ＭＣプロデュース

「私(お釈迦様)がこの世で仏になったと人々は思っているが、そうではない」
(えっー、違うのかよっ)
ここからこのお話はスタートするんです。
「私が仏になって、すでに百千万億阿僧祇劫という長―い年月が経過している」
※阿僧祇(あそうぎ)・・・数えられないほどの大きな数。
※劫(こう)・・・きわめて長い時間。
(もっと面白い話があるんですけど、またその内に)
～中略～
「生けるものを救わんがために、巧みな手立てにより涅槃に入ることを示して見せた。
だが私は、本当は亡くなったのではない。この娑婆世界にあって常に教えを説いている」
(ぎっょえーーー、キ・キ・キリスト見たいじゃんか)

そうなんです。
キリスト教の復活の思想とよく似た話が展開されているお経なんです。
これをどう見るか。
すみません、日蓮さんの言いたい事とは全く別の観点からでごめんなさい。
キリストは西暦元年に生まれました。
お釈迦様はそれよりずーと前、紀元前五世紀頃(BC450年頃)と言われています。
ということは、キリスト教がパクッた・・・こりゃ、言葉が汚いぞ。
いや、でも仏教が中国に伝わったのは西暦60～80年、
盛んになったのは西暦３世紀頃のはず。
となれば、キリストの復活の思想は中国にも伝わっていた。
だったら、仏教がキリスト教を逆にパクッた・・・だから言葉が汚いって。
そこで調べなきゃいけないのは、
中国にキリスト教が伝わったのはいつなのか?
記録によると、７世紀・・・
では、現在のインドに伝わったのは、６世紀・・・
これは公式記録、実際はどうなのだろうか。
日本で読まれている日蓮宗のお経は、まず鳩摩羅什(くまらじゅ)の訳経だ。
彼は、インド系の人物である。
いつかタイムマシンができたら、過去に遡って訊ねてみたい。
「ねえ、クマちゃん、キリストの復活の話、知ってた?」

実は、仏教はキリスト教やイスラム教とは似て非なるものと言われることがある。
元来、釈迦本人が悟りを開くための解脱の体系なのだと。
これが衆生を救済しないという点で非難された。
(日本の鎌倉仏教以前の奈良仏教が同じです)
つまり、小乗仏教(差別の意味はありません)のことであり、これでは駄目だろう、
ということで起こったのが大乗仏教である。
大乗仏教の起こりは紀元前後と言われているのだが、
遥か西の方で起こりつつあったキリスト教の影響やいかに・・・。