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2012年03月15日

生と死について科学する3 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

昨日の続き。

不良品をスムーズに排除する仕組み、アポトーシス
実際、受精卵は2倍、4倍、8倍と分裂して8細胞期になった頃、
「生きるべきか、死ぬべきか」を判断しています。
(分裂・増殖を繰返すか否かです…ハムレットのto be、 or not to be ウヒャ)
進化には原動力として突然変異がつきもの。
しかし、望ましくない突然変異は細胞自らが判断し、穏やかに死んでいくのです。
アポトーシス恐るべき。

好ましい子孫だけを残し、進化を遂げる。
そのためにプログラミングされた「死」が必要なのです。
人間もそうですが、生きている間には様々な化学物質や活性酸素、
紫外線、放射能…等の作用で、遺伝子は日常的に多くのキズを負っています。
このキズは修復されるものの、完璧には直せません。
つまり古い遺伝子には、それだけ多くのキズ変異として蓄積されています。
老化した個体が生き続け、若い個体と交配するのは、
(ここにも愛が必要だっぺ)
つまり古い遺伝子と新しい遺伝子の組み合わせは一般には危険が伴います。
そしてこれが繰り返されると、種の絶滅…遺伝子自身が存続できなくなります。
近頃流行の歳の差婚、羨ましい限りですが、DNAは喜んではいないでしょう。
新しい遺伝子は、出来れば新しい遺伝子と交配したいはずです。(多分ね)


(でも、お幸せに)

人間の細胞は、再生系は50~60回分裂を繰り返せば(テロメアでーす)
アポトーシスによって死を迎えます。
「回数」というプログラムがあらかじめセットされているのです。
まるでどこかのホームページの様に。
(訪問者数のことです・・・これは誤魔化せますけど)
※テロメアとは、細胞の核にある染色体の末端領域のこと。
単純な反復配列からなり、細胞分裂の度に短くなり、
細胞は50~60回しか分裂できない。
反復数が次第に減少することが老化に関係する。
(私のテロメアは、もう四十数回は繰り返しているはずだから短いだろうねえ)
一方、非再生系の細胞は「時間」というプログラムがセットされています。
こちらはアポビオーシスという死のプログラムです。
(先日観た映画タイム…自分の人生の残り時間が腕に映る…なかなか面白かったよ)

人は、プログラミングされた「回数」と「時間」という
予めセットされた抗えない縛りの中で、人生を歩んでいくということです。
そしてどちらか一つが終焉を迎えたら、そこに待っているのは「死」。
アーDNAは、「どんな」に我が儘なんでしょうか。
(DNAと書いて「どんな」と読みますか)
まるで地球上を我が物顔で暮らす「人間」そのものです。

ということで、明日のまとめに続く。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年03月15日 08:30

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