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2012年01月16日

最高の人生の終わり方~エンディングプランナー (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

年に一度の講師会議後の親睦会が、思いの外早く終わったからオンエアに間に合った。
初回は見ることが難しいだろうなと思っていたからラッキー。
なるほど第一回目はシナリオが凝っていた。
ドラマが始まってオープニングのシーンが終わるまでに約14分、よく頑張った。
ギッシリ詰まっていたけど見せ方に工夫があったと思う。
ここで客を捕まえきらないと物語的に成功はない。
そして次のコマーシャルまでに6分ぐらい・・・仕方ないよな、商売だから。
お金を払う人(スポンサー)が存在して成り立っているのだから。
どの連続ドラマも最初が勝負、そういう意味では合格だ。
全編を通して言えることは
「このシーン、なんぼなんでも詰め込み過ぎだろ!」
と思われるほどの分量で盛りだくさん、整理された2回目以降に期待したい。

葬儀屋さんの車に刑事が乗っかって・・・というシーンはいただけないが、
あくまでもヒューマン&ラブコメディのドラマである。
前田敦子の葬儀司会には、その文言の古さも含めて笑ったけど、
あくまでもヒューマン&ラブコメディのドラマである。
FBで東北のN氏が、ベーシック講座を受けた方がよいと発言していたのには笑った。
全くその通りである。
その他、色々あるけど(サンライフ、バーターで宣伝し過ぎだとか)・・・
あくまでもヒューマン&ラブコメディのドラマである。
そのことを心に刻んで、気軽に楽しみながら見よう。
ドラマは所詮、何らかの形で愛や恋を描くしかないのだから・・・
それが、たまたま葬儀社が舞台というわけである。(ありがたい)

ところで、ドラマの中では主人公が小学2年生(フラッシュバック)―。
葬儀屋をやっている、我が家のお父さんが大好きというテーマで作文を読む。
これが原因でクラスの他の子からイジメに・・・。
このシーンで思い出したことがあった。
25年前、ある葬儀社の社長のお子さんが小学5年生。
その子が書いた、自分が将来なりたい職業というテーマの絵画。
そこには、白と黒だけで描かれた、とってもシンプルな絵が・・・。
家業である葬儀の現場のワンシーンであった。
当然、黒と白の鯨幕、白いYシャツに黒いスーツと白い手袋。
描かれたその人は、自分の父親である。
私はそれなりに感動した。
書いた本人から聞いた話では、
「大体、絵の具が白と黒しか要らないし、それに簡単そうな仕事だと思ったから・・・」
(えっ、嘘・・・)こんな答えが返ってきた。
拍子抜けではあるが、面白かった。
当時の東京の葬儀社の考え方・・・
仕事は、誰かに頼めば何とかなる、その道のプロに任せればいいのさ。
そういう雰囲気を、子供ながらに読み取っていたものだ。
「学校の先生は何か言ってた?」
「夢がないって・・・」
「・・・そうか、お父さんには言うなよ」

こんな時代があったのだ。
テレビに取り上げてくれるだけでも時代は動いている。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年01月16日 08:30

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