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2009年10月15日

前日、ちょっとだけ山寺へ行きました(井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

山寺・・・宝珠山立石寺は、天台宗の僧侶・慈覚大師円仁によって開基された霊場。
本堂(根本中堂)には、本山比叡山延暦寺より移し灯した「不滅の法灯」が千百余年、
光を放ち続け、遥かな歴史を物語っているそうだ。
奥の院まで千以上の石段を登り、その境内には幽玄の情景が広がる・・・らしい。
「行くぜ!」
決めたら早い。
山形駅に到着して、直ぐに隣接するホテルへチェックイン。
(これが間違いだった)
とんぼ返りで駅に戻り、山寺へ行く電車を尋ねたら・・・今発車したばかり、えっ?!
次の電車はというと、約1時間後。(ガーン!)
重い一眼レフのカメラを持参してきたのに、仙北線・・・怨むぞウォーリャー。
ここで気落ちしてはいけない、人生は長いのだ、山もあれば谷もある・・・?
その山や谷がある山寺へ行こうとしているのに・・・これが人生そのものか。
(深ィー)(深ィー)(んー)(深ィー)(深ィー)(深ィー)(深ィー)(んー)

もう一本電車を待つことにした。
時間が空いたので、駅の周りを散策していたらデパートのお土産売り場に。
何処の土産売り場も同じようなものだなあ・・・と思っていたら、
不思議なコマが大量に置いてある民芸品売り場で時間を潰せた。
この近辺は、確か将棋の駒で有名な天童市があるから、その影響なのか、
コマもなかなかどうして、独創的で面白い。
逆さ立ちコマ(回しているうちに自然と逆さまになるコマ・・・重心が移動するから)、
音の出るコマ(本体に穴が開いていて笛のように音がでるコマ)、
ゲームのときの順番を決めるコマ
(最終的に台の上で回ったコマが数字で区画されたマスを指し示すというもの)、
二段コマ、三段コマ(親コマの上に子コマを乗せて、子コマの上に孫コマ乗せてタイプ)、
双子コマ(一卵性双生児のような瓜二つのコマが一本の糸で同時に回るタイプ)・・etc。
店員が付きっきりで説明と実演をしてくれるものだから、
楽しいのは楽しいけど、それじゃあ・・・といって立ち去るわけにもいかず、
子供へのお土産として全部購入しました。
チン!
・・・人生は、コマのように回っています・・・(何のこっちゃ)

時間も潰せたし、仙北線で山寺へゴー。
あら、意外と日が暮れるのが早い。
もう秋だから、釣瓶落としの夕闇だ。
何にもない駅舎だけど、ムードだけはありますよ。
・・・誰も下りませんでした。

  

そして駅を出たら、山寺観光用に建てられたとしか思えないペンションも。
駅前の寂しい通りを抜けると、突き当たる道があるから右折。
右折して寂しい通りを50メートル進むと左手に寂しい立派な橋がある。
確か、このような説明を受けたが、まさに説明の通り・・・誰もいなかった。

この橋まで来れば、突き当たりを右折して山門までは一息です。
それにしても、この路地に置いてあった昭和の雰囲気をたっぷり醸し出す、
レトロな坊主の案内看板・・・英語・韓国語・日本語で表記されていました。
気になってしかたなかった・・・誰の発案だろう、誰のデザインなんだろう?
しっかり写真を撮らせていただきました。

  

山寺の山門口まで日枝(ひえ)神社が出迎えてくれます。
しかも煩悩の数だけ揃えた108段の石段。
誰もいないし、面白いから数えながら登ります。
3の倍数と3が付く数字の時だけ、馬鹿になります。
きっと神様は、「あれ、まことに馬鹿な人間じゃのう」と思っているはず。

  

人生は階段のようですなあ、それとも会談、いや怪談か・・・おいっ!
煩悩の数だけ登り日枝神社をすり抜けると、そこには俳聖芭蕉の像や休憩所と共に、
ころり往生阿弥陀如来の念仏堂と山寺入口が迎えてくれました。
しかし、この時間ですからねえ。
既に日は暮れかかっていて辺りは誰もいません。

  

入口に僧侶と思しき人物がいて、暫し立ち話。
あと、千数百段の石段が残されているのですが、
灯りはなく、危なそうなので・・・今日はここまでと決心しました。
またチャンスがあれば登ってみましょう。
明日のセミナー、膝がガクガクだったらオカシイからさ。
仕事で、たまに寄り道をしようと思っても、本筋じゃないから上手くいきませんね。
では、また。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年10月15日 09:00

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