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2009年12月10日

葬儀司会研修会in大分その1(井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

葬儀司会研修会で大分を訪れるのは初めてだ。
(過去に他の講演で訪れている)
この研修会の主催団体は、県内死亡者数(推定約12500人)に占めるシェアで、
30数パーセントの比率を維持しているという。
えっ!そんなに頑張っているとは思わなかった。
聞けば、別府市内でのホール葬にいち早く対応して葬祭会館を建てたのが契機となり、
今では県内全域に24ホール程度を有しているとか。
葬儀のホール施行率は年々高くなるばかり。
現在、葬祭会館を有していない葬儀社は苦しいだろう。

そういった話を交わせるのも、セミナー前日に懇親会と称して盛大な飲み会が催された。
前日に飲み会なんて・・・実は初めて。
会ったこともないし、顔も知らないのに。
普通だったら、初日が終わってからだろうが、1日のセミナーだから物理的に無理。
それで、せっかく県内全域から集まるのならと、有志での開催となったが・・・。
予定人数より、アレレ!?・・・かなり多い。
だから私を筆頭に、全員自己紹介をしたのだが、そのうちの数名は
「実は私は、明日の研修会には出席できないのですが・・・」
んー? 何しに来たん?・・・飲みたいだけ?
「こういう飲み会なら、いつでも参加します(キッパリ)」って、
「何言っちゃってるの?」
趣旨が分かってないのかな。(爆笑)
大分県人は元気が良く、すこぶる積極的である。

今から30年前、大分県知事だった平松守彦氏が提唱した「一村一品運動」。
これにより大分県内は「地域おこし」が始まる。
運動の目的は、各市町村がそれぞれに特産品を育てることで、地域の活性化をはかる。
そして、この一村一品運動には三つの原則があった。
1. ローカルにしてグローバル。地域の特性を保ちつつ、全国・世界で通用すること。
2. 自主自立と創意工夫。何を選び、育てるかは、住民自身が選び、磨きをかけること。
3. 人づくり。何事にもチャレンジする創造力に富んだ人材を育てること。
結果・・・椎茸、早生ハウスみかん、豊後牛、かぼす、関サバ、関アジなどの、
大分ブランドを全国に展開するようになった。
特に椎茸は生産量日本一を誇るが、元来、日本最初の椎茸栽培も大分県だという。
約350年前、豊後の国(現在の佐伯市あたり)で炭焼きを生業としていた、
源兵衛という人物が、偶然、炭焼きに使う木に鉈(なた)で傷をつけたら、
そこから椎茸が生えてくるのを発見したことに始まるという。
これは「鉈目式椎茸栽培法」と呼ばれ、画期的な栽培方法ではあったが、
やや運任せの部分があったことは否めない。
そして昭和17年、それまで絶対不可能と言われていた椎茸の人工栽培に成功したのは、
京都大学農学部を出て人工栽培の研究を重ねていた森喜作である。
(遂にやった・・・ある意味「奇跡」です)

問題です。
10月15日は・・・何の日。

答えは、
「きのこの日」
知っていましたか? 理由は、10月はきのこの需要が高まる時期。
その10月の中心の日を「きのこの日」と制定したらしい。
制定したのは、平成7年に日本特用林産振興会が。(まったく知らない)

因みに、一村一品運動は、
「One Village One Product Movement」となり、
中国、韓国、フィリピン、マレーシア、インドネシア、モンゴル、テキサス州・・・
と海外にまで広がりをみせて、この功績により大分県知事の平松氏は、
アジアのノーベル賞「マグサイサイ賞」を受賞しました。(偉い)

30年前、一村一品運動で「人づくり」に力を入れ始めた頃、
今回参加される皆様が生まれました。(よっ、期待してまっせ)
だから、大分の人たちは創造力に優れ何事にもチャレンジしてくれるはず。
明日の研修が楽しみです。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年12月10日 09:00

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