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2010年02月24日

スポーツとルール(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

バンクーバーオリンピック、真っ盛り。
スポーツ(観戦)好きの私にとっては、退屈しない毎日が続いています。
上村愛子はメダルまで惜しかったけど、試合後のコメントが素敵でした。
高橋大輔は頑張りが良かったです。メダル取れて良かった。
日本人選手の活躍で感動するのは、試合内容はそこそこに、
そこまでの経緯(バックグラウンド)を知っているからこそですね。

さて、オリンピックはスポーツの祭典ですが、
スポーツには必ず必要なものがあります。
それは、「ルール」です。
ルールを知っているか知らないかで、
観戦の面白みも大きく違うと思います。
ルールを知らないと「がんばれ」と選手自身を応援するしかありませんが、
ルールを知っていると、勝つための技術や戦術が見えて、
別の楽しみ方が出来ると思います。

とはいえ、なかなか全ての競技のルールを知るのは難しい。
フィギアスケートを見ていても、私はジャンプの分類は未だつきません。
「トウループ」「サルコウ」「ループ」「フリップ」「ルッツ」「アクセル」…。
「3回転ループ」「ダブルアクセル」と解説者が言っていますが、
どこがどう違うんだか。
加えて、「3回転は2種類2回まで」という規定があったり、
訳が分からないですね。
美しく優雅であれば良いじゃないか…と思いますが、
それだけではスポーツとして成立しないようです。

ルールは出来るだけシンプルな方が良いとは思います。
サッカーなんて、ボールを手で触ってはいけないことと、
オフサイドがルールのほぼ全てです。
子供の遊びのサッカーではオフサイドさえありません。
それだけシンプルなルールで楽しい球技だから、
世界中で広がるのだろうと思います。

私は中学高校とラグビーをしていたのですが、
これは球技の中では最もルールが複雑な方でして…。
おかげで中々ラグビーを楽しめる人は増えず、
競技人口も減少の一歩をたどっています。
やはり、ルールはシンプルな方が良いと思います。

葬儀では、スポーツのルールではありませんが、
代わりに作法や様式があります。
日本でメジャーな様式は仏式ですが(仏式も宗派で分かれますが)、
一つ一つの物事に歴史があり、理由があります。
お経にも、一つ一つに意味があります。
私も勉強中の身ですが、葬儀に携わる者としては、形だけの作法や様式だけでなく、
その背景や歴史を知っておけば、また見方も変わると考えています。

一方で、お経の難解さを始め、仏式の弔いの様式は、
一般の人にとって完全に理解できるものではありません。
シンプルでないことに価値があるのかもしれませんが、
今の情報過多の時代、よりストレートで解りやすい内容でなければ、
あえて「知ろう」とする人は少ないのではないでしょうか。

そういえば、2年程前に開催された、
「ボーズコレクション」は、もうやってないのですよね…残念。
寺院が宗派を超えて一般人に歩み寄った、面白い試みだったと思います。
4年に1度くらいは、開催して欲しいですな。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年02月24日 08:00

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