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2010年11月18日

中国大連の研修記② ヤマトホテル・大連港(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

大連で最初に視察(観光ともいう)したのは、ヤマトホテル(大和ホテル)です。
かつて南満州鉄道株式会社が経営していた高級ホテルチェーンの一つであり、
日露戦争で南満州鉄道の経営権を獲得したことでヤマトホテルは設立されました。
特に大連のヤマトホテルは、ホテルチェーンの中でも旗艦店にあたり、
また、大連が日本から満洲への玄関口になること、満鉄の本社が大連にあることから、
重要拠点の一つとして一流ホテルの格式が求められたそうです。


シャンデリアを含め、調度品が豪華です。
かつて、中曽根元首相、竹下登元首相、村山富市元首相など、
日本の要人も訪れたことがあるホテル。
さすがは3つ星ホテル…と言いたいところですが、
個人的にはホテルとしてあまり良い印象はありません。
確かに歴史的にも価値のある豪華な装飾品は素敵です。

しかし、飾られている花は造花で少し色あせている。
ホテル内は薄暗い(照明が少なすぎる)。
致命的なのは、トイレが汚いこと。
しかもトイレットペーパーは無い。

日本のホテルだと、このサービスレベルの低さは無いですね。
トイレの惨状はクレームものです。
中国は「サービス業」という業態が、洗練されていないのかもしれません。
(3日間過ごしましたが、日本のような気の利いたサービスは期待できません)
ちなみに、同ホテル内にあった喫茶店、コーヒーは40元(480円)でした。
日本の物価では一般的ですが、ここはペットボトルが1元~2元(10円~20円)で
売っている中国。…ちょっと高いですね。
というか、海外の観光客は舐められているということが後々分かってきます。

ヤマトホテルの向かいには、中山広場。
ロシアの統治下にあったときに作られたものです。
放射状に広がる都市構造は、ヨーロッパ風ですね。
大連という街は、日本だけでなくロシア文化も混在しています。

大連港にも立ち寄りました。
大連は、日本では仙台と同じくらいの緯度。
不凍港で深い海域に囲まれている天然の良港です。
2010年9月の大連港全体の貨物取扱量伸び率(15%程度)が中国全土で1位。
中国でも成長著しい港の一つです。
観光地としての風情は、ほとんど無いですけどね。

写真は、大連港の向かいにある、
旧満鉄大連埠頭事務所の屋上より撮影したものです。
屋上に上ると一層目につくのは、港とは反対側にある建設中の高層マンション。
中国の魅力は、やはり成長力でしょうか。
港も、ホテルサービスも、10年以上前の日本を見ているようです。
観光資源が活かされていなくて勿体無いと感じます。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」で日本では有名な203高地も、
中国では全く無名で、ほとんど何もない場所でした…。

つづく

PS.
英紙ガーディアンがまとめた、2010年の満足度が高い観光地ランキング。
都市別の部門で、東京が初の1位に輝いたそうです。
中国に行くと、より日本のサービスレベルの高さが浮き彫りになります。
おめでとう!TOKYO!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年11月18日 08:00

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