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2009年03月19日

第36回葬祭セレモニー司会術【ベーシック講座】を終えて (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先日、綜合ユニコム様主催の司会講座が終了した。
年に数回、十数年の歳月が経っているから今年のスタートが36回目である。
第1回を憶えていない…漠然とした記憶が残ってはいるが、多分緊張していたはず。
以前にも、すでに講師業はしていたし、また連載も持っていたけど、緊張したはず。
どんな講義だったのか、記録が録ってあれば見たいし聴きたい。
(きっと、若かっただろう)



振り返れば、毎年の研修スタート時点は、何がしかの緊張度は高い。
今年も開催一週間前位から緊張し、テキストのバージョンアップに余念がなかった。
07のパワーポイントのパフォーマンスは凄いの一言。
講座に参加している人達を飽きさせないことと、
できれば楽しませるという狙いがあるので、あらゆる素材からテキスト作りに精を出す。
そして、参加者が自分たちでトライするプロセスを創造…なかなか楽しい作業である。
楽しくなければ、講座として長続きしないし、楽しいだけでも良い講座にはならない。
そして帰社後も、何かトレーニングの励みになるようなことを、と思っている。



今回、参加者が30名。
近年には珍しく、男女の参加者が全く半分ずつ。
しかも本当の司会経験ゼロの人たちが、約20名。
事前アンケートには面白い質問もあった。
「仏壇の位牌には先祖がいるはずなのに、お彼岸やお盆は、一体誰を迎えているのか?」
お客様から頂いた質問らしく、当時は答えられなかったからということで、
司会そのものとは無関係だけど教えてほしいということでした。
こういう遺族が増えてきているのでしょう。
いいね、私と全く同じ考えですよ、思わず嬉しくなりました。
で結局、回答は多方面からのお話をしながら、矛盾や歴史的な成り立ちなど…。
その中から、自分なりの選択肢を選んでお客様と向き合うしかない。
(ここでは、詳細は答えられません)



質問の内容も、随分と傾向が変わってきています。
仏教そのものに対する疑問点なんかを、僧侶にではなく、葬儀社にぶつける。
僧侶には遠慮があって尋ねにくい事柄も、担当者だったら聞きやすいケースもある。
担当者は大変ですね、僧侶の代わりも務めなくてはいけないなんて。
インドの仏教にはお墓もなく、位牌もなく、当然戒名もありません。
本当なんだけど、葬儀社の全員が、そんなことを申し合わせたように言ったら、
日本中の遺族は大混乱するかも。
葬儀は、仏教の勉強の場ではないからこそ、難しいのですな。



今年から、発声練習のテキストは別冊にしました。
また1冊、テキストが増えたことになります。
3年前から行っている、テキストに添付してある課題のCD収録。
このCD収録は年度毎に違った素材を収録して配っています。
これが講座終了後の”やる気”がある時に、車や自宅で繰り返し聴くだけで、
あらまあなんとマジックのように上手くなっていく…らしい。
因みに今回、この添付CDには追加で「外郎売り」まで入っています。
私が、スタジオではなく、このデスクの前で収録したジャンク品みたいなものだけど。
(ジャンク品とは、保証はありませんという意味で使いました)
だけど、5~6分は喋ってまっせ。



総評は、新人らしい方が多かった。
純粋に疑問を持っているし、解決方法になったかどうか、出来る限りはお答えした。
司会の口調について、文節の切るべき個所について、抑揚と速度の関係、
様々なテクニック…など、一日でどれだけ吸収できただろうか。
どうか、お持ち帰りいただいたCDをよく聴いて、何度も繰り返し練習してほしい。
常に「現状よりも上手くなる」を目標とし、
新人はアナウンスと弔電から頑張ってください。



この講座は4月6日にも追加開催します。
ご参加お待ちしています。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年03月19日 09:00

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