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2012年05月10日

大分県で、接遇研修会がありました(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

2012年度、最初の接遇セミナーが大分県でありました。
今年で呼んでいただき3年目になる葬儀団体様の研修会報告です。
大分駅に到着してまず驚いたことが、
駅舎がとってもきれいになっていたことです。
3年前に初めて訪れた大分駅は、正直言って古くてびっくりしました。
タクシーの運転手さんの話によると、「30年前から、駅舎建て替えの話が
出ては消え、出ては消え・・・」していたそうです。
でも待った甲斐がありましたね。
まるで新しくなった博多駅のミニ版のように、
美味しいものもたくさん売っていてすっごく立派で綺麗な駅になりました。
駅員さん達もどこか誇らし気でした。
線路が取り除かれた後の駅構内も珍しくて、思わず写真を撮ってしまいました。

今回は18名の参加予定で、葬祭スタッフが県内から駆け付けてくださいました。
この研修会は、葬儀の現場に来て間もない方が多いのが特徴です。
「私は、まだこの研修会に来る資格はありません」
とおっしゃる方が毎年いらっしゃいます。
現場にでて間も無い方には葬儀のイメージが見えていないのかも知れません。
多少なりとも経験があれば通じるお話も無理はないと思います。
しかし私は講師として敢えて厳しいお話もします。現実を見て欲しいからです。
そして誰でもきっと「必ず出来る」ということも最後に付け加えます。
研修会では、やる気と勇気を与えるのも私の仕事だと思っています。
セミナー終了後には、エンジン全開になって現場に戻れるように勇気づけます。

それからこの団体様の特徴ですが、他の部署でベテラン職員だった方が、
ソコソコの年齢になってから葬儀の部署に異動になることがあります。
様々な地域でそういう方とお会いします。
今回も何人かそういう方がいて、「やっていけるかが不安だ」と、
私に打ち明けてくださいました。
不安は隠さずに口にすることは大切なことです。
そのような方に私はいつも同じアドバイスをさせていただきます。
「今までの仕事のキャリアは大切にしてください。
 それはいつか必ず役に立つ時があるから・・・。
 でも、しばらくはそのキャリアを封印すること。
 新しい葬儀の現場ではあくまでも新人です。
 年下の先輩に教えてもらうことを素直に受け止めること。
 取りあえずは、すぐに自分の意見は言わない。黙ること。
 何も知らない新人が分かりもしないのに(良かれと思って言うことが多いが)
 口を出せば『何も知らないクセに余計なことを言うな』と誰もが思う。
 (それを面と向かって言ってくれる先輩がいたら大変有り難いことですが…)
 社会人として色々な意味で身体にしみ込ませて来た物を一旦横に置くことは
 恐いかも知れないけれど、これは新しい自分を創造して行ける絶好のチャンス
 なのです。あなたにとっての最後かも知れないチャンスをどうぞ大事に
 してください。決してあきらめないで突き進んでください」と。

「何億年と生き残って来た植物達は、その時代、時代で自分の環境に上手に
 適応して来た植物なのだ。生き残るためには、自らが変わって行けることが
 必要なのだ」と、進化論のダ―ウインは言いました。
50才を過ぎての新しい環境での仕事は大変だと思いますが、
「もう一度新しい自分を生きることが出来る」なんて、
すごくラッキーなことだと私は思います。

今回は全体的に少ない人数でしたので、
一人ひとりのスタッフに接遇実践をしていただき、
その方に沿ったアドバイスをさせていただきました。
葬儀社に求められているチーム力とは、一人ひとりの能力が作り出すものです。
現場に戻ったら、「まず、自分から行動していただきたい」ということも
伝えました。今後とも頑張ってください。
大変お疲れさまでございました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年05月10日 08:03

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