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2010年08月03日

日本語の標準化 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

司会のルーツと言われるのは、NHKの前身である東京放送局が、
1925年3月22日 (大正14年) に日本で最初のラジオ放送を開始。
これは実験放送であるが、この日の午前9時30分、
「JOAK、JOAK、こちらは東京放送局であります」が第1声であったという。
この時の祝辞で、現代の科学文明の成果である無線電話(ラジオ)なしに、
将来の文化生活を想像することはできない・・・と述べたそうだ。(なかなか鋭い)
今ならさしずめネットの話になるだろうが、85年前のことである。
因みにNHKとは日本放送協会 Nippon Hoso Kyokaiの略。
英文名称として"Japan Broadcasting Corporation"のJBCも。
翌1926年には東京・名古屋・大阪の3つのラジオ局を統一して、
社団法人日本放送協会が設立された。
歴史としては85年だから・・・司会の歴史は意外にも短いのだ。

「話し言葉」が誕生し、情報の伝達など様々な必要性から
「書き言葉」を生み出すまでに、気が遠くなるような年月が掛かっている。
恐らく奈良から平安時代にその崩芽があり、ある程度確立するまで数百年は経過。
これは中国語を借用語として用い(出来てる言葉が便利だから)、
それも仏教との関連が非常に深い。
そして、武士は武士言葉、商人は商人の言葉、庶民は庶民言葉、
女性は女性言葉で住み分けしていたが、人々の交流が盛んになり、
尚且つ、日本全国が<話し言葉>で統一する必要性が高まってきた。
書き言葉としては、全国共通の文字は存在したのだけど・・・瓦版・新聞・小説など。
そんな空気の中、第一次世界大戦が終結しその戦で、
情報戦の武器として活躍したラジオを平和利用することとなる。
今から85年前のラジオ創世記の僅か数年前のことだ。

85年前から、NHKが話し言葉に関して様々な模索を繰り返してきた。
共通語から標準語へという取り組みである。
時代の中で変わりつつあるものもあれば、不変のものもある。
司会者必携のアクセント辞典はNHK以外からの出版はないと思ったが・・・。
(私が知らないだけかもしれない)
民放は自局内での小冊子はあるらしいが、対外的な出版はしていないはず。

そこで一つ言いたいことがある。
葬祭ディレクター技能審査対策の講座をやらせていただいているのだけど、
(科目は司会だけではありません、実技筆記も接遇も、果ては学科試験対策も)
「享年」と言えば、葬祭ディレクター技能審査では数え年だと言っている。
言っていると言うか、何故そういうのか理由が不明だけど・・・。

広辞苑によれば享年は『死んだ時の満年齢』だし、NHKも同様に満年齢なのだ。
葬祭だけが特殊な読み方をするならば、仏教の数え方の一つである(0がない)
母体に誕生した瞬間・・・いつかは不明なんだけど・・・が1。
普通に生まれてきたとして、この世に誕生したら、厳密に言えば1歳とほぼ10ヶ月。
つまり数え年よりも多くなるのだ。
因みにNHKは社会体制が変われば考え方も変わるので、
昭和25年の暮れだったろうか、戸籍法の改正に伴い享年をそれまでの『数え年』から
『満年齢』に変えたと思うが違っているだろうか。

私の考えは、実はNHKに従うものではないのだけれど
・・・それはセミナーで詳細に語っております。
どうしてこんな風になったのか不明だが、受験する側は釈然としないだろう。
葬祭ディレクター技能審査だけが、広辞苑やNHKとは違う理由がわからないのである。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年08月03日 09:00

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