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2010年09月22日

葬儀司会研修会in青森 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

私は生まれも育ちも九州産だから、北国青森といえば・・・
イメージ的には物凄く吹雪いていて、息を吸っただけでも肺が痛くなるような感じで、
いつも太陽が降り注いでなくて、街は暗くてドンよりとして、
何だか住みたくないなあ・・・と思えるものだったが。
(私は、演歌の歌詞を信じすぎるのです)

猛暑が続く8月下旬、さすがに青森まで行けば涼しく感じられるのではと思い、
十和田市駅に降り立ったら・・・あらあら・・・まるで九州と同じ。
太陽は真上にあって降り注ぎ、息を吸うと肺が苦しくなるのは
イメージと違ったけど同じで、街は明るくて活気もあるし、
何せ新幹線も大量に人が乗って混雑していた。
(私の中で、音を立てて崩れる北国のイメージ)

お迎えに来ていただいた方に
「北国青森でも・・・さすがに夏は暑いですねえ」
「はい、でも昨日はもう少し暑かったんですが・・・」
と言われてビックリです。
道中、情勢報告を聞きながら、新ホール建設予定地なども教えてもらいました。
そして本日の研修予定会場に入ります。

この日は出棺がありましたので、若干花環が残っていますが・・・
そういえば宮城県の仙台市は、原則花環禁止という話を聞きましたが本当でしょうか、
北海道も殆どの都市部では禁止らしいのですが、青森は大丈夫のようですね。

この式場のホール内で研修が執り行われます。
参加者は16名で、キャリアの差は随分ありますが皆さん現場スタッフです。
また、ネットの会員様ですので一度に様々な研修が可能です。

葬祭業界を取り巻く環境に関して・・・あれやこれや(まとまり無し・・・スマン)
老齢人口の男女差の比率から見えてくる今後のお葬式の在り方・・・
映像化、ネット化について避けられない現状が・・・
例えば受注は、一旦会社に戻って発注する・・・という時間的な無駄は省く。
花祭壇の写真はともかく、一つ一つの花の名前を覚えるのは当たり前・・・
デザイン、菊主体パターン、洋花主体パターン、祭壇との折衷バージョン、
それらを写真で見せるか(紙ベース・ノーパソ・ipad等)・・・
ちょっとした工夫が消費者には大きな違いに映ることもあります。
ここもネット会員になられてから、式場内にモニターを設置されたそうです。
今では、当然のように簡単スライドショーを上映しているそうです。
始めた当初は、なかなか写真を集めるのに苦労したとか。
しかしある時期を過ぎれば、消費者の方がよく御存じで、
自らスライドにして欲しい写真を提供されることもあるとか。
(音楽もオリジナルが150曲程度ありますから、著作権の心配がありません)
かつては下の右側の写真のように、式場街の大型モニターに映すのみだったのですが。

研修はいつも通りですが・・・納棺に纏わる面白いお話を。
故人の納棺(入棺)の際、参加される遺族・親族たちは、
故人がいる部屋から敷居を跨いでお酒を注がれ、それを飲んでから敷居を跨ぎ、
故人の安置されている部屋に入って、そして故人の旅支度などをする。
そういう<仕来たり>が昔から続く、ある地域があるそうです。
敷居を跨いで酒を注ぐとは、普段だったら
「縁起でもない」とか「失礼だ」とか怒られますけどね。

もう一つ。
神道では、全国的にお榊を使うと思うのですが、この十和田地方は、
榊はあることはあるのだけれど、育ちが良くないというか、
気候に適していないのでしょう。
そこで代わりに、イチイの木を使うらしいのです。
私は<忌の事>は良く分かるつもりですが、<木の事>はわかりません・・・等と、
まったく通じない洒落を言っているうちに話はどんどん進みました。(オイオイ)
慌てて、帰宅してから調べてみたら、ナ・ナント・・・ウィキにこう書いてある。

イチイ
耐陰性、耐寒性があり刈り込みにもよく耐えるため、日本では中部地方以北の地域で庭木や生け垣に利用される。東北北部と北海道ではサカキ、ヒサカキを産しなかったため、サカキ、ヒサカキの代わりに玉串など神事に用いられ、神社の境内に植えられる。
更に、ヒサカキについてもリンクを飛んでみたら、
墓・仏壇へのお供え(仏さん柴)や玉串(「榊」が手に入らない関東地方以北)などとして、宗教的な利用が多い。これは、一説には本来はサカキを使っていたものの代替であるといわれる。名前も榊でないから非榊であるとか、一回り小さいので姫榊がなまったとかの説がある。詳しくはサカキの項を参照。
(以上ウィキより)

勉強になりましたねえ。
因みにイチイの木が生け垣に良く使われていて、
亀の形をしていたり、鶴の形をしていたり、キリンだったり・・・良く見ませんか。

最後に宿題を出されました。
色々と調べなければなりませんが、説明が難しいので、どう言おうか迷っています。
また来年、新ホールが建ちましたら、今度こそ吹雪いている青森に行きます。

では。

<追記>
帰りのお土産屋でこの写真。
シュモクザメのヘッドの形は本当に不思議です。


投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年09月22日 08:00

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