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2010年08月30日

日本動物葬儀霊園協会 発足へ(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

以前、近所の飯能という場所で、
ペット葬祭業者による、山林への死骸遺棄事件がありました。
ペット葬祭サービスに対する信頼を裏切る、酷い事件だったと思います。
その事件が発端になっているとは思いますが、
有志によって「日本動物葬儀霊園協会」が発足するようです。
2週間ほど前の毎日新聞に載っていました。
参照:ペット葬祭:協会発足へ 悪質業者と差別化、全国11社が呼びかけ

ちなみに、まだ制作中だとは思いますが、
日本動物葬儀霊園協会のホームページも存在していました。
一通り見てみると、まずは資格認定事業を進めて、
業界全体のサービスの底上げを図っていくようです。
「一級動物葬祭ディレクター」、「二級動物葬祭ディレクター」と2つの級があり、
受験資格が、5年以上の経験(1級)、2年以上の経験(2級)を求めることから、
葬祭ディレクター技能審査を大いに参考にしている様子が伺えます。
制作途中の部分もあり、どう運営していこうか思案している段階にも見えますが、
こういう動きが起きること自体は、悪いことではないでしょう。
是非とも、健全な運営を続けてもらいたいと期待します。

あと、環境省が「動物愛護管理法」を改正し、
ペット葬祭業者を登録制とする方針のようです。
現在は、「販売」「保管」「貸出」「訓練」「展示」といった
5つの各業種の業者に登録義務があるようですが、
これに「埋葬」や「葬儀」といった業種が、加わるということでしょう。
守るべき基準の内容も、改正されるのではないでしょうか。
福祉的な要素もある葬儀という特殊なサービスに関して、
行政の監視を強くすることは、良いことだと思います。

個人的には、ペットの葬儀だけでなく、
人の葬儀に関しても登録制を敷いた方が良いと思っています。
葬儀料金への不信感やトラブルを解消するためにも、
アメリカの行政を参考に、「料金表」等を行政機関に提出をさせてはどうでしょうか。
ただ日本の行政の体質からして、大きなトラブルでも起きない限り、
今の基準を変えることはしないのでしょうけれども。

葬儀が単なるサービス業ではなく、
喪主や遺族などに対する精神面でのケア的な要素も併せ持つ、
そういう葬儀の福祉的な役割が日本で強まれば、行政も動くかもしれません。
しかし、直葬がはびこる今日の状況では、
葬儀に精神面のケアを求めない人が多のかもしれませんが…。

なかなか難しいですね。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年08月30日 08:53

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