« FUNET パネルデザインを追加(工場長) | メイン | オンセイ☆エッセイ#60 (DJ☆Kazz & Kojocho- ) »

2008年07月18日

社葬の司会をさせていただきました(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

久し振りに葬儀の司会をさせていただきました。
ご葬儀そのものは5月に済まされていて、
社葬は会社の方を中心に、その関係先が多い狭山市で行われました。
葬儀は菩提寺の住職にお出でいただき、仏式葬で行われました。
告別式は無宗教の音楽葬で行われました。
ご住職との葬儀の打ち合わせは葬儀社の担当者様が済ませてくださいましたので、
私は全体の司会進行と音楽葬のメインになる葬送BGMを決めることに集中しました。

 

ご依頼が来て早速仕事に取り掛かったのは、ナレーション作りです。
FUNETを開いて故人の情報を入れます。
季節感を取り入れながら、
人柄の温かさなども際立たせたナレーションが出来上がりました。
そこに経営者として成したことや、広い趣味の中からの言葉を入れて出来上がり。
それから、私は言葉の表現を自分らしい形に整えます。

今回は、社葬形式ですが、限りなく個人葬に近い形でした。
会社関係の方々が、故人とは非常に近い位置にいらしたのでしょう。
葬儀社の担当者さんからも、
全体的に「あまり仰々しくしないで欲しい」というご依頼をいただいておりました。
「どういう葬儀にしたいのか」という情報は非常に大切です。
その点をはっきり伝えてくださる葬儀社様は、司会者としてとても有難いことです。
喪家や会社と葬儀社側が、きちんと意思の疎通がなされているということでしょう。
「自然な言葉の表現を求めている」ということが分かれば、
そのような文章になりますし、また、そのような喋り方にもなります。

一方で、久し振りの司会ということで準備が大変でした。
当時の声の出し方は、研修講師の声の出し方になってしまっていて、
葬儀司会の声の出し方と違っていたからです。
声のトーンは完全に上がっていました…。
接遇セミナーの仕事と葬儀司会は、喋り方は180度違います。
セミナー時はトーンは高いですし、リズムもテンポも早いです。

今回の司会の仕事が決まってから、毎日、ボイストレーニングをしました。
ゆっくりとした活舌、低い声のトーン、特に母音を深く喋ることに努力しました。
葬儀のナレーションを喋る時の顔の表情筋は、非常に大切です。
ナレーションを話すには、口周りの筋肉を柔かい状態にすることが必要です。
そこから深い言葉が生まれてきます。
仕上げには私が作曲した葬送BGMを使い、その雰囲気を作り上げて行きました。

音楽葬では、遺族側から「クラシックを中心に」というご依頼をいただきました。
曲目については、一任されていました。
クラシックであっても、充分に著作権を調べる必要があります。

実際にはご遺骨の入退場があったので、それはメインの曲として特別に配慮しました。
あるオペラの間奏曲でメロディの終わりに従い、メロディが高揚して行く曲想のものです。
今回の社葬は、故人はすでに遺骨になっていましたし、
葬送行進曲のような重い曲は似合わないと感じていました。
それに引き換えこの間奏曲は、
まるで魂が天国へ昇って行くようなメロディが繰り返されて、
遺骨の入退場にはピッタリです。現場でのリハーサルで流してみて確信を得ました。
そして、故人ナレーションの際には、綜合ユニコム株式会社から販売している、
ピアノ葬送BGM・希望のうた>から「木漏れ日」を使いました。
嬉しかったのは、
ご遺族に「あのピアノの曲がすごく良かった」と言っていただいたことです。
私が作ったということには触れませんでしたが、心から感激しました。
「ありがとうございます」

社葬の司会をすることで、接遇講師としての大きな発見もありました。
葬儀全体のスタッフの動き作りです。
司会台に立つと、周りのスタッフの動きが手に取るように見えます。
自分の言葉のタイミングでスタッフにどう動いて欲しいのかが、
良くも悪くも見えたのです。
これは、接遇セミナーでも触れて行くべき重要な課題です。
葬儀接遇の動きとは、行き当たりばったりの出たとこ勝負ではありません。
そこには必ず計算された動きがあります。
言葉と動きの連携が整えば、見た目にも素晴らしい葬儀になります。

故人様のご冥福を心からお祈りいたします。
司会をさせていただき、ありがとうございました。

合掌

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年07月18日 09:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/1377

(C)MCプロデュース 2004-2013 All Rights Reserved.