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2008年03月06日

ワークショップ「死別とグリーフに向き合う他者ケアとセルフケア」(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

東京大学グローバルCOE「死生学の展開と組織化」主催の
「グリーフ専門家向けワークショップ」が開催されました。
テーマは、「死別とグリーフに向き合う他者ケアとセルフケア」というものです。
場所は、東京大学本郷キャンパス山上会館。
すごく久し振りに地下鉄の本郷三丁目に降りました。


駅が立派になっていて、びっくり!
私は、親しみのある食べ物屋さんや本屋さんが並んでいる大学のある町が好きです。
この時もぶらりと歩いてみました。
しばらく歩くと、目の前に現れたのは「赤門」です。
江戸時代に作られた東京大学では最も古い建物だそうです。

この日は山上会館に近い正面正門から入って行きました。
正面を入ると、おなじみの銀杏並木が続きます。
その奥にあるのが「安田講堂」です、もう、かなり古いですね。
そこを右に曲がると、夏目漱石の本から通称三四郎池と呼ばれている池に出ます。
その池の上に山上会館はありました。

私は今年に入ってから、グリーフカウンセリング専門の研究機関で勉強を始めました。
今回はそのGCCという機関も協力している催しです。
講師は、米国マサチューセッツ州にあるマウント・アイダ大学、
全米死の教育センター長、キャロル・ウォグリン先生です。
内容は、大学院レベルのものと聞きましたので、
「ちょっと難しいかなあ」と敬遠していましたが、
始まってみるとなかなか興味深くて、最後までじっくりと聞いてしまいました。

会場は、国内の最高レベルのワークショップなども行われる場所で、
大きなプロジェクターなどの設備はもちろん、各席上に質問用のマイクがついていて、
そのまま質疑応答が出来るようになっていました。
椅子も非常に座り心地が良くて、ソファのようにふかふかです。
そこで、グリーフ現場のプロフェッショナル達と一緒に、勉強をして来ました。
参加者は、大学レベルでのグリーフ研究者や、ドクター、看護師などと伺いました。
葬祭業界からは私一人だったかも知れません。
英語でレクチャーされますので、同時通訳者が即時に日本語で伝えてくれます。
(素晴らしい!)

特に心に残ったことは、グリーフに悩む方々と同じ位、
その現場で仕事をするスタッフ側にも、セルフケアの必要性があるということです。
人が亡くなる現場にいるスタッフは、
大きなショックを受けながら仕事をしているということです。
又、その方の亡くなり方によって、ご遺族は気持ちを引きずりますので、
その先に出会う葬儀スタッフ側にもご遺族のケアは、必須だと私は思っています。
私は今、グリーフカウンセリングを学んでいます。
カウンセリングの臨床経験なども含めて、さらなる実践をして行きながら、
葬儀スタッフ向けの教育研修会にも、そのノウハウを取り入れて行くつもりです。
大変貴重な経験でした。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年03月06日 09:00

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