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2009年06月24日

葬祭ディレクター受験対策in北部九州 その1 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

「暑かっー!」思わず汗が、いや声が出たほどだ。
羽田を出発する時は少し肌寒い感じだったのに、30度とは・・・随分温度差がある。
ここ福岡空港から博多駅まで地下鉄に乗り、一旦ホテルにチェックインしてから、
すぐさま佐賀行きの特急電車に乗らなければならない。
なのに、この暑さ、すでにYシャツはビショビショである。

 

九州の特急電車のグリーン席は、スリッパが付いているのが特徴。
車内は程よくクーラーが効いて、気持よかっ!
佐賀駅に向かう途中、車内から吉野ヶ里遺跡が望めるたいっ。
かつて、のんびりと散策した記憶がある・・・スーツのまま歩いたので、
水虫になったが、私は「吉野ヶ里水虫」と呼んで重宝したものだ。(嘘)

佐賀駅前には、「面浮立」の像と「葉がくれの里」のモニュメントが。
 

佐賀の名物「面浮立(めんぶりゅう)」は、この地方独自の伝統芸能で、
かけうち(踊り手)に鬼の面(浮立面)をかぶり、
頭にシャグマ(毛又は麻)をつけ、前には小太鼓をつりさげ、
笛や鐘、太鼓のリズムに合わせて手を振り、足をあげておどる勇壮な踊り。
面浮立の面は、鬼であるが、しかしこの鬼面は決して人に害を及ぼすことはなく、
むしろ人の生活を守り、また悪霊を退治する鬼として昔より民衆に親しまれ、
また大切に扱われてきたものです。
(悪いオニばかりとは限りませんよ・・・岡山の桃太郎さんへ)
・・・佐賀は地味だからさ、世間には知られてはいませんけどね。

どうしても佐賀行きを強行するわけは、一週間前、
中学・高校時代にお世話になった方の訃報が届き、弔問に伺う予定である。
佐賀駅で友人の車に乗せてもらい、かつての記憶を頼りに向かったけれど、
何せ田舎は細い道が多く、学生時代、自転車でテクテク通った道を、
大人になって車で走ると、感覚がまるで違う。
何度か迷いながら漸く到着した。
「・・・懐かしい・・・」
やんちゃだったあの頃の、遠い記憶が昨日の出来事のように・・・。

無沙汰を詫び、御挨拶してからお邪魔した。
祭壇に向かってお線香をあげる時、遺影写真が目に飛び込んでくるが、
四角い写真になってしまったご母堂様を眺めると、とても辛い。
積もる思い出話を伺った・・・病院での闘病生活の様子、お孫さんとの関係、
たまに帰省するドラ息子の話、僕らが迷惑をかけたけど、楽しい昔話・・・。
病室で、会話が不可能になってしまったご母堂様の最後の筆談の跡・・・
亡くなる日に残された、そのラストメッセージには、
【私は、お父さんが、大好き】
紙切れに書かれたこの言葉が、ご母堂様の最後の言葉だったとのこと。
57年間も寄り添った、ご夫妻の響き合っている様子が良くわかって感動した。
本当に泣けてくる・・・最後の最後まで、かわいいお母様だったね・・・
ご冥福を祈ります。(合掌)


博多に戻らなければならないが、駅の近くで友人と食事を取りながら一杯。
駅前のシャッター商店街の多さに驚くと共に、不景気にもかかわらず、
頑張ってまだ店を続けている友人の話を聞くと嬉しい。
お酒の席だから、いろいろな話がでたけど、
今、テレビで活躍している「本村健太郎弁護士」が、佐賀で講演をするらしい。
それも2.000人も入るホールでやられるとか。(来年の一月予定)
かつて僕は、まったくの冗談で「行列のできない弁護士」として、
このエッセイの中で紹介してしまったのだが、その後ホントにその番組に出演している。
出始めた頃、こちらも気を使い、コメントすることは気がひけた。
頑張ってくれれば、それでいいのだから。
弊社は、一度弁護士としてお世話になっているが、彼との関係はそれ以前に遡る。
佐賀県出身の彼には、大いにエールを送りたい。
頑張れ、健太郎!!

 

とんぼ返りで博多へ。
翌日から研修が待っている、福岡・佐賀・大分・長崎の4県合同の講習会だ。
佐賀駅を出る時は写真のように寂しい限りだが、
博多に到着したら、まるで昼間のようだった。
今日は、縁日か何かか?と思わせるような賑わいである。(凄いわ)

 

さて、遅くなったがホテルに到着。
明日は講習会の報告です。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年06月24日 09:00

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