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2007年10月12日

渋谷保健所「生活習慣病予防講座」の講師をしました(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

渋谷保健所とのお付き合いは、10年以上になります。
元々は音楽家として、病気後のリハビリ中の方々向けに、
歌ったり体でリズムを取ったりの、
音楽教室をさせていただいたところから始まりました。
現在活動している「音楽セラピー」を形にして行ったのも、
この保健所とのお付き合いの中からです。
「主役は、音楽ではなく、人であるということ」
その大切なことに気付いた場所でもありました。
それが今の「接遇講師」としてご指導している「ホスピタリティ精神」の原点です。
私は葬儀の現場でも、研修会での講師でも、
目の前にいるお客様に、歌や音楽を奏でるように接することをこの現場で学びました。

 

さて、「生活習慣病」というのは、「毎日の良くない生活習慣の積み重ねによって、
引き起こされる病気のことを言うそうです。
主に、糖尿病、脳卒中、心臓病、肥満、高脂血症、高血圧という名前があがります。
遺伝もありますが、毎日の歪みが少しずつ積み重なって、
病気を引き起こすというのが、怖いですね…。
誰にでも起こり得ることであり、その為には、予防することが第1だそうです。

渋谷保健所、幡ヶ谷保健相談所では、毎年2回、それぞれを6回のコースに分けて、
「生活習慣病予防講座」を開催しています。
今回は、「メタボリックシンドローム」のお医者様の真面目なお話、
「食生活」のお話、「血管年齢」、「お口」の健康、骨量測定、筋力アップ…。
等などの講座があり、渋谷区民の方々が熱心に勉強なさっていました。
その中に毎年、私の「音楽セラピー」を入れてくださいます。
その時の私のテーマにより、詳細は変わっていますが、
私の「音楽セラピー」の根底にあるテーマは、
「溜まったストレスを 音楽を使って思いっきり発散しよう!」というものです。
声を出して、叫んで、歌って、踊って…
「心や体の縛りをほどく ボイスセラピー」が人気のようです。

 

この日は、広い講堂にじゅうたんを敷いてもらい、寝転がることから開始です。
「ごろん」と寝転がって、思いっきりカラダを伸ばします。
そして、一つずつの関節をネジを緩めるように動かして行きます。
体に力を入れたり、その力を抜いたり…。
リラックスするということが、自分にとってどういうことかを知る体験から始めました。
脱力することが出来る人、出来ない人に分かれます。
後者はいかに人様に気を遣って、
緊張して生きているかということの表れかも知れません。
そして深呼吸。大きく息を吐く、吸う、の練習。
嫌な思いや、辛い思いはカラダの外に吐き出す~~。
いつまでも心の中に抱え込まないことの練習をしました。

そしていよいよ声を出します。
「今、許されるとしたら、どういう言葉を叫びたいですか?」という質問には、
大体の皆さんが「いやだあ~~」とか、「馬鹿やろう~~」と、答えます。
ですから、「今日は、許す!」ということで、みんなで叫びます。
その後はスッキリと、晴れやかな表情になって…「気持ちいい」とおっしゃいます。
皆さんがいかに、生きている中で、様々なことを我慢しながら、
それでも頑張っているかが分かります。
もちろん、頑張ることも大切です。
でも、頑張り過ぎることは絶対によくない!
そこに、気づくチャンスにもしたいと、私は思っています。

悪態を叫ぶばかりでは、雰囲気もよくないので、
「宮沢賢治の詩 風の又三郎」や、「名月・赤城山」の群読をしました。
気分を変えて、歌では、「涙そうそう」歌って踊っては、
「マツケンサンバⅡ」で、盛り上がりました。
最後は、もう一度ゆったりと、クールダウンです。
波の音のCDをかけて、海に漂う「わかめ」になった気持ちで、
横になりリラックスしました。
心も体も、楽に…楽に…なることの実践をいたしました。

いつも、この会には50代~60代の女性の方が多いです。
女性には、いくつになっても前向きに勉強する人が多いのでしょうか?
こういう場所にいらっしゃらない男性の方は、
ストレスの発散など、どうしているのでしょうか?
もちろん趣味や興味のあるもので、発散すればいいのです。
団塊の世代が大量に退職する時代です。
家の中で奥様に「濡れ落ち葉」なんて言わせないように、
外に出て、上手にストレスの発散をすることをお勧めいたします。

12月か1月頃には、杉並区内の小学校での「音楽セラピー」のご依頼を受けました。
今度は、親子向けです。
まずは、お母さんのストレス発散からご指導したいと思っています。
何故ならば、お母さんのリラックスが、家族のリラックスにつながるからです。
親子の心と体の縛りをほどくための、「楽しい音楽セラピー」を考えています。
又、このエッセイでご報告させていただきます。では!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年10月12日 09:20

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