ＭＣプロデュース

さて今日は、床の間の起源説はいくつかありますが葬祭業者としてはその中の一つ。
僧家の影響で仏画像の掛け軸を掛け、三具足・・・＜みつぐそく＞と読みます・・・
即ち、香炉・燭台・花瓶(花立)を飾って礼拝することに由来したという説。
こう考えれば、床の間に近い席が上座である理由が理解しやすい。
床の間は神聖な場所だったのです。
(俺みたいに、床の間で昼寝すんなよ)

ということで、和室・洋室の席次の心得について。
和室は左上座、つまり向かって右側を上座と考えます。
出入り口に近い席は下座、部屋の奥を上座という考えも成り立ちます。
或いは、景色がよく見える位置をお客様に勧めるケースもあるでしょう。

では洋室ではどうでしょうか。
プロトコル・・・(肩が凝るではありません・・・下手っ)。
国際儀礼、または外交儀礼を指します。
本来は国家間などで、国賓を含めての儀礼に関するルールなのでしょうが、
現在は個人間でも洋式に関する心得として用いられています。
※ 洋式はトイレだけで十分と思っていたら、
米国などのホテルにはウォシュレットがない・・・どうしてくれんのじゃ!
つい、し・し・失礼しました。
プロトコルでは、主賓はホステスの右、主賓夫人はホストの右に座るのが基本です。
夫婦同伴でない場合は、主賓とホストが向い合せに座ります。
ややこしいのですが、フランス式と英米式の席次があります。
そんなに偉くならないので、必要ありません。
(民主党の原口夫妻ぐらいになりゃ、身に付けた方がいいでしょう)

どんどん葬儀から離れていきそうだから戻りましょう。
では、一般的な線香の立て方(立てないことも含めて)について
① 遺影に向かって合掌します。線香台の前まで進みます。
② 右手で線香を取ります(宗派で本数が違います)。
③ 蝋燭の火にかざします。
④ 火が付いたら、線香を左手に持ち替え、右手であおいで消しましょう。
(口で消したり、線香を振って消したり、左手であおいだり・・・しないように)
⑤ 線香を右手に持ち替え、線香台に立てて(立てないケースも)合掌礼拝します。
ざっくり書きましたが、鈴(りん)を打つ場合は、
私は小さい鈴なら、内側を、やや大きめだと外側を打ちます。
(決して決まりではないと思います)

それから良い姿勢で歩く・・・についても。
私なんぞは若い頃から猫背気味と怒られてばかりですが、
これも俳優養成所では必ず課題に入っています。
歩き方については、色々な職業のパターンを練習させられました。
一般的に接遇・接客における正しい歩き方とは、
① 正しい姿勢を保ったまま、踏み出した足の膝を伸ばした状態で踵から着地します。
② マリオネットの様に頭上から糸でピンと張られ、
同様に腹も上に引っ張られるイメージで上体を整えます。
③ 腰を前に移動させるイメージで、足を前方に踏み出します。
(この時、上体は前後左右にブレないように)
④ 靴音が大きくならないように注意しましょう。
※歩くのが苦手な人は、足の指に力を入れると案外いいですよ。
正しい歩き方は健康に繋がります。

サンプル動画がないのですが、よかったらこちらをどうぞ。

では。