乗りたいと思い、私は迷わずタクシーを選びました。
さすがにタクシーは、空いている裏道をスイスイと行き、
ほどなく「滝桜」近くの駐車場に到着しました。
そこからは徒歩です。
雨が降り始めた中、坂道をドキドキしながら歩いて行きました。
まだか、まだかと思う内にうっすらと桜が見えてきました。
そして道の頂上(ちょうど滝桜の裏側に出るルートです)に着くと、
目の前にあの「滝桜」が現れました。
ちょうど手前には、菜の花が満開で、そのコントラストが見事です。
桜が大好きな私にとって、一生に二度とあるかないかのうれしい瞬間でした。

日本三大桜の一つの天然記念物です!
推定樹齢、千年以上。千年の長い間、「滝桜」は風雪に耐え、何を見てきたのでしょう。
それに比べたら、私たちの一生なんて、あっという間ですねえ…。
桜に向かって私は「やっと、会えたね!」と、つぶやいていました。
私が思った通り、桜は8分咲き位のちょうど見頃で、
まだしっかりと咲いている花びらの濃いピンク色が本当に見事でした。

四人姉妹の温泉旅行、私も息子たちが大きくなり、
少しずつこういう時間が取れるようになって来ました。
母や叔母たちが元気な内に、もっともっとこういう機会を増やしたいと思っています。
そして今回つくづく感じたことは、
「何よりも、この私が年を重ねて、益々、母や叔母たちに精神的にも近づき、
話や趣味が合うようになってきた」
という事実です…。
「今度は、叔父さん達や息子も連れて、母畑温泉に行こう!」と、
三女の陽子叔母が張り切っています。
「ラジャー!」

<井手の割り込み>
岐阜県、山梨県、福島県にある「日本三大桜」です。
詳しくは、こちらでどうぞ。
日本三大桜

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年04月23日 09:20

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