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2010年01月20日

海外視察研修⑪ ニューヨーク (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

夕方、ワシントン国際空港からニューアーク空港へ向かう予定だった。
ところが、搭乗予定の飛行機が到着せず(機材の都合)空港で待ち惚け。
現地の人は慣れているのだろうか、思い思いに時間を潰していた。
民族によって考え方が違うけど、例えばある国では「2時の待ち合わせ」を
約束したとして、日本人が2時より10分前に到着したら、それは約束違反だと。
2時の約束は、2時に来ればよいのだ。
あるいは、私の感覚では適当というか、いい加減だと思うが、
2時の約束は、2時以降に集合という意味に限りなく近い感覚の国もあるだろう。
一番早い人がいて、そいつが2時から待っているのだと。
アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、スペイン、イタリア、メキシコ、アラブ・・・
それぞれ時間に対する観念が違うし、新幹線の15秒刻みの運行は、まさに世界一。

余談だが、時間に束縛される民族・・・日本人やドイツ人と、
時間に無頓着な・・・ラテン系の民族に分かれるものだ。
日本人は、時間は「ものさし」のように測定すべきものであり、
まっすぐ終点に向かって、約束の時間に進んでいくと考える。
ところが、ラテン系の民族は、時間とは周期的に変化し、
昼があれば夜が来るだろう、という具合に、およそ測定の対象としては不向きで、
人生を楽しむ事の大切さに比べれば、まったく気にするほどのものでは無いと。
私も、ラテン系にならなければ・・・。
因みに仏教の時間に関する感覚は、ラテン系にとても近い。

そんなことを考えながら、飛行機の到着を待っていたけど。
我々も一時間程度は緊張していたが、疲れも手伝ってか、いつしかウトウトする者、
あるいはリラックスして談笑している者とまちまちだ。
こんな時に焦っても仕方ない、ということで、
私は今日書き上げなければならないレポートの作成に取り掛かった。
幸い直ぐ目の前にはカフェがあり、一人になって原稿用紙に向かう。
黒人のウエイトレスの素敵なお姉さんが注文を取りに来て、クスッと笑ってた。
日本語か中国語かハングルか分からないだろうなあ。
結局2時間以上待たされたので、私の読み通りレポートは完成。
完成祝いに、そのお姉さんに「ジャパニーズ笑顔(ラテン系バージョン)」???
・・・を返して店をでた。
今日の仕事はこれでお終い、ニューヨークで気兼ねなく飲める。

さて、明日の朝、恐らく世界一高級な葬儀社「キャンベル」を訪問したら、
この旅も残すところ2日。
それは貴重な自由時間に充てられている。(頑張れっ、いよいよ第4コーナー回ったぞ)
真面目に研修し過ぎだよなあ・・・お陰でエッセイ一杯書けたけど。

遅れてきた飛行機に搭乗したけど、同席した修学旅行の高校生の賑やかなこと。
3時間ほどの旅行だったが、退屈もせず(慣れたのもあるけど)、
やがて窓外の景色がネオンで彩られ、心が躍って、ニューヨークの街に降り立った。
夜のニューヨークは、これまた素晴らしい。
ワシントン空港に到着の時は、エリアが東西に区画され、
木々の間から覗くプール付きの豪邸を上空から見て「へぇーお金持ち!!」
と思ったもんだが、ニューヨークの摩天楼のビル群は別格のような気がした。
世界の情報の発信地に降り立ったことに興奮していた。

明日へ続く。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年01月20日 09:00

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