« イオンの葬儀料金について・・・夢 (井手一男) | メイン | 「葬式は、要らない」を読み終えずに・・・(井手一男) »

2010年02月22日

海外視察研修22 ニューヨーク~成田へ (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

我々は、タイムズスクエアの交差点で一度解散し数時間の自由行動となった。
タイムズスクエアはNY市のミッドタウンに位置し、
所謂ブロードウェイミュージカルの上演シアターが立ち並ぶ繁華街だ。
そしてこの街で何より目立つのはビルの外壁広告・ビルボードの設置である。
世界的な有名企業の広告が、一斉に掲載されている街だ。
NYの青空を背景に、ビルの壁広告を眺めながら歩くだけでも飽きない。


最初は集団で歩いていたけど、その集団が大きく二つに分かれ、
やがて小グループに分かれてからは、各自が三々五々に散って行った。
シカゴ、ライオンキング、メリーポピンズ、オペラ座の怪人など、
ブロードウェイミュージカルがズラリと軒を並べているし、
NYのお土産といえば、チョコレートのM&MやGODIVAやNoKAや
Kee’SやMarie Belle・・・。
しかし、アメリカのチョコの甘さには愕然とした。

通りにはストリートパフォーマンスの有名人、ネイキットカウボーイの姿が。
真冬だろうがおかまいなし、ブリーフにカウボーイハットとブーツ姿で、
アコーステック・ギターを抱えて演奏するようだ。
・・・とてもマッチョな体格でした。
因みに彼は、NY市長選挙に立候補したそうです。
(変わってます)

私は一人、目的地に向かって進みます。
残された時間は数時間しかありません。
目的地とは、パリの老舗ブランド・イブサンローランと、
その隣にある日本でも大人気の皮製品ブランド・ルイ・ヴィトン。
お土産と称して依頼された品物はここにしかないようです。
(日本でも買えるだろうが・・・)
しっかりとした研修旅行なのですが、家族は私が遊んでいると勝手に思ってます。
仕方ありません。

大柄な黒人のドアマンに店のドアを開けてもらい(初めての経験)まずはYSLへ。
ここは女性のオリジナルドレスがメインなのか、客は私以外全員女性。
「まずい雰囲気のところに来ちゃったよ」
と、心の声で言っていましたが、言葉が通じないので堂々と言っても良かった。
試着する女性が、ワイワイ英語で喋っていました。
私を担当してくれた店員も、黒人の男性でした。
が、妙にキャラがかわいいタイプで、目がキョロキョロと大きく、
小動物的などちらかといえば小柄な男性でした。
ドアマンのマッチョ(今日2度目)タイプとは、個性が真逆でした。

「エクスキューズミー」
「£☆◆¦\♨△◎▲※¢」
「分からんよ、あのね、ここで、3つ財布を買うから」と指をだす。
「スリー?」
「そう、スリー。 掏りのスリじゃないよ、長嶋の背番号の3」
「???」オーバーに両手を広げてるよ。
(洒落がわかるはずもないか)
「分かる?アンダースタンド」
「OK、OK!」指を丸くするのは日本と同じ。
「ガッツか・・・」
「・・・」
「何でもない・・・じゃ見せて・・・ショーミー」(何かおかしくないか)
よーく見てみると、彼はエディ・マーフィにも似てるような・・・

彼が笑いながら持ってきてくれた商品群の中から、いくつか選び購入。
買ったのはいいのだけれど、ウェイティングルームで延々と待たされ、
途中でペリエかなんか持ってきて、YOU飲んでろと言う。
「大丈夫かな」
「これはお土産か」みたいなことを、多分聞いたんだと思うけど、
当たり前だろう、俺が女物の財布使うか。
15分は一人ぼっちで待たされた。
カードの事も心配になるし、心細いよ。
やっと現われたと思ったら、紙袋にリボンなんか付けやがって・・・
これから隣のヴィトンに行くのに。
また大柄なドアマンにドアを開けてもらい、ホッとして店を出る。

次は隣だ。
ヴィトンは物凄く混んでいた。
日本人の観光客も多い。
店員も、いた!日本人見つけた。
日本語さえ使えるなら、と何不自由なく買い物して、トイレまで借りて一丁上がり。
終わったー、お土産終了。
この夜、近くの中華屋で最後の晩餐と相成った。
今、記憶が無いくらいに飲んだ。
それでも、メンバーの中に数人11月生まれがいて、事務局の方が祝ってくれた。
これがNYのラスト写真だ。

翌日、成田に帰国。
成田での解散式の時には、もう息子が私の横に張り付いていた。
「お土産目当てか?」

長かった海外視察旅行シリーズもこれで終了します。

追記
海外研修は意外と厳しかった。
想像していたよりもずっとハードでした。
が、丸8日間行動を共にした皆さんとは格別な関係を結べたと思っています。
地域(エリア)が違う人は、違う〈お葬式〉を執り行っているのが現実ですが、
それでも皆さんが共通していたのは、葬儀について深く考えているということです。
皆さんと一緒にいられたことも、また米国の事情を詳しくお聞きしたことも、
私にとっては大変勉強になりました。
そして通訳してくださったコーディネーターのH様にも大変お世話になりました。
このシリーズは終了いたしますが、私が「ふざけ半分」でレポートしたことにより、
ご迷惑をお掛けした同行者がいたならこの場をお借りして謝罪いたします。

皆様、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年02月22日 22:22

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/1802

(C)MCプロデュース 2004-2013 All Rights Reserved.