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2011年05月12日

葬儀司会研修会in尼崎 その1 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

FUNET会員様の葬祭ホールで行われた葬儀司会研修会。
奇しくも6年前のこの日(2005年4月25日)は、福知山線の脱線事故が発生した。
本日追悼式典が執り行われる予定らしく、駅に降り立った私の前には案内の係員の姿。
いいえ、私は関係者ではありません(こんな恰好だけど)。
・・・そうか、あれからもう6年が経過するのか。
東日本の震災も、阪神淡路の震災も、この福知山線の脱線事故も、
人間はどれだけ苦しみを味わえば救われるのだろうか。


駅前には人だかりも出来ていたが、どこか穏やかで、騒々しい街並みは活気づいていた。
というのも、関東の首都圏に比べたらの話である。
最近の関東の自粛ぶりや、電車に乗っても節電で暗かったりすると、
どうしても活気がないように思えて仕方ない。
その点、関西はまだまだ元気だ。
そして駅前にチューリップが一斉に開いている光景はやはり長閑である。

 

梅田から乗車して尼崎まで9つの駅がある。
丁度特急電車が発車間近だったので、特急券売り場を探した。
特急電車といっても阪神電車の場合、特に特急券はないらしい。
阪神に限らず、阪急電車も山陽電車も神戸電車も皆同じだ。
不思議に思っていると「関西人はケチだから」と一刀両断で説明された。
すくなくともケチじゃなくて、吝嗇家と言って欲しい・・・意味は一緒だけど(笑)

私が住む埼玉県の南部は西武線が走っているが、立派に特急券が売っているぞ。
しかも金額もそれなりだ、そう考えると西武電車は実に儲かっていそうだ。
忙しい時、あれに乗るのが密かな楽しみなのになあ。
所変われば、商売のやり方も違ってくる。

さて研修の話だが、この葬儀社様の施行件数は遥かにダントツである。
だって、単位がまるで違うのだ。
司会者の人数も相当な数である。
ビジネスの秘密もたくさんあるだろうが、私は葬儀の司会を教えるのみ。
それが少しざんねんではある。
最初から会員になっていただいたご縁で、毎年のように司会講座で訪れているが、
もう教えることは殆どないようだ。
かなり巧い人が揃ったなあという印象である。
更には殆どの方が1級葬祭ディレクターの資格を有しているようになりつつある。
これは司会講座の話ではないが、葬祭ディレクター対策講座がネットで見られるのだ。
確かに、司会者としても数段レベルアップしたと思う。

司会者は全て専属で女性ばかり。
今回は一つのチームを東西2グループに分けて実施した。
初めて司会者を採点したのである。
司会に関して様々なチェック項目を設け、採点をすることになったのは訳があるが、
私は採点するという評価方法はあまり得意ではない。
人の審査を出来る人間ではないことぐらい、自分が一番良く判っている。
また、司会が巧いということと、現場での評価というのは開きがあるものだ。
人間が人間にサービスを提供しているのだから、好みもあれば好き嫌いもある。
遺族とだって、合う人合わない人などと、様々な要素が複雑に絡み合ってくる。
更には、教えていることと、現場での違いも良く判る。
他の司会者との比較なんて、ある意味ナンセンスだと思う。
だから葬儀司会に対して、私流の絶対評価しかしないのである。
相対評価は、危うい部分が表出するはずだから。

少し長くなった、続きは次回。
ということで、約束の夏をどうぞ。
第32話の前半・後半です。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2011年05月12日 08:30

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