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2008年09月25日

音楽に関わる権利の複雑さ…(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先日、iTunesのエッセイを書きました。
iTunesでは便利で安価に音楽を手に入れられるので、
音楽の流通において大きなインフラになっていると思います。

さて、iTunesで手に入れたい曲を検索した場合、
目的の音楽はないけれど、なぜかオルゴール曲やカラオケ曲が
数多く見つかる…という経験はないですか?
これは音に対する権利、「原盤権」に大きく関わっています。

「原盤権」とは、一体何か?
盤とあるので、レコードやCDに関係あるのかな…と推測できますが、
テープやipodなどのも含め記録媒体はあまり関係なく、
それに記録された【音源】に対する権利です。

現代では、音楽を録音した上で、レベル調整や雑音除去、
エフェクト追加などの作業(マスタリング)が行われるのが一般的です。
弊社の収録でもそうですが、収録には音楽を演奏したり、編集作業をしたり、
多くの人が作業に関わり、作業に伴い多額の費用が発生します。
そこで、それらの作業費用を負担する代わりに、
最終的に完成した音源(原盤)に関する諸権利を取得する権利が原盤権です。
(複製権、二次使用料受領権、貸与権など)
著作権と密接した関係にあるので、著作隣接権とも言われます。

さて、iTunesにオルゴール曲が数多く見つかる…ということですが、
勘の良い人は、もう気づいたかもしれません。
そう、市販の曲の原盤権を気にせずに済むからです。
もちろん、オルゴール曲の場合でも、
著作権にかかる料金は支払う必要があります(主にJASRAQ)。
しかし、原盤権に関しては子会社や下請け等に作らせる場合が多いので、
安く済みます。

また、楽曲の原盤権を持つレコード会社が、
iTunesなどネット配信を拒むことは多々あります。
その場合でも、代替手段としてオルゴール曲を配信することが、
レコード会社の顔色を伺うことなくできるのです。

ただし、繰り返しますが、著作権は意識しなければなりませんので、
それに関わる支払いや諸権利は遵守しなければなりません。
(また、音楽著作権管理団体は、JASRAQ以外にも設立され始めていますので、
 其々の楽曲に対して問い合わせ先を調べなければなりません…複雑ですね。)


さて、ここで葬儀を振り返ってみましょう。
最近では、DVD等の映像が、葬儀で取り入れられています。
しかし、BGMに市販の曲を利用する場合は、
著作権(JASRAQ等)だけでなく原盤権(レコード会社)もクリアする必要があります。
音楽の二次使用にあたるからです。
…これは大変。ほぼ不可能です。

音楽は、葬儀では不可欠な要素の一つ。
ただ、音楽は多くの諸権利に守られていて複雑です。
しかし法人として法令順守が、最近叫ばれていることでもあります。

安心の葬儀を施行するなら、
安心して使える音楽(葬祭用に使用してよい音楽)を使用されることを、
お勧めしたいと思います。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年09月25日 09:00

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