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2010年12月10日

声帯注射その2 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

昨日の続き。
今日は声帯注射の様子について書こうと思う。

私の場合、事前に目黒区のとある病院(耳鼻咽喉科)の診療予約をネットで取る。
(私の知る限り、声帯注射を施してくれるクリニックは目黒区だけで複数ある)
診察券があれば、数字を入力するだけでログインできるし、
初診ならそのタブを押して、先方の指示通りに入力すればよい。
大変便利である、というのも何せ<声が出ない・出せない>ので、
電話でのやり取りは不可能なのだ。
ネット予約が出来ないと、どんな恐ろしいことになるか想像してくれ!

いくら昔住んでいたとはいえ、埼玉県から目黒区まで通院するのだ。
何故か?
どんなに探したって、ネットで調べまくったって、
この近くで声帯注射をいとも簡単にこなしてくれる病院がないからである。
(大学病院系は不便だ)
いちいち交渉するのが面倒だし、おまけに声も出ないから・・・手軽が一番というわけ。
それでも病院に行った時は、必ず<あるペーパー>を用意する。
先生の前に座ったら、症状を書き込んだ<あるペーパー>を見せて読んでもらわないと、
病院が書かせる問診票だけで十分ではない。

私の職業は講師です。
司会、特に葬儀司会を専門にしています。
先日の土曜日、日曜日と二日間続けて15時間程度の講習をやりました所、
一日目に風邪を拗らせ、二日目の途中から声の出がおかしくなり、
一日経ったらすっかり声が出なくなりました。
その日から二日間寝込んで、風邪の諸症状は鎮静化しましたが、まだ声は出ません。
今日は、無理をすれば小さな声は出せます。
そして数日間安静にすれば、声も出るようになるとは思いますが、
3日後に○○県で講習の予定があり、声が自由にでないと業務上苦しいのです。
そこで、声帯注射をお願いしたいと思い診療に伺いました。
実は、以前にも声帯注射を打ったことがあります。
その時にも、アレルギー症状やその他具合が悪くなったことはありません。
今回も是非、声帯注射を希望します。
勿論、その他の外用薬、吸入・飲み薬・うがい薬、喉飴・・・等も宜しくお願いします。

目の前の先生は、時折「へえー」と唸りながら、私の書いたペーパーを読んでいる。
その隙に、感じたことだが・・・ここの看護師は全て別嬪さんだ。(吃驚)
先生の好みなのだろうが、こういう傾向は歯医者や耳鼻咽喉科に多く、
(私の撮影時の記憶を頼りにすれば)最も多かったのが美容整形外科であった。
(当たり前だね)

「よし・・・(ニッコリ)了解しました」
「・・・(フガフガ)」・・・宜しくお願いします、と平身低頭する宇宙人のように。
「注射の際、具合が悪くなったら、いつでも申し出てください」
「・・・(ヒコヒコ)」・・・了解しました、と米つきバッタのように。
「だけど、まず声帯の様子を見なければなりません」
と私の大嫌いな機械を示す。
「ギョエーッ!!!」・・・声が出ないので、目だけは見開いている・・・感じ。
遂に来た・・・最悪だ・・・鼻から管を通し、直接声帯を覗こうというのだ。
しかも、高い声を出してみろとか、低い声を出してみろとか命令される。(趣味、悪い)
おまけに、物凄ーーーく、痛っーい。
だけど、これをやらないと注射を打ってもらえない。
苦しみの先には、安らぎがあるものさ・・・と思ってチャレンジするしかない。
「ギョッェー! ゲボッ!」
はい、失格。
鼻から入れた管が、テレビ画面に喉の声帯を映し出す頃には、
もう限界・・・「ゲェッー」(私には3D画像で見えました)
私は自慢じゃないが、鼻や口や喉の反射はとても敏感なんです。
再チャレンジだ。
「苦しいのは判りますが、頑張ってください」
「・・・(ホンヘェー)」涙目であり、鼻水が出ている、もう最悪だ。
画面には私の声帯が映っているが、先生の説明は上の空。
「ここが白くなって・・・固まっているから・・・赤く腫れて・・・」
「・・・(ンッンンー)早くせんか!」遠のく意識の先に、お花畑が見える。

その間、何があったのか記憶にない。
ただ、頭を押さえられ、麻酔を打たれた痛みで意識が戻り、
続いて声帯注射が5~6ヶ所連続して打たれた。
そしてまた、声帯の状態を観察してみるという行動に・・・
気絶した・・・ような気がした・・・泣いていたような・・・鼻水が止まらず・・・
終わった・・・取り敢えず・・・今日私が喉の為に、精一杯出来ることはしたのだ。
一日一日を大切に生きていこう!

後は無駄に喉を使わず、絶対安静でいることだ。
本を読んでもいけない、という人もいる。
黙読するだけでも、声帯を使うらしいのだ。
困った職業である。
このようにして、徳島へ旅立ったのである。
終わり。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年12月10日 08:00

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