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2009年10月30日

葬送音楽について(井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先日の新聞、GLAYが以前のマネジメント会社に対して、
「HOWEVER、グロリアスなど147曲について自分たちに著作権がある」
との確認を求めた訴訟の判決が出ていた。
東京地裁は請求通りGLAYに著作権があると認め、
未払いの印税など約6億7千万の支払いを命じたようである。

やっぱり・・・知的所有権については常識では「えっ!」と驚くような判決も多い。
中でも音楽著作権に関してはどうにもならない、アーティストが一番強いのだ。
控訴の方向で進んでいくのだろうが、「6億7千万」が「0」にはならないだろう。
それにしても147曲で・・・6億7千万か・・・
(弊社のシステムでもその程度は配信している・・・アホっ、規模が違いすぎる)

2ヶ月ほど前、JASRAC(社団法人日本音楽著作権協会)の方と何度かお話をした。
以前も書いたので簡単に記すが、営利目的では市販のCDは使えない。
(ジャケットの裏面とかに小さな字で書いてあります・・・もっと大きな字で書かんかいっ!)
きちんと申請をして許可をとらなければならない。
申請は、会館で流すだけとか、ビデオ類にも使用するとか、CDに焼くとか様々だが、
それぞれに申請の方法は異なると思っていた方が良いだろう。(面倒くさい)
また、1曲ごとの申請が面倒ならば、社団法人日本レコード協会の所属であるならば、
月単位での申請も受け付けている・・・というが、興味のある方は以下を。
http://www.riaj.or.jp/
レコード協会会員社の変遷に詳しく書いてあります。
また、その他の情報もたくさん公開しているので、勉強になりますよ。

前回書いたのは、2000年以降音楽著作権管理も自由化の波に洗われて、
色々と激変しつつあるということ、
更に現在、音楽著作権管理団体は6団体程度存在するということ。

JASRAC(社団法人日本音楽著作権協会)の誰と話をしたかは伏せますが、
例えば葬祭会館で、奏者がエレクトーンを演奏するなどの場合。
楽譜通りに演奏するなら(これも結構難しい判断・・・)使用料だけ発生。
アレンジするなら(普通はアレンジするのだが・・・)、冒頭のGLAYじゃないけど、
著作権者に許可をとるか、もしくは出版社に許可をもらってから、
更にJASRAC(社団法人日本音楽著作権協会)に申請して許可を・・・ムリムリ。
(そんな時間的余裕が葬儀にはありません)

ならば別の方法で、事前に「川の流れのように」や「千の風になって」などを、
譜面通りに演奏するという条件でCDの形で焼くことは出来ますか?
と訊ねたら、方法は二通りあるのだけれど・・・いずれも事前にお金をお支払いする、
ただパッケージに価格が入るか入らないかで料金が違う・・・ということだ。
肝心なのはここからで、弊社でパッケージに価格を入れても入れなくても、
割と安価で業者さんに売ることは出来る。
だがそれは、市販のCDと何ら変わることが無く、営利目的では一切使えないのだ。
それを承知で、買う側(業者)の事を考えず、売れるわけがない。
営利目的で使えないと判っていながら(これは申請時に気付かないはずがない)、
それを承知で販売している業者がいることも知っているが・・・残念だ。

このような事情で、儲かりもしないのに、弊社はせっせとオリジナル曲を作る。
ただ最近、オリジナル曲を気に入っていただく人が多く、大変ありがたい。
それがまた、励みにもなっているのだ。
では最後に、会員向けに配信している最近の曲をどうぞ。

BGMサンプル

サンプル1(30秒)

サンプル2(30秒)

これから配信予定の曲です。
サンプル3(30秒)

サンプル4(30秒)

サンプル5(30秒)

サンプル6(30秒)

サンプル7(30秒)

サンプル8(30秒)

サンプル9(30秒)

サンプル10(30秒)

サンプル11(30秒)

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年10月30日 09:00

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