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2011年02月08日

やすらぎセレモニーという雑誌について(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先月の1月27日に、「やすらぎセレモニー」という葬儀情報誌が創刊されました。
どこかの出版社がやるかなと思っていましたが、
書店に行くとビジネスコーナーに平積みされていました。
こういう葬儀関連の雑誌は、まず業界の人が読むのですよね。
顧客となり得る層が、どういう点に興味を持つかということを先取りするために。
もしかしたら、葬儀業界の「ゼクシィ」になりうる可能性もある訳ですから。

ちなみに何年も前の話ですが、全く別件で知り合ったR社の方に、
葬祭業界のゼクシィは出ないんですか?と聞いたら、
企画は何本も出ていると言っていたのを思い出します。
企画はあれど…色々な理由で参入しない結論が続いているのでしょう。
数年前の話で、今はイオンやファミマ等が参入してきている訳ですから、
より真剣に企画が練られているかもしれません。

さて、私もミーハーな葬祭関係者の類にもれず、
「やすらぎセレモニー」を読ませていただきました。
(社長が買ってきたものですが)

結論から書くと、…少し期待し過ぎていたかもしれません。

一般向けに葬儀雑誌を出す、一般書店にも平積みされる雑誌を作るということは、
今までの葬儀業界には無いチャレンジですし素晴らしい試みだと思います。
人的にも資金的にも、大変な労力がいるでしょう。
世間に葬儀への関心を持ってもらうことは悪いことではないですし、
これからも頑張って続けて欲しいという思いはあります。

それにしても…、まず、誤字が気になる。
6ページ目の巻頭特集のサブタイトルで、いきなり単純な誤字を発見。
校正する時間が無かったのでしょうか。
極めつけは巻末の広告会社名を間違えていました。個人的には爆笑しましたが、
色々と協力されている会社でしょうから絶対に間違えられないでしょう。
期限がキツかったのかな…。全体的に余裕のなさを感じました。

また記事の内容も、全体的な印象としては、
冠婚葬祭のマナー本に書かれているものを摘まんだ感じ。
広く浅くの方針なのかもしれませんが、
一般消費者はもう少し深い内容を求めているかと思いますよ。
それに雑誌という形態をとるのであれば、定期的に販売するのですから、
特集を組んで焦点を当てた方が良い気がします。
この雑誌が提唱している「個性葬」も今までも言われてきたことだと思いますが、
もう一歩先の分析、「ゼクシィ」のようにしたいなら市場調査やマーケット分析を
しっかりやって欲しい…と期待します。

あと細かいことかもしれませんが、記事中の写真、
遺影写真はモザイクで伏せているのに供花の芳名は何の処理もされていませんでした。
(実名が表に出ているが大丈夫でしょうか。)
また、許可を取っていない写真もあるそうです。
(著作元に確認しました。権利的に大丈夫でしょうか。)

全てを読んだ訳ではないですが、今回はまだまだ未完成という印象でした。
次回以降も、良い方向に続けて欲しいなと期待しています。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2011年02月08日 08:20

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