« オンセイ☆エッセイ#64 (DJ☆Kazz & Kojocho- ) | メイン | 竹駒神社 (工場長) »

2008年12月09日

会館へ訪問 in 宮城県(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

私から見て、屈指の素晴らしい会館の一つが「蓮月季」です。
今回の東北サポート時にも「蓮月季」の名前は出ましたし、
私が強調しなくとも全国的に注目されている会館であることは間違いありません。
(過去に社長のエッセイで名前が出ていますので、名前は伏せないで良いでしょうか)

さて、一応、FUNETサポート目的で来たのですが、
実際は、館長から私が話を聞くという構図が延々と続きました。
ですので、サポートはあまりしていません(最後の1時間程度かな…)。
という訳で、単に訪問したということだけになった感じが大きいですので、
このタイトルが適切かと思います。
…今回は、訪問記ということで。

偶然にも、訪問した日には施行が入っていました。
この時期だと、仕事が入っている確率の方が高いのかもしれません。
折角でしたので、お忙しいかとは思いましたが、
開式前に、式場の様子を見せていただきました。

 

式場の上部左右のモニターからは、FUNETを活用して作成したDVD映像が流れます。
ここのDVDは、FUNETから提供している雛型のから独自のものを作成していて、
「蓮月季」のDVDという色が強く出ており、驚かされました。
既にFUNETをマスターし、ご自身のものにされているのですね…。
映像の内容は、故人の人生をつづった演出文章入りで、
落ち着いたトーンのBGMを採用しています。
写真も、10枚以上入って、充実しています。
特別に断りがない限り、このDVD作成を毎回行っているそうです。
全従業員が、それをできる体制になっているということです。
DVDは、施行後に追加注文が入ることも多いそうです。

映像を流すタイミングは、開式前ということです。
この映像のBGMが流れ始めると、
いよいよ開式ということでロビーにいる会葬者は式場内に入り、
式場内にいる人は静かになるということです。
実際に、今回の開式の様子も見させていただきましたが、
ゆっくりと暗転し、自然に映像が開始される。
まるで映画が始まるような、そんな演出がされていました。

さらに余談ですが、1つの施行で映像は3種類作られているそうです。
上記の他に、写真のみのスライドショーDVD映像と、
施行時の写真を使った簡単スライドショーの映像。
一連の施行の場面・場所によって、映像を使い分けている…ということです。
手間がかかっていますね。

この手間がかかっている感は、式場にいるだけで十分に伝わってきます。

 

白木祭壇。
花祭壇がメインだそうですが、白木の需要もまだ多いそうです。
祭壇の両サイドの大胆な人工芝の飾り付けには、センスを感じました。
造花ではなく、人工芝なんですなぁ。

花は、全国的にも有名な某企業と提携されているようです。
飾りつけは、入念に話をして決定しているとのこと。
その話し合いが、気を抜かせない、質を落とさないことに、
重要なのかもしれません。

 

さて、場所が変わって控室です。
ガランとした、陽光がよく入る、掃除された部屋だなと思いきや、
エアコンなど隠せるものは隠しているんですね。
隠している部分を敢えてピックアップするのも無粋ですが、
ご寛容ください。

ここで館長と色々と関係ない話もしていたのですが、
話をしていて私が耳に残ったキーワードは、「恥ずかしくない」というものでした。
「恥ずかしくないことをしたい」ということです。
会館、料理、返礼品、全ての話の中で、出ていた言葉だったと記憶しています。

少し懐かしい言葉かもしれませんが、
「日本の文化は恥の文化」という言葉があります。
この恥とは、劣等感につながる恥ではなく、
新渡戸稲造の「武士道」によるものです。
良心に対する傷を感じること、
…良心に対し痛みを感じ取り、自分の心に対して恥じること…、
良心が鈍感になれば、恥を感じなくなる…、
良心の恥は生産的な恥でありその判断基準は善である…。

この「武士道」に通じる恥を、
館長は、強く意識されているのかなと思いました。
だから、会館全体にも、精神的な強さを感じるのかもしれません。

 

かわいいですね、障子の修復部分で御座います。
一人でお茶を嗜んでいる時に、パチリと撮ってしまいました。
つい、かわいさに負けてしまいました。
かわいいということは、罪ですなぁ。
こういう修復もキチンとされていれば、ちょっと懐かしい風情ですね。


最後に、この会館を一言で言うならば、「完成されている」会館です。
それは、会館の掃除が行き届いていて挨拶が完璧で故人中心の考え方で…
という表現とは少しニュアンスが違うかもしれません。
例えば、会館にゴミが落ちているかもしれません。
ただ、会館にゴミが落ちていていれば、
蓮月季の人は全員が自然に拾うだろうという意味で、
完成されているということです。
「自然に」というところが、最も重要だと思います。

自然にできる。
それは、精神が行き届いているということだと思います。

PS.
色々とお世話になりまして、ありがとうございました。
ちょうど今、館長は得度中だと存じますが、ご壮健をお祈りしております。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年12月09日 09:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/1488

(C)MCプロデュース 2004-2013 All Rights Reserved.